「次期クラウンはSUVになる?」、「いや、トヨタ関係者によるとどうやらFF(前輪駆動車)になるものの次期クラウンもセダンで開発が進んでいるらしい」と、さまざまな情報が飛び交うなか、2021年6月30日、トヨタは現行型クラウンの特別仕様車2車種を発表しました。
お……おお……、たしかにカッコいいけど……世の中の騒動は完全にどこ吹く風……ですね。なぜこの時期に特別仕様車を出すのか。どんな意味があるのか。そもそもこの特別仕様車の内容は? などなどをまとめて紹介いたします。
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文/ベストカーWeb編集部 写真/TOYOTA
【画像ギャラリー】クラウンの特別仕様車「RS“Limited II”」「S“Elegance Style III”」詳細画像はこちら!
■2021年6月30日に発表されたクラウン2つの特別仕様車
2021年6月30日に発表された特別仕様車 RS“Limited II"/RS Four“Limited II”。RSをベースに、マットブラック塗装の18インチ専用アルミホイールを装備し、スポーティさを演出する
同時に発表された特別仕様車 S“Elegance Style III”/S Four“Elegance Style III”
今回クラウンに新設定された特別仕様車は2モデル。
一車種目は「スポーティさ」を際立たせたRS“Limited II”/RS Four“Limited II”(ベース車 : RS/RS Four)で、特別装備は以下のとおり。
・本革シート表皮+前席シートベンチレーション、マットブラック塗装の18インチ専用アルミホイール
・漆黒メッキのフロントフォグランプリング、フロントグリル&バンパーなど
RS“Limited II”/RS Four“Limited II”の価格は5,230,000円~5,670,000円。
もう一車種は「エレガントさ」を際立たせたS“Elegance Style III”/S Four“Elegance Style III”(ベース車 : S/S Four)で、こちらの特別仕様車は以下。
・ハイパークロームメタリック塗装の18インチ専用アルミホイール
・琥珀色の専用シート表皮、ドアトリム、センターコンソールサイドなど
RS“Limited II”はブラック/シルバーステッチの本革シート表皮を採用。前席にはシートベンチレーションを備える
S“Elegance Style III”のインテリア。琥珀色の合成皮革シート表皮でよりエレガントな雰囲気に
S“Elegance Style III”/S Four“Elegance StyleIII”の価格は5,290,000円~5,510,000円。
上記2モデルに共通する特別装備は「イージークローザー」、「ナノイーX」、「専用加飾スマートキー」。
2020年4月に発売された特別仕様車「Limited」および「Elegance Style II」をそれぞれバージョンアップさせたもので、どちらも高い。……が、それでも外観スタイルはカッコいいし(特にLimited IIのマットブラック塗装の18インチアルミとかすげえカッコいい)、乗れば走りはすばらしいのはわかっている。ハッキリいって売れそうです。
とはいえ、なぜこの時期に特別仕様車を? これは既定路線? それとも急遽投入した??
■現行型クラウンの変遷
現行クラウンの足跡をザっとたどると以下のとおり。
2018年6月 フルモデルチェンジ
2019年7月 特別仕様車「S"Elegance Style"」、「S Four"Elegance Style"」発売
2019年10月 特別仕様車「S"Sport Style"」、「S Four"Sport Style"」発売
2020年4月 一部改良およびクラウン65周年記念の特別仕様車「RS/RS Four"Limited」、「S/S Four"Elegance Style II"」、「S/S Four"Sport Style"」発売
2020年11月 一部改良
2021年6月30日 今回の特別仕様車発売
2018年6月にデビューした15代目現行クラウン。写真は2020年4月、クラウン65周年を記念して発売された特別仕様車 RS“Limited”
現行モデルが発売してから約1年間隔で特別仕様車を発売しており、これを見ると「今回の特別仕様車発売は既定路線」といえそう。それでも「なぜクラウンは毎年特別仕様車を出すのか」という新たな疑問が浮かぶ。
これらの疑問について、販売に詳しい自動車ジャーナリストの渡辺陽一郎氏に伺ってみると、以下のようなコメントを寄せていただいた。
「メーカーが特別仕様車を発売する理由はただひとつ。【もっと売れてほしいから】。これ以外にない。細かく見れば、【売れ行きが下がってきたためテコ入れに】というパターンや、
【強力なライバルが発売されたのでその対抗として】パターンや、【周年など特別な記念に顧客へアピールすれば売れるかもしれないから】パターンなどがあるが、どれも原則として、売るため。そのためにお金をかけて販売資料を作成し、お金をかけてわざわざ特別仕様を用意する。
現行型クラウンについていえば、デビュー時からこれまでのクラウンよりも【若さ】をイメージしてきた。ざっくりいえば、クラウンの既存のオーナーは(クラウンとともに)年老いてしまい、このままでは買い替え需要が先細りになってゆく。そこで現行型の15代目クラウンはスポーティさを前面に出して、若返りを図った。
それでも歴代クラウンに比べれば販売上苦戦が続いています。
それを挽回するため、「若さ」をアピールするスポーティな仕様と、「上級感」をアピールするエレガンス仕様の特別仕様車を用意したということでしょう」
■日本人好みに味付けされた唯一無二の高級セダン
約1年前、2020年4月に発売された特別仕様車 S“Elegance Style II”。今回登場したS“Elegance Style III”はこれをバージョンアップしたもの
今回の特別仕様車を改めて見ても思うが、(先ごろ新型が発表された)メルセデスベンツCクラスと比べても、Eクラスと並べても、またBMWの3シリーズや5シリーズと比較しても、クラウンは決して見劣りしない。
すくなくとも日本の道を走り、日本で使うぶんには最も豪華で最も使い勝手の高いクルマのひとつと言えるだろう。
それでもクラウンの苦戦は続く。かつての栄光とも比べ続けられる。
せめて応援を続けたい。
次期クラウンの情報も引き続き調査を続けております。何か判明次第、お知らせいたします。がんばれクラウン。
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