メルセデスのルイス・ハミルトンは、ペース面で優れるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抑えF1開幕戦バーレーンGPを勝った。しかしハミルトンは、フェルスタッペンは同じようなミスを2度としないと話した。
予選2番手からレースをスタートしたハミルトンは、メルセデスの積極的な戦略でフェルスタッペンをアンダーカットし首位に浮上。終盤はフェルスタッペンに迫られ、一時は前に出られるも、フェルスタッペンはターン4でオーバーテイクする際にコース外を走行しており、ハミルトンにポジションを譲った。その後、フェルスタッペンに2度目のチャンスは訪れず、ハミルトンが0.745秒先にチェッカーを受けたのだ。
■【F1分析:バーレーンGP決勝】ハミルトンの秀逸すぎるタイヤマネジメント……絶体絶命の状況を打破
レース後、ハミルトンはフェルスタッペンについて「今日はマックスがターン4でワイドになって僕はラッキーだったけど、あんなことは2度と起こらないと思う」と話した。
「今のところ、僕たちが最速のクルマを持っているわけではないので、週末の過ごし方をもっと賢くしなければならない」
「でも、それは僕にとって良いことだ。差をつくるために何かをするのは気にならないんだ」
ハミルトンのチームメイトであるバルテリ・ボッタスは、スタート直後にシャルル・ルクレール(フェラーリ)に抜かれてしまいタイムロス。さらに2回目のピットストップではホイールガンのトラブルにより右フロントのタイヤ交換に時間がかかってしまった。これでフェルスタッペンとの差が開いてしまい、ファステストラップのボーナスポイントを狙うため3度目のピットストップを実施。ハミルトンから37秒差の3位でバーレーンGPを終えた。
一方のレッドブルは、セルジオ・ペレスが予選Q2で敗退し11番手からのスタート。さらにはフォーメーションラップで電気系統のトラブルに見舞われた。しかしピットレーンからのスタートを余儀なくされたペレスは5位まで追い上げ、激動の週末を終えた。
そのため、メルセデスはレッドブルに対して13ポイントリードし、コンストラクターズランキング首位にいるが、ボッタスはレッドブルは現在F1で最も速いマシンを持っており、メルセデスがリードを保つためには各イベントで完璧なパフォーマンスを発揮する必要があると示唆した。
「僕たちは今のところ、最速のクルマを持っていない。だから他のすべての分野で完璧な仕事をする必要がある」
そうボッタスは語った。
「しかし当然、僕たちは最速のマシンがほしいと思っているので、仕事を続けなければならない」
「チームとしては、もし冬のテストのときに開幕戦でトップ3に2台が入り、そのうちの1台が勝ってレッドブルよりも多くのポイントを獲得すると言われていたら、喜んでそれを受け入れていただろう」
「チームは全体的に好調だったけど、まだまだ改善すべき点がある。でもこれは開幕戦であり、シーズンの序盤なんだ」
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