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走る展覧会、ロールス・ロイスの4シーター コンバーチブル「ドーン」ブラック・バッジの凄さ

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走る展覧会、ロールス・ロイスの4シーター コンバーチブル「ドーン」ブラック・バッジの凄さ

Rolls-Royce Dawn

ロールス・ロイス ドーン

走る展覧会、ロールス・ロイスの4シーター コンバーチブル「ドーン」ブラック・バッジの凄さ

モダンなドロップヘッド

「夜明け」を名乗る4シーター コンバーチブル、ロールス・ロイス ドーンは2015年に登場した。2ドア クーペのレイスのドロップヘッドモデルともいえるが、ボディパネルの80%はまったく新しくデザインされている。

ロールス・ロイスのドロップヘッド クーペというとオーセンティックな雰囲気を想像するが、ドーンはレイスに通じるモダンで瑞々しいプロポーションをもつ。高いショルダーラインと天地方向に狭いサイドウインドウにより、ソフトトップを閉めているときは車高がぐっと低まって見える。

雨の音もソフトトップの開閉も“舞台装置”のひとつ

NVH面で有利なリトラクタブル ハードトップではなくファブリックのソフトトップを採用したのは、あくまでエレガントなムードを追求するため。見栄えのみでなく、たとえば雨音がパラパラと織地を叩く音の情緒すらも想定しているという。もちろん開閉時の一挙手一投足も優雅でなくてはならない。そういう信念から「サイレント・バレエ」と呼ばれる開閉シークエンスが生まれた。

時速50m/hまでなら走行中でも操作が可能で、開閉にかかる22秒間、作動音は一切聞こえてこない。しなやかに折りたたまれる白鳥の羽を表現するバレリーナの腕のように、ドーンのソフトトップはしっとりと無音のままに開閉する。

鑑賞の的として

6.6リッターのV型12気筒ツインターボユニットは、レイスよりわずかに出力を抑えた571psを発揮。最大トルクの820Nmは、1600rpmという低回転域から4650rpmまで広い範囲で発生する。0-100km/h加速は5秒ジャストと、レイスに0.4秒遅れるものの、全長5.3mのコンバーチブルモデルとしては十分に過ぎる。

性能、サイズ、オープン4シーターという意味でもっとも近しい存在はメルセデス-AMG S 63 4マティック カブリオレだが、あちらはいかにも工業製品の極みというムードであり、ドーンはよりクラフトマンシップの雰囲気が強い。

ドーンは、ロールス・ロイスのもつジレンマを解消するクルマだ。すなわち、世界最高峰の品質を誇る、職人技術の粋を極めた芸術品のような内装を、思う存分ご披露できる。ビスポークについて膝を詰めて話し合い、デザイナーが描きあげ、職人が技術を尽くして仕上げた自慢のインテリアは、もはやエクステリアの一部。路肩に駐車してルーフを開けた姿を見れば誰もがそう思うに違いない。

ウッドパネルの完璧なブックマッチ、ジュエリーのように磨き上げられたコントロール類、フローレスダイヤもかくや、というほど傷ひとつ見当たらないレザー。そのすべてが鑑賞物として街なかに展示される。ドーンはさしづめ“走る展覧会”といえるかもしれない。

なかでもブラック・バッジはロールス・ロイスに新しい顧客層を呼び込んでいる注目の仕様だ。スピリット・オブ・エクスタシーをはじめ、パンテオングリルの枠組みやテールパイプなどを黒仕上げとし、排気系に手を入れ中低音のサウンドを強調。ノーマルのV12ツインターボ(570ps/820Nm)に31ps/20Nmを上乗せするなど、「ドライバーオリエンテッドなロールス・ロイス」という新しい文法を編み出した。ショーファードリブンではなく、自ら操縦する喜びを主眼に据えたドーンには、ブラック・バッジはうってつけのビスポークシリーズといえる。

【SPECIFICATION】

ロールス・ロイス ドーン ブラック・バッジ

ボディサイズ:全長5285 全幅1947 全高1502mm

ホイールベース:3112mm

エンジン:V型12気筒DOHC48バルブツインターボ

総排気量:6591cc

最高出力:442kW(601ps)/5250rpm

最大トルク:840Nm/1650rpm

トランスミッション:8速AT

駆動方式:RWD

車両本体価格:4543万円(消費税10%込)

【問い合わせ先】

ロールス・ロイス・モーター・カーズ 東京

TEL 03-6809-5450

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