■MEGUROの世界へといざなうモデル
カワサキは2024年11月1日、レトロ スポーツモデル 新型「MEGURO S1(メグロ S1)」を発表し、同年11月20日に発売すると発表しました。
【画像】渋い!渋すぎるスタイリング! レトロルックな「メグロ S1」登場! 画像を見る!(22枚)
車名になっている「メグロ」とは、1924年に創業した目黒製作所の愛称です。
メグロは、エンジン部品やギアなどの製造を経て、本格的なモーターサイクルを生産していました。
1960年にカワサキはメグロと提携し、「メグロブランド」を引き継ぎました。
メグロ S1は1964年発売のメグロ最後期のロードスポーツモデル「カワサキ250メグロSG」が持っていたデザインフィロソフィーを受け継ぎ60年の時を経て誕生したモデルです。
スタイリングはクラシックに分類され、カウルなどを装着していないシンプルな構造で、上体が起きたライディングポジションで疲れにくく、街中からツーリングまで幅広い用途で使える万能型バイクです。
スリムでコンパクトなシャーシを採用し、シート高は740mmと低めに設定されています。
エクステリアはレトロなスタイルが特徴的で、全体にメグロのデザインエッセンスが取り入れられています。
丸形ヘッドライトやメッキパーツ、丸形2連メーター、ティアドロップ型のタンクなど、往年のメグロシリーズからインスパイアを受けたデザインです。
タンクには新たにデザインされた3D構造のメグロエンブレムが目を引き、サイドカバーとスピードメーターには「メグロ」タイプのロゴが配置されています。
ロングシートやブラック塗装されたスチール製前後フェンダー、スポークホイールを装備し、クラシックスタイルを演出しています。
ステンレス製のキャブトン型マフラーは、カワサキ250メグロSGからインスパイアを受け、同モデルのサウンドを元にメグロ S1のエキゾーストノートを調整し、オリジナルを彷彿とさせるサウンドを実現しています。
パワーユニットは、クラシカルなルックスを実現させるため、シリンダーヘッドの大きく丸みを帯びたフィンをはじめとし、造形に特別な配慮を施した250cc空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載しています。
スロットルを開けた瞬間から十分なトルクを感じ、特に低中回転域では楽しく魅力的なライディングフィールを得られます。
燃費性能は、WMTCモードで40.5km/Lと単気筒ならではの高燃費です。
走行性能では、クラシックな外見とは裏腹に、最新のLED灯火類、サスペンションやブレーキシステムを備えているため、安全性や操作性が向上しています。ABSも搭載されており、ブレーキ時の安定感も抜群です。
カラーリングは、メグロの独自の黒×メッキ仕上げが特徴の「エボニー」1色です。
メグロ S1の車両価格(税込み)は72万0500円。最大乗車定員は2名です。
レトロなデザインと現代の技術が融合したメグロ S1は、往年のファンにとって懐かしさを感じさせると同時に、新しいファンにも魅力的なモデルで、レトロルックなバイクを楽しみたい方にとって理想的な選択となるでしょう。
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