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アウディのEVを堪能しつつ未来を考えるツアーに参加! 北海道の大地を巡り改めて「カーボンニュートラル」の大切さが身にしみた

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アウディのEVを堪能しつつ未来を考えるツアーに参加! 北海道の大地を巡り改めて「カーボンニュートラル」の大切さが身にしみた

アウディe-tronで巡るサステナブルなツアー

2026年以降に新規投入する車両をすべてEVにし、2033年までにエンジン車を廃止、その後、2050年までに車両のライフサイクルにおけるCO2排出量をゼロにするという電動化戦略を掲げているアウディ。近年はEVシフトの鈍化を受け、発表した電動化戦略の変更や取消をするメーカーがあとを絶たないが、現在のところ、アウディの電動化戦略に変更はない。

アウディがe-tron取扱店に設置する急速充電器86基を150kWにアップグレード

そして、アウディの電動化戦略において、その大役を担うことになるのが、純EVのe-tronだ。現在アウディは、Q8とQ8スポーツバックとSQ8スポーツバック、Q4とQ4スポーツバック、さらにGTとRS GTにそれぞれe-tronを設定している。今後はこれにQ6 e-tronが加わり、その後もさまざまな「e-tron」が加わることになるはずだ。

そんなe-tronを使い、アウディは「サステナブル・フューチャー・ツアー」を行っている。これは、アウディのブランドビジョンである「Future is an Attitude (未来は 考え方ひとつ)」を通じ、CO2の排出や地球温暖化など、持続可能な社会の実現の重要性について、ひとりひとりが考えるきっかけの場を作って行くことを目的としたツアーだ。

これまでに、木材のみを燃料にしたバイオマス発電で稼働している真庭バイオマス発電所、日本で最初に地熱発電を開始した松尾八幡平地熱発電所、ソーラーパネルによる発電でほぼすべての電力をまかなって運営されるAudi浜松、水力発電で島内のほぼすべての電力をまかなう屋久島電工の安房川第二発電所などを訪れている。

今回、そんなアウディのサステナブル・フューチャー・ツアーの第5弾に参加。強い風と広大な土地を有する風力発電の適地である北海道北部の街をe-tronで巡ってきた。

まず最初に訪れたのは、国内最大規模、世界でも最大級の蓄電池設備を誇る変電・蓄電施設である北豊富変電所。その蓄電能力はアウディe-tron8700台分にも相当する720メガWhを誇る。

一般的には風力による発電は、まだまだ供給量に不安があるように感じられるが、経済産業省主導で実証事業が進められた同施設と送電網の完成により、ウインドファーム9つと風車127本が新たに建設・接続できるようになり、安定した電力供給が可能になっているという。北豊富変電所の主要設備である蓄電池棟施設の規模からすると、地域の電力をまかなうのは十分であり、もっと風力発電した電気を使ってほしいと施設関係者が語っていたのが印象的であった。

北豊富変電所の次に訪れたのが、日本最大の高層湿原のサロベツ原野。サロベツ原野は、稚内市の南約40kmに位置する泥炭湿原で、その中心部の高層湿原などの2560haが条約湿地に登録されている。かつては1万4600haに達するほどの巨大な湿原であったらしいが、1960年代以降の大規模開発によって急速にその面積が減少し、残された湿原も乾燥化が進行している。

100種類以上の植物が花を咲かせるサロベツ原野は、水鳥の繁殖地、渡り鳥の中継地にもなっており、オオヒシクイやコハクチョウの東アジア地域個体群の個体数の1%を定期的に支えるなど、生態系への影響も大きい。

人間本位の開発により大きく姿を変えたサロベツ原野が、今後もいまと同じ姿を維持していくためには、生態系保護に対する活動が絶対に必要だ。こんなところでもカーボンニュートラルを実現することの重要さを改めて感じさせられた。

風力発電で地域の電力を支えるオトンルイ風力発電所

サロベツ湿原の次の目的地は、オトンルイ風力発電所だった。高さ約100mの風車を28基有しているオトンルイ風力発電所は、北海道の風力発電のパイオニアともいえる施設で、2004年の設立からこれまでの20年間で累計1000テラWhの電力を供給してきた。これは、火力発電所と比較した場合、年間で約70万トンのCO2排出量削減効果をもたらしたことになるという。

オトンルイ風力発電所の風車はすでに設置から20年を経過しており、近々新しい風車へのリプレイスが予定されている。リプレイスが実施されると、これまでは750kW級28基で運営されていたものが、4200kW級5基に置き換わるという。28基が5基に変わるため、見られる風景も大きく変化することが予想される。約3kmにわたって風車が並ぶ風景を見たければいまのうちだ。なお、オトンルイ発電所が面している道は「オロロンライン」と呼ばれ、道内でも屈指の絶景を誇るドライブウェイとなっていることも付け加えておこう。

こうしてツアー1日目は3カ所を訪れて終了。稚内から旭川まで、約300kmをアウディe-tronで移動した。

さて、日が変わってツアー2日目。そのスタートはアウディ旭川での急速充電体験から。アウディ旭川は150kW急速充電器「アウディウルトラチャージャー」を1基2口設置しており、アウディe-tronオーナーはもちろん、グループ会社であるポルシェ、フォルクスワーゲンのEVにも充電サービスを提供する「プレミアムチャージングアライアンス」の拠点としては日本最北端。前日、約300kmを走破したe-tronの充電も、アウディウルトラチャージャーなら約30分で終了することが可能だ。

アウディ旭川で急速充電体験をした後はツアーのラスト、未来共創ミーティング。旧国鉄工場をリノーベーションした「CoCoDe旭川」にて、フォルクスワーゲングループ社長でアウディジャパンブランドディレクターであるマティアス・シェーパース氏とNPO法人北海道グリーンファンド理事長の鈴木 亨氏、北星学園大学の藤井康平先生、北西学園大学生・大学院生と、風力を始めとした北海道における再生可能エネルギーのポテンシャルや課題を語り合った。

こうして、アウディ・サステナブル・フューチャー・ツアー第5弾、風力発電に取り組む北海道北部の街をアウディe-tronで巡る旅は幕を閉じた。今回は1日目、稚内から旭川まで、約300kmをアウディの各e-tronを乗り換えながら移動したが、300kmのうち約3分の2は一般道移動。にもかかわらず、ほとんど疲れを感じなかったのは、北海道特有の広くて真っ直ぐな道が多かったことを割り引いても、e-tronの静粛性の高い走りと乗り心地のよさ、そして余裕のある動力性能が寄与していたことは間違いないだろう。

持続可能な未来は、アウディ1社だけの取り組みではとうてい実現することはできない。アウディは、再生可能エネルギーを活用する地域の行政担当者や事業者、生徒や学生たちと持続可能な未来を一緒に考え想いを共有する仲間づくりの旅「サステナブル・フューチャー・ツアー」を、今後も続けていく予定だ。

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