マツダは2023年10月5日、ロードスターおよびロードスターRFを商品改良し、同日より予約受注を開始した。発売は2024年1月中旬を予定する。
車種展開は以下の通り。
マツダが「“クルマが好き”が、つくる未来。」をテーマにジャパンモビリティショー2023においてコンセプトカーなどを披露すると予告
■ロードスター
S:6MT289万8500円
NR-A:6MT306万4600円
S Special Package:6MT308万7700円/6SAT320万3200円
S Leather Package:6MT349万8000円/6SAT361万3500円
S Leather Package V Selection:6MT355万3000円/6SAT366万8500円
RS:6MT367万9500円
■ロードスターRF
S:6MT379万6100円/6SAT382万3600円
VS:6MT415万4700円/6SAT418万2200円
RS:6MT430万8700円
なお、従来設定してたロードスターの990S、BROWN TOP、S Leather Package White Selection、ロードスターRFのVS White Selection、VS Terracotta Selectionはカタログから外れている。
今回の改良は、ダイナミクス性能の大幅進化によって「人馬一体」の走りの楽しさをさらに高めるとともに、エクステリアデザインの一部変更や新ボディカラーの設定、最新の先進安全技術およびコネクティッド技術の採用、新グレードの「S Leather Package V Selection」の追加などを実施したことが特徴である。
まずエクステリアでは、ヘッドランプおよびリアコンビネーションランプの造形を変更。ヘッドランプは生き物の瞳のような表情を維持しつつ、デイタイムランニングランプの刷新によってスピード感やライトウエイトスポーツカーらしさを強調。また、リアコンビネーションランプは歴代のロードスターに共通して採用する「円形+楕円」のモチーフをより鮮明に表現するとともに、現行車が持つユニークさにいっそうの磨きをかけた。合わせてヘッド、リア、ターンランプなどを含め、すべてのランプをLED化している。一方、足もとには軽やかさと機能美を表現した新たなアルミホイールを装着。ホイール中央から周辺へまっすぐに伸びたスポークが、車軸からタイヤに動力を確実に伝えているような造形とすることで、スポーツカーとしての性能の高さや強さ、精緻さを創出する。ボディカラーに新色の「エアログレーメタリック」を追加したこともトピック。ソリッドペイントのような鮮やかさとメタリックペイントならではの陰影感を高度にバランスさせて、ロードスターのルックスに軽快さとクールな印象を与えた。
インテリアについては、8.8インチのセンターディスプレイを採用したことが訴求点。前方の良好な視界を確保しながら、エアバッグ作動時の干渉を避けるため、画面の縁部分をできるだけ狭くしたフレームレス構造を採用する。スマートフォンからアプリを通じてクルマの状態が確認できたり、万が一の事故の際には自動で救急車を手配したりするコネクティッドサービスも採用した。
ダイナミクス性能の進化は多岐に渡る。
まず、加速・減速時のデファレンシャルギヤの差動制限力を変化させることで、リアタイヤの接地荷重変化に対してクルマの旋回挙動を安定させる、新しいLSDの技術コンセプトを配した「アシンメトリックLSD(Asymmetric Limited Slip Differential)」を採用する(Sグレードを除くMT車)。軽量・コンパクトで耐久性の高い円錐クラッチ型LSDにカム機構を追加し、減速時と加速時で異なるカム角を設定することで、それぞれに最適な差動制限力を実現。とくに減速側の差動制限力を強めることで、後輪の接地荷重減少により車両挙動が不安定となりやすいターンインでの減速旋回時の安定性を向上させる。さらに、ロードスターのエンジンやサスペンション、タイヤ特性に最適化したイニシャルトルクと差動制限特性のチューニングにより、従来以上にスムーズでリニアな旋回特性を達成。街中ではさらに軽やかに、ワインディングでは旋回時の安定性が格段に向上している。
次に、電動パワーステアリングの改良。より軽やかで正確なステリングフィールを実現する目的で、ステアリングラックの摩擦を低減しながら、モーターアシストの制御ロジックをより緻密に設定することで、自然ですっきりとしたフィードバック感を具現化。ハンドルを切り始めてから戻すまで、一貫してタイヤと路面のコンタクトが感じられ、まるでドライバーの操舵意図が直接ロードスターに伝わっているような、高い一体感を成し遂げた。
エンジンパフォーマンスフィールの進化も果たす。SKYACTIV-G1.5の1496cc直列4気筒DOHC16V直噴ガソリンエンジンでは、国内ハイオクガソリンに合わせた専用セッティングを施すことで、さらなる高効率化を実現。加速の伸び感を強化しながら、出力を3kW向上する。また、MT車にはSKYACTIV-G2.0の1997cc直列4気筒DOHC16V直噴ガソリンエンジンを含めて駆動力制御に最新の制御ロジックを導入し、アクセル操作時のレスポンスを改善。アクセルを踏み込んで加速するシーンだけではなく、アクセルを緩めて減速するシーンにおいてもよりドライバーの意に沿った駆動力の応答性を達成した。
DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)の新制御モードとして、「DSC-TRACK」を新たに設定したことも見逃せない。多くのドライバーがモータースポーツをより安全に楽しめるよう最適化したDSC-TRACKは、スポーツ走行におけるドライバーの運転操作を最大限に尊重し、ドライバーがコントロールできないような危険なスピン挙動に陥った場合に限って制御が介入し、愛車を傷つけるリスクを減少させる。プレスリリースでは、「ドライビングに真摯に向き合う人を応援する、“人馬一体”のための制御技術」と表現している。
先進安全機能に関しては、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)[速度標識連動型]とスマート・ブレーキ・サポート[後進時左右接近物検知機能](SBS-RC)を新たに採用する。MRCCは設定した速度での定速走行や、車間距離を一定に保って走行するための運転支援機能。フロントグリル左側に設けたレーダーセンサーが先行車を検知することで、定速走行や追従走行を支援する。一方でSBS-RCは、約15km/h以下で後退中にクルマの左右や後方に接近してきた車両を検知し、衝突を回避できないと判断したときはブレーキ制御を支援することで衝突時の被害を軽減させる。
最後に、新グレードの「S Leather Package V Selection」の概要を紹介していこう。クラシックかつ上品な装いで、ユーザーがゆったりとドライブや旅を楽しめるように企画したS Leather Package V Selectionは、ソフトトップカラーにベージュ(インシュレーター付)を、ナッパレザー表皮のシートと合成皮革のドアトリム/インパネ/センターコンソールにスポーツタンを採用。また、ボディ同色の電動リモコン式ドアミラーや高輝度塗装の16インチアルミホイール(タイヤは195/50R16サイズ)を標準で装備する。ボディカラーは新色のエアログレーメタリックのほか、ソウルレッドクリスタルメタリック、マシーングレープレミアムメタリック、ジェットブラックマイカ、ディープクリスタルブルーマイカ、スノーフレイクホワイトパールマイカという計6色をラインアップした。
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みんなのコメント
後々のコストパフォーマンスの良さにも繋がるよね。
レザーパッケージの上質な内装に惹かれるのだが、
どうもロードスターのシートは体に合わず、長距離ドライブできない。
結局シート交換するから、NR-AかSスペシャルパッケージになるのかな。