■ホンダの名車「S2000」復活に期待したい姿とは
1999年4月にデビューしたホンダのピュアスポーツカー「S2000」。オープン2シーターボディや、超高回転型のVTECエンジン、さらには6速マニュアルトランスミッションのみという、クルマ好きでないと手を出さないようなスペックでしたが、こうしたスパルタンさこそがS2000の魅力でした。
2009年に販売終了となりましたが、「2040年にグローバルでEV/FCEV販売比率を100%にする」としているホンダならば、S2000の後継車となる電動スポーツは検討していることでしょう。そんな新型「e-S2000(仮)」について考察します。
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新型e-S2000のパワートレインがバッテリー&モーターとなったとしても、その名に「S2000」を冠する以上は、従来型同様にオープン2シーターで、強力なパワーソース、後輪駆動といったアイテムは必須。
できればマニュアルトランスミッションであってほしいところです。
プラットフォームは、Honda eのEV専用プラットフォームを流用し、前後重量配分は理想的とされる50対50のバランスは必須となります。
レスポンスのいい電動パワーユニットを低入れれば、コンパクトなボディがより扱いやすくなるでしょう。
四輪独立サスペンションを搭載して、足周りはしなやかに仕上げたいところです。
力強く滑らかなモーターによる加速と、静粛性、低重心によって、優れた運動性能を発揮するライトウェイトBEVとして、e-S2000は独自の立ち位置を築くことでしょう。
その姿は、2017年の東京モーターショーに登場した「ホンダスポーツEVコンセプト」をベースに、もっと現代風のスタイルにカッコよくしたいところです。
そしてなにより絶対に入れてほしい要素が、従来型とのつながりです。
顔つきをそろえたり、コクピット周りのデザインを継承したり、ステアリングホイールやアウタードアハンドルといった細部を共通にするのでも良いと思います。
サウンドにS2000のVTECエンジン音をサンプリングして使うのも良いでしょう。加速時にS2000のエンジン音が再現されるだけでも、乗ってみたいと思う人は少なくないのではないでしょうか。
趣味性の高いスポーツカーは、「サーキットで速い」だけでは、他にいくらでも選択肢が出てしまいます。
e-S2000でなければならないという動機付けとして、従来型S2000の思い出と繋げるストーリーは、絶対に必要ではないでしょうか。
■「Do you have a HONDA?」を忘れるな!
また、その魅力の「伝え方」にも期待したいところ。
かつて放映されていたホンダの企業CMでは、わき道からスライドしながら突如現れたS2000がフルカウンターを決めながら走る、という一瞬のシーンがありました。
一歩間違えたらスピンしてクラッシュしかねない状況ですが、「こうしたスリルあるドライビングも楽しめるのがS2000だ」ということをうまく伝えていたように思います。
筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)は、いまでも当時のCM曲、ザ・ハイロウズの「日曜日よりの使者」が流れると、ホンダのキャッチフレーズ「Do you have a HONDA?」(ワクワク(ホンダ魂)してるかい?)と、あのシーンが鮮明に蘇ります。
できれば、e-S2000でも再びCM曲に採用してほしいです。
※ ※ ※
ホンダは2代目(もしくは3代目)を作るときに、旧型のコンセプトを全否定して、全くの別物の新型をつくる傾向があります。
古くは「シティ」や「NSX」、「オデッセイ」、「ステップワゴン」など、「先代(先々代)はよかったのに」といわれることが多々ありました。
ただ筆者は、2代目は“初代”よりも性能が上がっていなければならないということはないと思います。
S2000とe-S2000は、パワーソースが違なってもどちらに乗っても楽しく、それでいて共通項のある姿が「答え」ではないでしょうか。
S2000はクルマが好きでたまらない(当時の)ホンダ社員たちのロマンが詰まった、ホンダの名車でした。
もしe-S2000が実現するならば、S2000の流れを受け継いでいると感じられるモデルに仕上がって登場してくれることを期待したいです。
遅くとも2030年までの登場を今から楽しみに待ちましょう。
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