この記事をまとめると
■近年、救急車のサイレン音が場所によって使い分けされている
■住民の迷惑にならないよう出動率の多い救急車に「住宅モード」というサイレンが設定されている
■通常のサイレン音と何が異なるのか音量や鳴り方で比較
サイレン音は切替可能だった
「ピーポーピーポー」という音でお馴染みの救急車のサイレン。じつは近年この救急車のサイレンの音は場所によって使い分けるように変わってきているのだ。もしかしたら気づいている人もいるかもしれないが、このサイレンの音が変わった理由や、具体的にどのように変わっているのかについて紹介していこう。
その名は住宅モード
まず、どのようなシチュエーションで音が変更されているのだろうか。それは住宅地や夜間、学校の近くなどできれば音を控えめにしたいと感じるシチュエーションで音が変更されている。製造メーカーによって違いはあるものの、このようなシチュエーションで用いられるサイレンの音は主に「住宅モード」と呼ばれているらしい。
サイレンを鳴らす緊急車両は救急車の他にも消防車やパトカーなどが存在するが、そのなかでももっとも稼働率が高いのが救急車だ。そんな救急車のサイレン音は緩和できないかという考えや意見が昔からあった。そこで住宅モードが登場した。最近サイレンの音が変わってきている印象があるが、製造メーカーに聞いてみると、住宅モード自体は15年以上前から存在しているそうだ。
具体的にどう違うの?
ではこの住宅モードというのは具体的にどのようなモードなのだろうか? サイレンを作り続けて80年以上の大阪サイレン製作所さんのアイテムを例に見てみる。住宅モードで通常時のサイレンと異なるのは音圧と音の高さだ。救急車のサイレンは音圧が保安基準で定められている。その数値は90~120dBだ。通常時は97dBだが住宅モードでは92~93dBにしているとのこと。
また、音の高さも住宅モードでは低くして与える印象を柔らかなものにしている。この住宅モードと呼ばれるものは救急車のサイレンのみに備えられていて、パトカーや消防車のサイレンには用意されていないらしい。
周囲に認識されることが最優先だが時代の要請で進化
「そんなことするならサイレンの音を静かにしたいところでは消せばいいのでは?」という声があるかもしれないが、緊急走行時はサイレン音と赤色灯のふたつを作動させるのは必須となっている。どちらか片方だけというのはNGなのだ。そのような規制のなかで、サイレンとしての本来の役割を担いつつ、周辺環境に配慮する工夫が行われている。
近年は徐々に音が大きくなり、音を消すときは徐々に小さくなるフェードイン、フェードアウト機能を備えたり、「救急車が出動します、ご注意下さい。」という出動予告機能を付けて周辺の人を驚かさないようにしたり、サイレン起動時に小さな音量からスタートする弱スタート機能といた機能が追加されたりしているのだ。一見、いや一聞するとずっと変わっていない気がしてしまうサイレンだが、周囲に「知らせる」という安全性を確保しつつも、時代や要望に合わせて進化を続けている。
運転中にサイレンを聞いたらしっかりと道を譲るべきであるが、もし、この記事を思い出したら譲ったときにサイレンの音にも注目してみて欲しい。
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