EVコミューターだけの高機能に原付1種よりも安くなる価格設定
ホンダは原付2種クラスの電動小型コミューター 「CUV e:」 (シーユーブイ・イー)を2025年6月20日に全国で発売します。2000年代に入り、エンジンをモーターに置き換えたEVバイクが数多く発売されていますが、「CUV e:」は単にパワートレインを置き換えただけではありません。おそらく日本国内では初めて、EVコミューターだけの走行性能と完成されたコネクテッドの機能を搭載したモデルと言えそうです。
【画像】ついにホンダが日本市場に投下する電動原2スクーター「CUV e:」の画像を見る
特筆すべきは、その価格設定です。車体と走行に必要となる交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を2個、充電に必要な「Honda Power Pack Charger e:」2本を含めて52万8000円(消費税10%込み:以下同)です。
バッテリーステーションのバッテリーシェアリングの利用を前提に、車体だけを購入した場合は20万200円となり、都道府県などのEV補助金を活用すれば、原付1種クラスよりも購入しやすくなっています。
つまり、性能と価格を両立させた稀有なEVバイクと言えるもので、ホンダがついにエンジン車以上のEVコミューターを国内投入させた、と言ってもいいホンキのEVです。
今までと何がどう違うのか? 発売を前に、同モデルの開発責任者である二輪開発部の後藤香織チーフエンジニアに、その出来栄えを伺いました。
「EVコミューターの、乗ってワクワクすする感じは電動にしかない独特のものです。これまで原付2種に乗っている人にも体感いただけるものだと思っています。静かでゼロエミッションだけじゃない、リニアなスロットル感、操る楽しさも味わっていただけるモデルです」
パワーユニットにはホンダ独自開発のモーターを採用しています。開発者の自信の現れでしょうか。出力特性は「STANDARDモード」、「SPORTモード」、「ECONモード」と切り替え可能となっており、モードを切り替えると、フラットステップなのに群を抜く走りが期待できると言います。
「街乗りを想定をして作っているので、加減速でEVらしい面白さっていうんですかね。スロットルの開け口の加速感を味わっていただけるようなセッティングとしています。例えて言うと、SPORTモードの加速感は、ちょっと一瞬、身体を持っていかれるぐらいの加速感があります」(後藤チーフエンジニア)
扱いやすさと力強さを両立させるために、シート下にパワーパック2本を搭載しています。ライダーのためのシート下収納は犠牲になっていますが、その分は後方に頑丈で大型のリアキャリアを標準装備し、ステイを買い足さなくても、ホンダ製トップケースが取り付けられるように工夫されています。
フルLEDの鮮やかなラインが横一文字に続くライトも、これまでの原付2種にはなかったシンボル的なデザインです。光るホンダのロゴは、今までのバイクにはなかった演出です。細く小さなウインカーも白い直線とうまく調和し、さらに近未来のEV感と調和しています。
7インチの大型ディスプレイで、もうスマホホルダーを付ける必要はない
「CUV e:」の特徴は、走行性能や近未来的なデザインだけに留まりません。スピードメーターのある場所に備え付けられた、ハンドルの半分ほどを占める7インチモニターが、バイクの知能化の先端にある雰囲気を出しています。
「CUV e:」には、ホンダが開発したコネクテッド機能「Honda RoadSync Duo」が初めて搭載されています。メーン画面はスピード表示などの基本表示ですが、ハンドル左側のジョイスティックを操作すると、ナビゲーション、音楽、通話などに切り替えることができます。ライダーのスマホをブルートゥースで車体と連動させることで、すべての操作が可能になるだけでなく、電池の正確な残量率と航続可能距離をモニターに示すことができます。
また車体の状況、例えばサイドスタンドの収納も、大きなモニターにイラストで表示されているので、初心者にありがちなミスで怖い思いをすることも少なくできます。初心者にもやさしいEVバイクです。
ナビゲーション機能は、地図を基本とするルート表示です。曲がる場所を矢印で表示する簡易機能ではなく、地図の拡大縮小を左親指1本で操作することができます。
音楽や通話の機能は、ライダー自身がヘルメットに装着した通話機器などを連携させることで可能になります。確かに、こうした機能は一部のプレミアムバイクでは実現していましたが、「CUV e:」のような小型コミューターに標準装備されていることが、ホンダの底力と言えるのではないでしょうか。
満充電からの航続距離は約57kmです(使用環境や運転方法により異なる)。エンジンバイクと比較して航続距離に不安を覚える人もいるかもしれませんが、バッテリーステーションを利用し、充電済みのバッテリーを交換しながら走行すれば、バッテリーの劣化を気にすることなく、航続距離の延長を図ることができます。
そして何より、もうハンドル周りにスマホホルダーを取り付ける必要はないのです。
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