フォーミュラEのシーズン6(2019-2020年)のプレシーズンテストが、バレンシアで行われた。テスト最終日は、BMWのマキシミリアン・ギュンターがトップタイムをマークした。
午前中のセッションは、残り時間15分のところでパスカル・ウェーレイン(マヒンドラ)が1分15秒190をマークしトップに浮上。このタイムは、テスト2日目にロビン・フラインスが記録した最速タイムを上回るものだった。
その後、アレクサンダー・シムズ(BMW)がメインストレートに設置されたタイトなシケイン出口でクラッシュ。午前中唯一の赤旗が掲示され、セッションは数分早く終了した。
2番手にはウェーレインと0.008秒差でニコ・ミューラー(ドラゴン)がつけた。セッションの大半をリードしたDSテチータのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが3番手となった。
午後のセッションは、まずレースをシミュレーションする模擬レースからスタート。通常通り、45分プラス1周で争われたレースを制したのが、セバスチャン・ブエミ(日産・e.ダムス)だった。
レース序盤はダ・コスタがリードした。しかしテストのため、フルコースイエローが2度出されたことでバトルが続発。終盤はアンドレ・ロッテラー(ポルシェ)、ダニエル・アプト(アウディ)、エドアルド・モルタラ(ベンチュリ)がトップ3を形成していたが、彼らを次々と交わしたブエミがラスト2周でトップに立った。
ブエミはロッテラーに1.698秒差をつけてフィニッシュ。モルタラが3位となった。
その後、3時間の走行セッションが実施された。レースシミュレーションを終えた後ということもあって、開始直後は走行もまばらだった。
徐々に走行も増え、セッション中盤にギュンターが1分15秒087を叩き出した。結果的に、このタイムは3日間の走行で最速のタイムだった。
走行最後の1時間は、多くの赤旗が掲示された。残り45分のところでブレンドン・ハートレー(ドラゴン)がコースオフしセッション中断。さらにはストフェル・バンドーン(メルセデス)がシケイン出口でクラッシュしたことで、2度目の赤旗が掲示された。
このため、セッションが15分延長されることとなったが、ミューラーがシケインでクラッシュ。さらにはギュンターがセッション残り5分のところでマシンストップした。
これによりセッション中断となり、そのままテスト終了。総合トップはギュンターとなった。2番手はウェーレイン、3番手はミューラーだった。
日産・e.ダムスはブエミが6番手。オリバー・ローランドが9番手となった。
シーズン6からワークス参戦するメルセデスはバンドーンが20番手、ニック・デ・フリーズが21番手。ポルシェもロッテラーが19番手、ニール・ジャニが22番手と下位に沈んだものの、トップからジャニまでが1秒以内にひしめいている。
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