■スタイリッシュなのに雪道性能がスゴい!
ホンダは新たなSUVとして「ZR-V」を2023年4月21日に発売します。新型ZR-Vは11代目「シビック」をベースとしたSUVとして導入されますが、SUVに求められる実用性や信頼性はもちろん、さらなる独自価値としてデザインと走行性能に磨きをかけたといいます。
【画像】オシャSUVがめっちゃタフ! 雪道をガンガン走れる新型「ZR-V」写真を見る!
クーペのように伸びやかなシルエットを描く外観は、垂直グリルと横長でシャープなヘッドライトを採用したフロントフェイスが特徴的。内装は、左右に伸びやかに広がるインストルメントパネルを採用したほか、運転席と助手席の間には中空タイプのコンソール(ハイデッキセンターコンソール)を配置しました。
また、セダンのような乗車姿勢とすることで、ドライバーは踏ん張りの利いた姿勢を維持することが可能になるとともに、良好な視界でコーナー先の予測や街中での右左折の状況を判断しやすくなっているといいます。
パワートレインは、ホンダSUV初となる2リッター直噴エンジン+2モーターのハイブリッドシステム「スポーツ e:HEV」と、1.5リッター直噴VTECターボエンジンの2種類を設定。なかでもスポーツ e:HEVは、従来システム(e:HEV)に対して燃費や排出ガスクリーン性能、静粛性が向上するとともに、3リッターV型6気筒エンジン並みの力強い加速を実現しています。
新型ZR-Vの駆動方式はe:HEV車、ターボ車ともに2WD(FF)と4WDを用意。なかでも専用チューニングが施された4WDの「リアルタイムAWD」は、雪道などの悪路でも高い走破性を発揮するといいます。一体どのようなものなのでしょうか。
新型ZR-Vではプロペラシャフトを介して後輪へ駆動を伝えるストロングなAWDシステムを新開発。ガソリンエンジンやモーターが発揮する駆動力を最適な駆動力で常時四輪に配分する、タイムラグのないAWDシステムとなっています。
従来のSUVよりも後輪タイヤの利用率を上げることによって前輪の負担を軽減。リアトルク配分アップによる駆動力をしっかり受け止めるリアサスペンション周りのチューニングと合わせて、滑りやすい雪上を含めたあらゆる走行シーンで安心して運転できるようになりました。
さらに、冬の時期の運転では、積雪した交差点で右左折するときの発進時などに対向車線へ膨らんだりする不安定な挙動がドライバーの不安感につながるものですが、新型ZR-Vでは行きたい方向に余裕をもって安心して走り抜けられるようなセッティングを実施したといいます。
また、雪の上り坂は、従来は前輪が空転しながらも登坂性能を確保していたのに対し、新型ZR-Vはリアトルクのアップと制御による駆動力配分の最適化により前輪の空転を抑制し、ドライ路面を走っているかのように安心して走行ですることが可能です。
最新AWDシステムの搭載によって雪道での安定感が増した新型ZR-Vですが、もうひとつのポイントは国内ホンダSUV初となる「SNOWモード」を全車に搭載したことです。
このスノーモードは、雪上での発進や減速後の再加速といった滑りやすい路面でのアクセルコントロールがしやすく、スムーズに運転できるよう補助する設定となっており、アクセルコントロールが苦手な人でも使いやすい設定としています。
実際に新型ZR-Vを雪の山形で運転してみると、安定して走れることがわかります。雪上走行するにはe:HEVとリアルタイムAWDの組合せがもっとも適しているとホンダはいいますが、ターボ車の4WDでも2WDでも、圧雪路や少し深い雪道を難なく走破可能。スノーモードのおかげで不安な挙動が感じられないところが好印象でした。
※ ※ ※
新型ZR-Vの開発者は「降雪地帯じゃないところに住んでいる人でFFを乗られる方でも、安全に雪上走行を行えるスノーモードによって、ウインタースポーツを楽しむ後押しができたらと思います」とコメントしており、リアルタイムAWDを搭載する4WDだけでなく、2WDであってもスノーモードによって余裕を持って雪道を走ることができます。
なお、冬期走行を支える装備として下り坂の速度を制御する「ヒルディセントコントロール」に加え、「シートヒーター」や「ステアリングヒーター」などを用意(一部グレード)。
スタイリッシュな都会派SUVかと思いきや、新型ZR-Vは過酷な冬でも快適で安全にドライブを楽しめるSUVに仕上がっているようです。
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最終判断は誰がしてるのか知らんけど。