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走行5万キロのホンダ「NSX」が出た! 希望ナンバー込みの価格に注目集まる

掲載 更新 14
走行5万キロのホンダ「NSX」が出た! 希望ナンバー込みの価格に注目集まる

■程度のよいAT車に注目が集まっている「NSX」

 1984年に開発が始まり、1990年に発売されたホンダ「NSX」。当時市販車としては世界初であったオールアルミのモノコックボディを持ち、DOHC VTECのC30A型エンジンをミッドシップしたこのクルマは、まさにスーパーカーといっていい存在であった。

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●1991 ホンダ「NSX」

 初代NSXは、日本だけではなく海外での人気も高かった。とくに、他のスーパーカーとは違う、ふだん使いができる乗りやすさと信頼性の高さ、そしてドライビングスキルの高いドライバーが乗れば一級品の走りができるという実力の高さは、多くの人から評価された。そのため中古車市場での価格は、年々上昇の一途をたどっている。

 今回シルバーストーンオークションに登場したNSXは、1991年式のNA1型の、オートマチックトランスミッション車だ。

 新車当時、注目されていたのは、どちらかといえばマニュアルトランスミッション車ばかりだった。その理由は、エンジン出力が5速MT車は280psだったのに対し、4速AT車は265psだったということもあり、当時は「走りを楽しむなら絶対にマニュアル」という考えが強かったこともある。

 しかし現代では、NSXのAT車の人気も高い。これには2ペダル限定免許の一般化もあるが、それ以上に大きいのは、マニュアルトランスミッションへの換装に対するノウハウが確立された、ということも理由にあるだろう。

 一般的に中古車を選ぶとき、最重視するべきはボディの状態である。エンジンやミッションなど、機械的なパーツは、最悪の場合交換や修理をすればなんとかなることが多い。しかしボディが朽ちていると、その修復には膨大な出費と時間がかかってしまう。

 たいていの場合、マニュアルトランスミッション車よりもオートマチックトランスミッション車のほうが、ボディなどの程度がいい。それは、MT車に比べAT車のほうがハードに使用されることが少ないからだ。

 そこで、AT車のボディを活かし、ATをMTに換装し、ハーネスやコンピュータを入れ替えれば、程度のいいマニュアルトランスミッション車をつくることができるというわけだ。

 状態が悪いマニュアルトランスミッション車を購入して、手を加えていくぐらいなら、ミッション換装を考えるという人も増えているのである。

 こうした情報を念頭に、この個体をチェックしてみよう。

■「NSX6」というナンバーも含めた価値とは

 1991年にデレック・ワーウィック・ホンダで販売されたのち、アラブ首長国連合とアイルランドで所有されており、2014年に再び英国に戻ってきたというのが、このクルマの来歴となる。

 ここでデレック・ワーウィックという名前に引っかかった人は、古いレースファンだろう。トールマンやルノー、ブラバム、アロウズ、ロータスとF1チームを渡り歩いたのち、鈴木阿久里氏のチームメイトとしてフットワークF1チームのパイロットでもあった、あのデレック・ワーウィックである。

●1991 ホンダ「NSX」

 そのワーウィック氏のホンダディーラーで販売されたこのNSXは、2014年に英国へと戻ってきたのち、元ホンダF1 R&Dのエンジニアによって点検と整備を受けた。

 現在の走行距離は、3万2270マイル(約5万1600km)と少ない。

 当然内外装も美しいといえるレベルを保っている。ドアの内張りやシート、ダッシュパネルなどのクオリティは高く、外装のヤレもない。海外仕様車に装備されていたヘッドライトウォッシャーも機能している。

 そしてもうひとつ注目すべきは、「NSX6」というナンバープレートだ。

 英国の希望ナンバープレートは、抽選ではなく販売式。しかも人気があるほど高額になる。7文字以内の数字とアルファベットの組み合わせを選べるのだが、文字数が少なくなればなるほど高額となる傾向にある。

 そこで英国ではナンバープレート自体が、オークションに出品されることもあり、人気ナンバーは、数千万円することもある。

 これも含めた価値が、オークションでは評価されることになるだろう。

 オークションの開催は、2021年3月27日。日本での中古車市場価格は、500万円オーバーで、状態によっては1000万円超えも珍しくない。さて、英国ではいかほどのハンマープライスとなるのだろうか。

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みんなのコメント

14件
  • NSXはリトラクタブルの前期モデルがやはりいいなぁ。
    古くなってくるともう性能論で選ばなくなるんだよね。
  • この頃は
    ポリシーあったのにな・・ (/・ω・)/
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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