2600km余りを走ったルノー カングー
今回、約2週間にわたるフランス取材では、ルノーから2台のクルマを借用し、2台合わせて4000km以上を走破した。うちル・マン・クラシックの週末4日間がホテルとサーキットの往復のみだったため、実質10日間で4000kmとハードで楽しい取材行となった。スケジュールの前半で1400km余りを走ったクリオに続き、今回は後半に2600km余りを走ったルノー カングーでの取材日記を紹介しよう。
ルノー新型「カングー」に試乗! 日本ではダブルバックドアと黒バンパーが王道です
フランス語しか話せない民泊オーナー相手に翻訳機が活躍
ルノー クリオ(日本国内での車名はルーテシア)と4泊5日の旅を終え、カングーに乗り換えたのは6月26日の朝一番。ここから取材行の後半がスタートした。最初に訪れたのは、ルノー・クラシックスが本拠としているルノーのフラン工場。
ここでは過去からの歴史だけでなく、電気自動車へのコンバージョンキットなど、これから未来に向けての展望と期待を感じることができた。その後はルーアンに移動。世界初の自動車レースである「パリ~ルーアン自動車レース」が開催され、のちにグランプリサーキットとして誕生したルーアン-レゼサール・サーキットの遺跡を検証することにしていたのだけれど、正直言って事前の「下調べ」では不十分で、何も分からないままルーアンを後にすることになった。
ただしスケジュール的には余裕ができ、当初はルーアン辺りに泊まって翌日は早朝から走り出すことにしていたのだが、さらに先に進んで宿をとることにした。そう、イベント取材のときなどは、まずは確実に宿を押えることを優先しているのだが、博物館を訪ね歩く際には事前に宿を予約することなく、その日の昼過ぎ、あるいは夕方辺りに予約サイトでホテルを予約するようにしている。
この日予約することになったのはレンヌ(Rennes)のホテル。意外と安かったのが、その理由はマンションの一室を提供する、いわゆる「民泊」だったから。オーナーがフランス語しか話せなく翻訳機が活躍することになったが、こうしたハプニングも旅の楽しみの一つ。ともかく翌日は早朝の6時半から350kmほど走ってマノワール博物館に駆け込むことにしていたのが、朝の9時過ぎに出発して40kmほど走るだけで博物館に到着、気分快調に取材を始めた。
マノワール博物館を取材した翌日は、朝一番で博物館の「遺跡」を確認しに行った。これは8年前に取材に訪れていて、その時にも取材に向かったのだけれど結局訪ね当てることができなかった経緯があった。今回は、ホテルのフロントで確認し、観光案内地図でチェックもしていて、無事に現地に辿り着くことができたのだが、やはりというか件の博物館は閉鎖されていた。
かつてさまざまなシムカが展示されていただろう建屋は伽藍洞となっており、当時を偲ぶ縁は何もなかった。ただしその後に訪ねたヴァンデ自動車博物館では館主の女性が「あそこはねぇ、博物館というよりもコレクションだったけど、潰れちゃったのよ」とオーナーが亡くなりコレクションが散逸していった経緯を話してくれた。よく聞く話ではあるが……。
ところで、オートルートのパーキングエリアが充実しているのはスケジュール前半のクリオ編で紹介した通りだが、サービスエリアでも新しい流れが目についた。それは電気自動車向けの充電設備が充実していること。まるでガソリンスタンドのような看板を備えた充電所もあり、これも時代か、と感心させられた。
ルーアン-レゼサール・サーキットの旧コースを疾走
ヴァンデ自動車博物館を訪ねた翌日、7月6日の木曜日からは、いよいよル・マン・クラシック2023が始まった。ル・マン市街の北部にある安宿から10kmほどを「通勤」する毎日となったが、ホテルは土曜の朝にチェックアウトし、土曜の夜はカングーで仮眠しながら24時間取材するつもりだった。
でも、メディアセンターから遠く離れた駐車場があてがわれていたために、夜駐車場まで20分近く歩いていく元気はなく、メディアセンターで机に突っ伏して仮眠しながらの取材となった。そのために残念ながら、期待していたカングーの車中泊レポートはできなかったが、リアのカーゴスペースには意外な使い道があったことを報告しておこう。
安宿に泊まることが専らなのだけれど、こうしたホテルではエレベーターが完備していないことが多い。でもたいていの場合は2階以上の部屋をあてがわれるのだが、重いトランクを持って階段を上っていくのは楽ではない。
そこでカメラやパソコンの入ったデイバックと着替えなどが入ったトートバッグだけで部屋に向かい、トランクはリアのカーゴルームの中で一夜を明かすことになるのだが、トランクを広げて着替えなどをトートバックに入れる際に、広いカーゴスペースがモノを言うのだ。
またトノカバーがあることで中の荷物が人目に触れないのもうれしい。ただし走行中もそのままだと、例えトランクを閉めていたとしても、ブレーキングやコーナリングで前後左右に動き回ってしまうから、運転中はフロントのシートバックとリアのシートクッションの間に挟んでおくことが望ましい。もちろん、後席にも友人が乗り込むような場合には、カーゴネットなどがあれば悩むこともないだろう、と思った次第。
ル・マン・クラシックの取材を終えた後も、博物館巡りが続くのだけれど、月曜日の午前中に再度、ルーアン-レゼサール・サーキットの遺跡を訪れることにした。車載のカーナビでルーアン-レゼサール・サーキットの住所を目指し、近くなったらスマホのグーグルマップで詳細を調べる。この方法はなかなか優秀で、これまでに何度も助かった思い出があるが、今回もとても有効だった。
そしてカングーでへアピンから登りのセクションへと立ち上がっていく辺りを体感できた(と思っている)。実際、メインのルートを外れた集落の中にはCircuit Autoと名付けられたバス停があり、グーグルマップにもここがルーアン-レゼサール・サーキットの旧跡だと記されていた。
もしも再度訪れる機会があれば、さらに詳しく調べてみたいと思った次第。そして午後は8年前にも訪れたこともある旧シムカの工場に整備されたL’Aventure Automobile à Poissy – CAAPYを訪れることにしたのだけれど、急に思い立っての訪問だけに予約を取っていなくて博物館には入館できなかった。
事前にきっちりスケジュールを立てていても訪問できないケースもあるため、午後の時間が空いたから、と急遽の訪問では仕方ないところ。だが水曜日に訪れた同じ系列のシトロエン歴史遺産アカデミー(Conservatoire Citroën & DS)でその話をしたところ、フロントのスタッフが「8年前に訪れていたなら何も問題ないよ。だってその時に比べるとスペースも狭くなり、展示車両も減っているんだから」と説明してくれた。
実はシトロエン歴史遺産アカデミーも2度目の訪問だが、現在の地に移転してからは初の訪問で、前回はシトロエンの広報さんが説明員を用意し、アテンドしてくれた。しかし、今回は一般のお客さんと同じで全くの「放し飼い」状態。思うままに撮影できた達成感もあり、CAPPYを訪れることが叶わなかった悔しさは完全に解消され、無事に帰国の途につくことになった。
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