FIA F2メルボルン、フィーチャーレースは大雨によりキャンセルに

オーストラリア・メルボルンのアルバート・パーク・サーキットを舞台に開催されたFIA F2開幕戦。しかし3月16日（日）のフィーチャーレースは、悪天候によりキャンセルとなった。

前日のスプリントレースまではドライコンディションだったがF2開幕戦だが、フィーチャーレースが予定されていた日曜日は朝から雨がメルボルンに降り注いだ。

この前に行なわれたFIA F3のレースもウェットコンディションで最終的には赤旗終了。F2フィーチャーレースのスタート時刻を迎えた時点でも、依然として強い雨がコースを濡らしていた。

予選ではガブリエル・ミニ（プレマ）が最速タイムをマークしたものの、他車に対する走路妨害によってグリッド降格ペナルティが科されたため、代わってヴィクトー・マルタンス（ARTグランプリ）がポールポジションにつけ、チームメイトの宮田莉朋は10番手からの出走となった。

ただフォーメーションラップ直前に、フロントロウに並んだリチャード・フェルシュホー（VAR）のマシンにトラブルが発生。メカニックが応急処置を取ったことで10分のスタートディレイとなり、その間に雨脚はさらに強まった。

セーフティーカー先導でフォーメーションラップが行なわれたものの、マシンが巻き上げる水煙によって、マルタンス以降のドライバーは視界が非常に悪いという状況。レースが可能な状況ではないと判断され、レッドフラッグが提示された。

天候の改善を待つため、各車は一度ピットレーンに戻ったが、ピット入口でマクラーレン育成のアレクサンダー・ダン（ローディン）のマシンにトラブルが発生しストップ。ドライバー自らマシンを押し、ピットを目指すという姿もあった。

30分間の赤旗中断を経て、比較的雨が弱まったことで、セーフティーカー先導で各車が再びフォーメーションラップへと出ていったが、数周を回ったところで再び天候が悪化し、改めてレッドフラッグが提示。その後、レースコントロールからレースの中止が宣言された。なおセーフティカー先導のみでの走行となったため、各ドライバーにポイントは付与されない。

この後にはF1オーストラリアGPの決勝が控えているが、こちらも雨が大きく影響する可能性があると言えるだろう。

F2の今季第2戦は、4月11日（金）から4月13日（日）にかけてバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。