現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ヤマハ「XSR900」は自然にフィットするポジションと個性的なデザインが魅力! レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション

ここから本文です

ヤマハ「XSR900」は自然にフィットするポジションと個性的なデザインが魅力! レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション

掲載 2
ヤマハ「XSR900」は自然にフィットするポジションと個性的なデザインが魅力! レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション

 皆さんこんにちは、レーシングライダーの石塚健です!

 今回は、2016年に日本での販売が開始されたヤマハのスポーツヘリテージモデル「XSR900」が、昨年フルモデルチェンジをしたとのことで試乗してきました。

スズキGSX-Sで生き残るナナハン! 新型1000と迷うがSS直系の直4搭載で100万円切りは超お買得!!

 開発のコンセプトは 「The Expert of Equestrian(伝統馬術のエキスパート)」。XSRのベースモデルであり、2021年にモデルチェンジが施された「MT-09」に合わせて、全体的に手が加えられたモデルチェンジとなっています。

 MT-09との一番の違いは「見た目」。より長くなったタンクや高くなったシート高により、車体が前後に伸びたようなスタイリングになったことで、レトロなテイストが、さらに強くなったように思います。

 シート高は810mm。身長165cmの僕が跨ると若干かかとが浮いていますが、バイクを支える分には問題ありません。シートは人それぞれ好みが異なるかと思いますが、個人的には少し硬めに感じたのと、地面に向かって足を出す時にシートの角が当たることが、少し気になってしまいました。

 それでは実際に走行していきます。

 ポジションは自然な前傾度で、ホールド性は抜群。いわゆる普通の「ネイキッド」というような、誰もが正しい位置に自然にフィットするポジションに、シートやハンドル、ステップが配置されていると感じます。そのおかげで、ライディングの基本となる「腕に力を入れない」だったり、「ニイグリップ」をするとか、そんな基本に忠実な操作がナチュラルにできてしまうので、かなりの安心感を感じることができました。

 また着座位置が後ろ目に設定されているので、リアタイヤやサスペンションの動きをお尻で感じることができ、速度が出ていなくともバイクとの一体感が高いです。

 若干動き過ぎると思えるサスペンションの沈み具合も心地よく、車体を寝かせてコーナリングしていく感覚はとても快感でした。

 そして、スムーズなアクセルレスポンスで非常に扱いやすい上に、エンジンはパンチの効いたダッシュ力を兼ね備えています。とはいっても、ギクシャクするほどのパワフルさがあるわけではないので、アクセルをどんどん捻りたくなる衝動に駆られてしまいます。

 そんな、一見文句の付け所がないバイクに思えましたが、走行中にひとつだけ、どうしても気になってしまう点がありました。それは、国産バイクでは異例のバーエンドミラーの位置です。

 XSR900のミラーは、その名の通りバーエンドにマウントされているのですが、乗車位置とミラーの距離が思いのほか離れていて、ミラーを見る際に目線はもちろん、顔や身体までもを合わせていかないと、後方が確認できません。

 もちろん体格によって差はあると思いますが、走行中は極力前方から目線を離したくはないので、ミラーの位置だけどうしても最適とは言えませんでした。バーエンドミラーはデザイン的に個性的で目を惹きますが、安全面を優先するのであれば、何かしらの対策が必要かもしれません。

 カラーバリエーションは、ブルーメタリックとブラックメタリックの2色展開。価格(消費税込)は121万円となっています。

 価格や質感、性能と満足度の高い1台を、是非皆様もお楽しみください!

こんな記事も読まれています

M&K Racingがスーパー耐久参戦体制を発表。2台のFL5型シビック・タイプR TCRで臨む
M&K Racingがスーパー耐久参戦体制を発表。2台のFL5型シビック・タイプR TCRで臨む
AUTOSPORT web
[JPNタクシー]後席快適すぎ!! 夏に損しないJPNタクシーの見分け方
[JPNタクシー]後席快適すぎ!! 夏に損しないJPNタクシーの見分け方
ベストカーWeb
イクリプス カーナビ「LSシリーズ」新モデル発売 わかりやすい地図案内とキレイな地デジ映像
イクリプス カーナビ「LSシリーズ」新モデル発売 わかりやすい地図案内とキレイな地デジ映像
グーネット
あおり運転「された経験ある」72.5%に…ドラレコ普及の効果は? チューリッヒ調査
あおり運転「された経験ある」72.5%に…ドラレコ普及の効果は? チューリッヒ調査
グーネット
ついにBYDが本気出す!? 激安超性能PHEV襲来!? BYDジャパンが[BEVしか売らん]戦略を転換か?
ついにBYDが本気出す!? 激安超性能PHEV襲来!? BYDジャパンが[BEVしか売らん]戦略を転換か?
ベストカーWeb
ルノー ソニア・ビシェさんに「カングー」提供 フランス最優秀職人章のシェフ 国内移動に利用
ルノー ソニア・ビシェさんに「カングー」提供 フランス最優秀職人章のシェフ 国内移動に利用
グーネット
アストンマーティン 限定モデル「ヴァリアント」英グッドウッドで世界初公開
アストンマーティン 限定モデル「ヴァリアント」英グッドウッドで世界初公開
グーネット
認証不正問題を理解するキーワード「WP29」【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
認証不正問題を理解するキーワード「WP29」【石井昌道の自動車テクノロジー最前線】
グーネット
新型[デリカ]が衝撃デザインでデビューへ!! [クルマが透ける]機能まで!? 2026年登場で600万円か
新型[デリカ]が衝撃デザインでデビューへ!! [クルマが透ける]機能まで!? 2026年登場で600万円か
ベストカーWeb
ベンツが神話だった70年代の「W123」…驚きの安全性と最新テクノロジーは当時の国産車では足元にも及べない知恵が詰まっていました
ベンツが神話だった70年代の「W123」…驚きの安全性と最新テクノロジーは当時の国産車では足元にも及べない知恵が詰まっていました
Auto Messe Web
ブリヂストン 新スポーツタイヤ「ポテンザ RE-10D」発売 サーキットでのタイム短縮追求
ブリヂストン 新スポーツタイヤ「ポテンザ RE-10D」発売 サーキットでのタイム短縮追求
グーネット
サーキットも普段使いも!クラシカルなフルバケット「ジータIVクラシック」発表 ブリッド
サーキットも普段使いも!クラシカルなフルバケット「ジータIVクラシック」発表 ブリッド
グーネット
メガーヌ R.S.のように旋回? 新型ルノー・ラファールへ試乗 ドイツ銘柄からの顧客獲得へ期待
メガーヌ R.S.のように旋回? 新型ルノー・ラファールへ試乗 ドイツ銘柄からの顧客獲得へ期待
AUTOCAR JAPAN
竹岡圭さん「XCRスプリントカップ北海道」参戦!三菱&トーヨータイヤがサポート
竹岡圭さん「XCRスプリントカップ北海道」参戦!三菱&トーヨータイヤがサポート
グーネット
シンプルデザインで車内にマッチ タテ・ヨコ回転OKの車載スマホホルダー シズカウィル
シンプルデザインで車内にマッチ タテ・ヨコ回転OKの車載スマホホルダー シズカウィル
グーネット
アウディの充電施設、2か月で600名利用 新料金プランでサービス提供開始 東京・紀尾井町
アウディの充電施設、2か月で600名利用 新料金プランでサービス提供開始 東京・紀尾井町
グーネット
WECの“カスタマー締め出し”にポルシェが警告。10メーカー参戦の2025年、残枠はわずかに『2』か
WECの“カスタマー締め出し”にポルシェが警告。10メーカー参戦の2025年、残枠はわずかに『2』か
AUTOSPORT web
V8×MT×FR採用! 新型「スポーティセダン」初公開! “青感”高めた「豪華内装」が超カッコイイ「CT5-V ブラックウイング ル・モンストルE」アメリカに登場
V8×MT×FR採用! 新型「スポーティセダン」初公開! “青感”高めた「豪華内装」が超カッコイイ「CT5-V ブラックウイング ル・モンストルE」アメリカに登場
くるまのニュース

みんなのコメント

2件
  • とても分かりやすくて参考になる記事です。
    さすが身体能力が衰えてない平成生まれのインプレは違いますね♪
  • カッコイイ! 独身かしら?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村