VWの新型が続々スタンバイ中
フォルクスワーゲン(以下VW)ジャパンは7月3日、ゴルフ、パサート、Tクロス、ティグアンの新型モデル4台を都内のホテルで一挙公開した。
発表会に登壇したVWジャパンのブランドディレクターであるアンドレア・カルカーニ氏は、「今日は2024年のニューモデルプレゼンテーションの日です。VWはピープルズブランドとして75年以上も前から世界中のお客様のためのクルマを作り始め、“LOVE Brand ”になることを目指してきました。日本でも輸入ブランドとして大きな成功を収めており、200万台以上を販売してきましたが、そのうち100万台がゴルフです。今日はゴルフGTIをお披露目します」とあいさつ。
このほか、フルモデルチェンジしたステーションワゴンの「パサート」、SUVの「ティグアン」、ビッグマイナーチェンジした小型SUVの「Tクロス」を紹介。さらに日本市場ではICE(エンジン車)とBEV(電気自動車)の二本建てで展開するとし、新型の小型BEV「ID.2 all」を導入することを発表した。
続いて登壇したVWジャパンのシニアプロダクトマネージャー山谷浩之氏がティグアンとTクロスを解説した。
どの世代のVW「ゴルフ GTI」がお好き? 誕生50周年で明かされる、フォルクスワーゲンがヒット作を連発できたその理由。
新型ティグアン|Tiguan
7年ぶりにフルモデルチェンジしたティグアンは、進化型の「MQB evo」アーキテクチャーを採用。アダプティブシャシーコントロール「Dcc Pro」、マトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT HD」、インフォテインメントシステム「MIB4」を搭載。1.5Lマイルドハイブリッド(FF)と2.0LクリーンディーゼルTDI(4MOTION=4WD)という展開となる。9月に予約注文を開始し、11月に発売予定だ。
新型Tクロス|T-Cross
3年連続輸入SUVのシェアNo.1となったTクロスは、灯火類やバンパー形状を変更したほか、新色を採用。329万9,000円~389万5,000円という戦略的な価格が発表された。7月6日から予約注文開始し、9月末に発売する。
さらにシニアプロダクトマネージャー八木亮祐氏がゴルフとパサートを解説した。
新型ゴルフ|Golf
展示した真紅のGTIの後方には初代ゴルフIの画像を表示し、ゴルフが同社のアイコンモデルであることを示唆した。マイチェン版ではフロントグリルにイルミネーション付きのVWエンブレムを採用するなど灯火類を変更。センタークラスターにはMIB4を採用した12.9インチ大型ディスプレイを搭載する。スポーツグレードのGTIには195kW(265PS)の2.0TSIエンジンを搭載するほか、ノーマルグレードには48Vマイルドハイブリッドの1.5L「eTSI」、2.0LクリーンディーゼルTDIモデルの2つのパワートレーンを搭載する。9月に予約注文を開始し、11月末に発売する。
新型パサート|Passat
ワゴン専用ボディとなったパサートは、4.9m級のボディサイズにすることでひとクラス上のセグメントに属することに。広い室内には15インチの大型タッチディスプレイを装備する。パワートレーンはマイルドハイブリッドの1.5L「eTSI」と2.0LクリーンディーゼルTDIの4MOTION、EV走行レンジを拡大したプラグインハイブリッドの「eHybrid」というラインアップとなる。9月から予約注文を開始する。
また、カルカーニ氏は今回の発表会を最後に日本での任期が終了してVWイタリアに帰任するとし、8月からは後任のイモー・ブッシュマン氏が新たなブランドディレクターになることを発表した。
ブッシュマン氏は「バトンをアンドレアから引き継ぐことになりました。私は人生のほとんどをアジアで過ごしてきており、VWグループでは9年間日本に関わってきています。また日本に戻って来ることができてとてもうれしく思います」とあいさつ。VWジャパンを次のステップに導くことを約束した。
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