■小型乗用車では唯一の130万円切りだった「パッソ」も生産終了へ
トヨタは2023年4月10日、ラインナップで展開中の3車種について生産終了することをアナウンスしました。
この3車種にはミディアムセダン「カムリ」、軽自動車「ピクシスジョイ」、さらに軽自動車を除いた乗用車では最も廉価なコンパクトカーとなる「パッソ」も含まれます。
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トヨタ「パッソ」は、トヨタとダイハツ両社が国内で初めて共同開発したコンパクトカーで、2004年より販売。ダイハツでは「ブーン」という名称が用いられています。
3代目となる現行型は2016年4月から販売されており、開発・生産はダイハツが担当しています。
同じコンパクトカーの「ヤリス」よりもサイズ・セグメントともにワンクラス下に位置し、ボディサイズは全長3650-3680mm×全幅1665mm×全高1525mm。
取り回しの良いコンパクトなサイズを維持しつつ、前席と後席の間を先代モデルに対し75mm延長することで、ゆとりある広い室内空間を確保しました。
パワートレインには1リッターエンジンにCVTを組み合わせ、ボディの軽量高剛性化、足回りの強化などで、フラットな乗り心地や上質な走りを実現したと言います。
グレード構成はシンプルな「X」と、丸形ヘッドライトやシルバー加飾を用いてスマートで上質なスタイリングとした「MODA」グレードを設定しています。
2018年の改良では、MODAのフロントグリルが大型のものへと変更されたほか、Xでもフロントやリアのデザインを一部変更。
安全面では、歩行者検知付き衝突回避支援ブレーキや、夜間に歩行者の早期発見が可能なオートハイビームなどをパッケージ化した衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を搭載。
さらに2021年の改良で、全グレードで衝突被害軽減ブレーキなどの先進運転支援「スマートアシストIII」を標準装備化するなど、国産乗用車で最安モデルであるとはいえ、安全装備も高められています。
そんなパッソの価格(消費税込)は127万5000円からの設定で、安全性能の強化からデビュー当初よりは値上げしているものの、国内でラインナップされている小型乗用車ではブーンとともに唯一の130万円切りを実現しています。
今回パッソが2023年9月下旬に生産終了することによって、トヨタの最廉価モデルがヤリスの「X」グレード(ガソリン・2WD車)へと変化します。
価格も147万円が最安となり、同じ最廉価グレードでも20万円ほどアップすることとなりました。
※ ※ ※
パッソはダイハツが製造していますが、その一方でダイハツ版のブーンは生産終了のアナウンスはされておらず、引き続き「X“SA III”」グレードが127万5000円で設定されます。
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みんなのコメント
最近のトヨタは、クラウン4兄弟やプリウス、新型が噂されているアルファードなど高級(≒高額)志向となっている。章男よ、いや、恒児よ。庶民を置き去りにしていないか?ライズやヤリスよりも小さくて安い車を作るべきだ。
日本も落ちぶれたものだ。