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スズキ「スペーシア ギア」待望の2代目は広すぎる車内で疲れ知らずのドライブを楽しめる超快適モデル

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スズキ「スペーシア ギア」待望の2代目は広すぎる車内で疲れ知らずのドライブを楽しめる超快適モデル

今、日本で最も売れているクルマ、それが軽自動車のスーパーハイト系と呼ばれる、背が高く、前後席ともに広大な室内空間と両側スライドドアを備えた軽自動車たちである。中でも2024年5月に軽乗用車販売台数1位に輝き、2024年上半期国産車販売台数2位につける大ヒット作となっているスズキ・スぺーシアは、標準車、カスタムに次ぐ第三のモデルとして、今や大ブームともなっているハイト系軽自動車のクロスオーバーモデルを2018年12月にいち早く登場させ(先代モデル)、そのジャンルのパイオニアとなり(軽ハイトワゴン、トールワゴンのパイオニアも1993年登場のスズキ・ワゴンRだった)、その後、スーパーハイト系軽自動車のクロスオーバーモデルのライバルを出現させたきっかけともなったのである。

スペーシアとスペーシア カスタム

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アウトドアの雰囲気を感じさせる待望の2代目「スペーシア ギア」が登場

そんな、最新の3代目スズキ・スペーシア(2023年11月~)に新たに加わったのが、待望の2代目となるスペーシア ギアだ。売れに売れているスペーシアのカスタムモデル、スペーシア・カスタムをベースに、スペーシア ギアらしい際立つアクティブ感を表現し、日常でもアウトドアの雰囲気を感じられるデザインを取り入れた新型だ。グレードはモノグレードで、ターボモデルのXZターボとNAエンジンのXZの2グレードとなる。価格はXZのFFが195・25万円。4WDが207・24万円。XZターボのFFが203・72万円。4WDが215・71万円となる。なお、ボディカラーはモノトーン(上記の価格)とルーフをガンメタリックに塗り分けた2トーンカラーがあり、2トーンルーフ仕様車は6・05万円高となる。

最大の特徴、ギアらしさはまず、エクステリアにある。フロントマスクは一目でギアと分かる丸目のヘッドランプとガンメタリックかつメッキブロックを配した新デザインのガーニッシュを採用。その力強さは先代以上と言っていい。フロントバンパーも新しく、ボディ同色とすることで上質感をもたせ、力強い立体的な造形としている。もちろん、SUV感覚を強めたクロスオーバーモデルだけにフロントフェイス下にシルバーのスキッドプレート(路面との干渉によるフロントアンダーボディのキズ付き、損傷を防いでくれる)を完備。真正面から見れば、スペーシア、スペーシア・カスタムとは別物のクルマであることが一目瞭然だ。

ボディサイドに回れば、スペーシア、スペーシア・カスタムにない、複数の多角形ブロックを結合したグラフィックを採用し、頑丈で頼りがいのある印象を付与した、GEARのロゴが入るサイドドアガーニッシュ、そしてボディサイド下部にサイドアンダーガーニッシュ装着する。これは世界のクロスオーバーモデルに共通するあしらいでもある。そして15インチのアルミホイールも、プラスのネジをモチーフにした十字形状の専用デザインとなる。

スペーシア ギアのスペーシア、スペーシア・カスタムとのエクステリア上の違いはまだあり、それがルーフに装備された立体的造形のルーフレール。これはXZ、XZターボともに標準装備されるギアの証でもある。アウトドアやキャンプ、車中泊などで、ラゲッジルームに積み切れない荷物があったとしても、ルーフに積みやすくする配慮、機能装備となる。

インテリアは基本的にスペーシア・カスタムに準ずるものの、基本内装色をブラックとし、低彩度のカーキグリーンと、随所にアクセントカラーとしてオレンジを組み合わせた、アウトドアで使い倒せるアウトドアギアのような道具感が強調された世界を演出。インパネアッパーボックスや、車内(助手席前)のテーブルにもなるビッグオープントレーのガーニッシュにもカーキグリーンを配色。そしてメーターも丸をモチーフに多角形ディテールを組み合わせたプロテクト感あるデザインを採用するとともに、オレンジのアクセントが施されたギアならではの個性が演出されている。

それだけではない。シート表皮は新たにタイヤパターンをイメージした新デザインで、なおかつ濡れたまま座っても汚れにくい撥水加工シート地を採用。ラゲッジルームも後席拡大時を含め、泥汚れ、水気にも強い防汚タイプラゲッジフロアに変更されている(スペーシア、スペーシア・カスタムはカーペット)。アウトドアでガンガン荷物を積みこんでも、また愛犬を乗せてもこれなら安心である。

シートの話が出てきたところで、ディテールにまで踏み込めば、運転席・助手席シートバックアッパーポケットは、アウトドアを連想させるサコッシュバッグをイメージしたメッシュタイプとし、運転席側には多角形グラフィックやビード形状など、内外装のデザイン要素を取り入れたイラストタグを装着。アウトドアブランドの高機能アイテムを彷彿させるあしらいである。

もちろん、ベースとなったスペーシア カスタムで採用された、後席オットマン機能を備えた、フラップの位置や角度を調整するだけで3種類のモードに対応するマルチユースフラップを始め、後席の空調環境を整える天井に設置されたスリムサーキュレーター、電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド、そして14種類もの、衝突軽減ブレーキや全車速追従機能・停止保持機能付きのACC、ヘッドアップディスプレーなどを含む先進運転支援=スズキセーフティサポート、運転席助手席エアバッグ、前席サイドエアバッグ、カーテンエアバッグなどの安全・機能装備も充実している。



さらに、新型スペーシアの目玉装備のひとつと言っていい女性ユーザーからの要望も高かったというステアリングヒーターを両グレードに標準装備!!(スペーシアはグレード別装備)スペーシアが持つ充実した便利装備や5:5分割左右別スライド機構付きの後席を倒した時にクラスでもっともフラット(ほぼフラット)になる多彩なシートアレンジ性を含め、日常使いからアウトドアユースに至るまで、期待に大きく、タフに応えてくれるのが、待望のクロスオーバーモデルである新型スペーシア ギアということになる。

安定感に優れた高速走行ではACCが威力を発揮

さて、そんな新型スペーシア ギアのHYBRID XZターボ(全車マイルドハイブリッド仕様。FF)に試乗する機会を得た。車重はスズキのクルマらしく910kgと軽量で、WLTCモード燃費は21.9km/L。最小回転半径は小回り性抜群の4.4mである。なお、最低地上高はクロスオーバーモデルと言ってもスペーシア、スペーシア・カスタム同様の150mmとなる。

新型スペーシア ギアを走らせれば、155/55R15サイズのタイヤを履いた走行性能は、ボディ剛性の高さを実感させるしっかり感あるクラスを超えた上質な乗り味を示し、段差の乗り越えもビシリと不快感なくこなしてくれる。そしてターボモデルならではの余裕ある動力性能、さらには3代目スペーシアで「とくに後席の静かさにこだわった」とされる前後席の静粛性の高さもあり、ひとクラス上のクルマに乗っているように感じさせてくれたのも本当だ。

背の高いスーパーハイト系軽自動車にして安定感に優れた高速走行ではACCが威力を発揮。何しろ全車速追従機能・停止保持機能付きは最新のACCとしては当然として、カーブ速度抑制機能、車線変更時の補助機能(具体的には約80km/h以上で走行中に追い越し車線へ⾞線変更する場合、⽅向指⽰レバーの操作と連動し、自動で加速することで、スムーズな追い越しを補助。また、自車より遅い⾞両の後⽅へ⾞線変更する場合、⽅向指⽰レバーの操作と連動し、自動で減速することで、安全な合流を補助)まで備わったACCなのである。なお、東京~南房総館山往復の実燃費はWLTCモード燃費に迫る20.6km/Lだったのだから優秀だ。

今回は東京から南房総館山の往復、約270kmを走破したのだが、ドライバーであるボク自身も、また同乗者も疲れ知らず、ストレスフリーのドライブが、広々とした快適空間の中で、ギア感満載の超実用的な荷物の積載性とともに味わえた。

スペーシア ギアらしい際立つアクティブ感を表現し、日常でもアウトドアの雰囲気を感じられるデザインは、アウトドアフィールドに似合うこと間違いなし。もちろん、ロングドライブも快適にこなしてくれる実力があると言っていいだろう。

撥水加工シート地や防汚タイプのラゲッジフロアを新採用していることからも、わが家のように、愛犬と暮らす愛犬家の、愛犬とのドライブにも最適な1台と思えたのも本当だ(愛犬用純正アクセサリーとしてペットサークルとドアトリムカバーなどが揃う)。今回のターボモデルであれば、一家に一台のファーストカーとしても満足できるに違いない。



文/青山尚暉
撮影/雪岡直樹、青山尚暉

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みんなのコメント

3件
  • ....
    犬の事しか考えないで車選びする青山尚暉くんらしいレビューですね
    軽トラでいいよね?
  • ********
    でも、ファンクロスのパクリでしょ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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