パジェロはもういない……
威風堂々、上質で最新技術フル装備。
【画像】新生三菱のリーダーに【三菱アウトランダーPHEVを詳しく見る】 全196枚
アウトランダーPHEVは名実ともに、三菱のフラッグシップモデルとなった。
三菱は、アウトランダーPHEV日本バージョンを2021年10月28日、オンライン発表した。
これを受けて、同社の加藤隆雄社長と、ものづくり担当の長岡宏副社長が参加した、メディア向けのグループインタビューが実施された。
筆者(桃田健史)を含め、メディア関係者らからさまざまな質問が飛んだ。
その中で、アウトランダーPHEV開発の背景や、三菱がこれから目指すビジネスの方向性などが明らかになった。
まずは、アウトランダーPHEVの商品としての「立ち位置」である。
長年に渡り、三菱のフルラインナップの頂点にはパジェロがいた。
だが、ルノー日産三菱アライアンスという3社連合への以降に伴い、パジェロの役割は終焉した。
2001年にグローバルでデビューのアウトランダーは、日本ではエアトレックとしてスタートし、欧州、北米、東南アジアで三菱を支えてきた。
それが今回、2013年以来9年ぶりとなるフルモデルチェンジによって「旧型より、内外装も走りも、1クラス上という狙いどおりの仕上がり」(加藤社長)として、三菱の最上級車種として生まれ変わった。
日本では「PHEV専用」で勝負
すでにアメリカやニュージーランドでは先行発売され、またもうすぐオーストラリアでも販売が始まる予定の、新型アウトランダー。
とくにSUV王国であるアメリカは、北米市場の中核セグメントであるミッドサイズSUVとしての商品価値を最大限に意識しているため、直列4気筒2.5L MIVECエンジンとCVTの組み合わせで前輪駆動車と四輪駆動車を並存させている。
北米でのPHEVモデルについては、本稿執筆時点では先代モデルをラインナップしており、追って新型に切り替わると考えられる。
それでも、グローバルでアウトランダーPHEVに関するさまざまな情報発信がされているため、海外の現地販売店やユーザーからはPHEVに対する問い合わせが多いという状況だ。
こうして出足好調のアウトランダーだが、日本市場についてはPHEV専用モデルとして導入する。
その理由は、旧モデルの日本国内販売状況を踏まえてとのことだ。「日本では明らかにPHEVが強い」という。
ただし、例えば日本市場ではエクリプス・クロスで、ガソリン車を追加導入して価格がリーズナブルであることから若い世代からの受注が増えているといった状況もあるため、アウトランダーについても市場状況やユーザーからの反応を今後、注視していくという考えを示した。
エクリプス・クロスPHEVとは別物
三菱のPHEVといえば当然、エクリプス・クロスPHEVがある。
筆者もこれまで、メディア向け試乗会などで公道で試乗し、S-AWC制御に代表されるランエボ譲りの三菱らしいオンロードでのスポーティドライブからオフロードでの安心した走りまでを堪能してきた。
そのうえで今回、「エクリプス・クロスPHEVとの、電動化システムの差はどこにあるのか?」と聞いた。
すると、長岡副社長は「一言でいえば、『すべて変わっている』と断言するほど、大幅な変更だと指摘したのだ。
搭載するエンジンこそ、4B12 MIVEC(直列4気筒/排気量2.359cc)で同じだが、フロントモーター、リアモーター、そしてモーターとインバーターとの連携したリアユニット、駆動用バッテリの容量拡大など、「電動コンポーネンツとしては刷新した」と表現する。
そのうえで、「S-AWCを活用した走りの技術は継承している」という。
さらに、ルノー/日産/三菱アライアンスにおける、電動化での連携についても聞いた。
この点については、アライアンスの中でPHEV技術は三菱が主導するが、いわゆるEアーキテクチャーと呼ばれる電子部品全体の制御技術はアライアンスと協業した。
そのほか、高度運転支援システムやインフォテインメントの領域ではアライアンスによる技術や部品の共通性を図ったという。
新しい挑戦と三菱らしさ再確認
また、別の視点でも質問した。
発表動画の中では、「ライフスタイル」や「人中心」とした商品訴求が中心だった。
こうした、いわゆる「ことづくり」の事業化を、コネクティビティ技術を活用し、メーカー/販売店/ユーザーとの関係性の今後をどう変化させていくのか、という点だ。
これについて、加藤社長は「(世の中に)いろいろなサービスが出てきているが、果敢に挑戦する」と意欲を示したうえで、「大事なことは、2つある」と指摘した。
1つは、新しい取り組み、例えばサブスクリプションモデル、スマートキーを使うカーシェアリング、そしてオンライン販売など、時代の変化にしっかりついていくことだ。
実際、アメリカでは日系メーカーとして始めて、商談から決済までオンラインで完結できるバーシャルショールームを実用化している。
「グローバルで検討中で、最終的には日本でも考えていきたい」という。
もう1つは、「三菱らしさ」の再確認だ。
「例えばラリーアートの復活のように、三菱がいままで培った来たものの中で、ブランドとして残すべきもの、ユーザーに喜んで頂けことは何かを考えていく」という姿勢だ。
新型アウトランダーPHEVが、三菱の新時代に向けてのターニングポイントになることは間違いない。
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みんなのコメント
けど、やっぱり高い。😥