実用性があってキャンプがよく似合うクルマとは!?
キャンプの相棒として活躍してくれるクルマだが、実用性と信頼性、安全性、燃費性能を考えれば最新のモデルに軍配が上がる。しかし「キャンプに似合うクルマ」「雰囲気を持つクルマ」となると、不思議と古いクルマを思い浮かべる人も多いのではないだろうか?
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アウトドア雑誌やキャンプ用品のポスターなどに描かれるレトロなVWタイプIIやアメリカ車のステーションワゴンの影響もあるのだろうが、ハイテクで固められた近未来的な最新モデルを思い浮かべる人は少ないはず。ここでは「キャンプに似合う古いクルマ」について考えてみたいと思う。
アウトドアシーンで人気爆上がりのビンテージカーたち
オートキャンプや車中泊だけでなく、キャンプにとってクルマは必需品になっているのは周知の事実。公共の交通機関ではアクセスが難しい場所にキャンプ場があることも大きな理由だが、快適なキャンプを楽しむためには道具を運ぶトランスポーターであるクルマは欠かせない存在だ。
最近のキャンプ場ではハイエースを始めとするミニバンとの遭遇率が高く、SUVでは新型ジムニーを目にすることも多くなった。ミニバンはラゲッジスペースが広大で使い勝手も良いためにキャンプには最適であり、“林道の勇者”と比喩されるコンパクトなジムニーは、軽自動車ならではの経済性と本格的なクロスカントリー4WD性能がアウトドアマンを魅了する。
そして、急増しているのがハイブリッドモデルであり、驚異的な燃費性能は遠出が必要となるキャンプでは大きな味方になっているのは間違いない。だが、不思議なことにキャンプ場ではクラシカルなVWやランドクルーザー、ボルボのワゴンが放つ雰囲気に目が行ってしまうのも否めない事実。不自由を楽しむキャンプではハイテクよりも古き良き時代のレトロ感が良く似合い、手に入れたいと考えている人も多いのではないだろうか。
国産旧車が高騰するなか’90年代輸入車が狙い目
そんなキャンプに似合いそうな古き良き時代のクルマたちは昨今の旧車ブームの煽りを受け、驚くようなプライスを掲げるようになってしまった。タイプIIと呼ばれるVWのミニバンは300~400万円が当たり前となり、1990年前後のボルボ240エステート(ワゴン)は200万円前後、1980年代に活躍したランドクルーザー(60系)も300~400万円の高値で流通している。
では、キャンプに似合う手ごろで狙い目の旧車はないのか……となると、1990年代後半のレンジローバーが100万円程度、同世代のメルセデス・ベンツEクラスワゴン(W124型)が150万円前後。SUVであれば2000年代頭のジープ・グランドチェロキーならば50~100万円、KJ型ジープ・チェロキーが50~80万円ほどで手にすることができる。
変化球としてはドラマ「ビーチボーイズ」に登場し、一時期は価格が高騰したルノー4だが現在は70~100万円前後に落ち着いている。国産車であれば1990年代後半のクラウンステーションワゴンが50~100万円、セドリックワゴンが80~120万円と狙い目だが、最近は商用モデルのプロボックスをアウトドア仕様へとカスタムするムーブメントも起き始めている。
プロボックスは商用車ということもあり現在は50万円前後で流通するも今後は中古車価格が高騰する可能性もあるので目が離せない。1990年代から2000年代のジムニー(JA型/JB型)は驚くことに50~150万円程度とリーズナブルで、軽自動車としての経済性とアフターマーケットパーツの豊富さもあり、旧車のなかでも維持しやすいクルマとしておすすめだ。
雰囲気は文句ナシでも修理やメンテナンスは必須に!
個性豊かな中古車を手に入れてキャンプの雰囲気を盛り上げるのは楽しい選択になる。しかし、忘れないでほしいのは古いクルマはトラブルを起こす確率が高いということだ。修理やメンテナンスに手がかかるのは当たり前のこと。最新のクルマのようにメンテナンスフリーで乗り続けることはできず、定期的な整備やパーツ交換などの手間をかけたくないという人には維持することは難しい。
とくに輸入車の場合にはパーツ価格も高く、年式を経たクルマのなかには純正部品の入手に苦労する場合もある。その手間を覚悟した上で手に入れるのであれば、最新のクルマでは味わうことのできない独特の世界観が楽しめるはずだ。
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