メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1オーストリアGPのスプリントでいち早くスリックタイヤに履き替え追い上げるなど見せ場を作ったが、個人的なパフォーマンスという意味では”後退”していると認めた。
予選ではチームメイトのルイス・ハミルトンがQ3に進出し5番手となった一方、ラッセルは惜しくもQ2敗退。11番手から決勝レースに臨むことになる。
■フェルスタッペン圧勝も、1周目はペレスとの”チームメイト”対決に……レース後話し合ったふたり「もう問題ない」|F1オーストリアGPスプリント
「今、僕の方はうまくいっていないんだ」とラッセルは率直に認めた。
「シーズン開幕当初はもっと自信があったし、限界までマシンを走らせることができた。今の僕は全体的に苦しんでいて、他の人たちと比べて一歩後退している」
「だからそれについて理解し、決勝に向けてリセットしてシルバーストン(イギリスGP)に向かいたい。僕が通常のレベルに戻るまでそれほど時間はかからないと信じている」
ラッセルは、モナコGPでのアップデートで大きく変わったマシンと、急進的な開発路線により調子を落としたわけではないと考えているようだ。
「それが原因だとは思わない。僕のリズムが問題なんだ」
「クルマのフィーリングは今年の初めの頃とほとんど変わらない。アップデートとも関係ないんだ」
「物事が思い通りに進んで自信を持てることもあるし、時には自信を失ってしまうこともある。特にマシンが最適でないときはね。だから、必ずカムバックできると思っている」
スプリント・シュートアウトでは油圧系のトラブルでSQ2を走れなかったラッセルだが、土曜日のレッドブルリンクは気温が低かったため、フィーリングはかなり良かったという。
「涼しいコンディションはマシンバランスの助けになった。(スプリントの)予選では1周目から自信があったし、昨日(金曜日)よりもずっと自信があった」
「ペースも良かった。SQ3に向けて新しいソフトタイヤも用意していたし、トップ5くらいには入れたと思う。だから残念だ」
そのスプリントでラッセルは、最も早くドライタイヤを履いた。しかしラッセルは、もう少し早いタイミングでタイヤを交換すべきだったと考えているようだ。
「正直なところ、(適切なタイミングは)もう少し早かったかもしれない。でも、あのようなコンディションで前を行くクルマの後ろに張り付いていると、それが前のクルマからの水しぶきなのか、それとも実際に路面が濡れているのかを見極めるのが本当に難しいんだ。だから判断が難しい」
「でも路面はスリックタイヤ(が最適)だと確信していた。そしてあと13周しかなかったから、チームには『これが予選なら、今すぐスリックタイヤを履くよ』と言っていたんだ」
「ああいうコンディションは大好きだし、トランジション(ウエットとドライの変化)も好きだ。序盤の周回でグリップを感じられたのは自信になった。あと1~2周あれば、3つはポジションを上げられていただろう」
ラッセルは、スプリントでソフトタイヤの装着を義務化すれば、もっとアクションが増えるだろうと付け加えている。
「楽しいレースだった。最初から最後までドライだけだったら、レースはとても退屈だったと思う。やはりスプリントは少し短すぎると思う。ドライコンディションではね。ミディアムタイヤなら30周か40周は走れると思う。24周のレースなら、誰にとっても楽なレースだったはずだ」
「スプリントでソフトタイヤでの走行を義務づけるのはとてもクールだと思う。そうすれば、もっとアクションが多くなるだろう」
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