現行型ヴォクシー/ノア/エスクァイアの3兄弟はモデル末期にもかかわらずセールスは好調。2020年4月~21年3月までの販売ランキングでは、エアロボディが売りのヴォクシーが9位(7万1903台)、標準的な立ち位置のノアは16位(4万6755台)、最上級&上質なエスクァイアは33位(1万9800台)となっている。ちなみに、ライバルのセレナは12位(6万5302台)、ステップワゴンは18位(3万6091台)。ヴォクシー3兄弟を足すと13万8458台となり、セレナの2倍以上と断トツの販売台数を誇っている。
さて、気になるのはこの3兄弟の統廃合の行方である。トヨタは2020年5月から全6000店舗における全車種併売を実施しており、これによって販売店系列向けに作り分けられていた兄弟車が順次1つに絞られている。
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■2020年にトヨタで車種統合になったモデル(台数は2019年の登録台数)
●ダイナ(存続:約1万3900台)……トヨエース(廃止:約7090台)
●タウンエース(存続:約8460台)……ライトエース(廃止:約6050台)
●ハイエース[バン](存続:約5万7490台)……レジアスエース(廃止:約2万2540台)
●プロボックス(存続:約3万120台)……サクシード(廃止:約2万3610台)
●ルーミー(存続:約9万1650台)……タンク(廃止:約7万4520台)
ご覧のとおり、トヨエースやライトエースなど兄弟車に比べて歴史が長いモデルも躊躇なく切られている。存続車種選定にあたっては、どうやら販売台数を基準にしているようである。各販売系列にとってはそれぞれ愛着のある車名だけに、どちらが生き残るかで綱引きがあったのではと推察されるが、異論の余地のないように数字で決めているのだと考えられる。
気になるのは2022年にも全面刷新とウワサされているヴォクシー/ノア/エスクァイアの行方だ。この全車種併売の動きを前に、2020年4月にミニバン3兄弟の一部改良を実施。ヴォクシーは5ナンバーモデルのX、Vグレードを廃止し、3ナンバー専用車(ZSグレードのみ)に。エスクァイアはXi、最上級のGiプレミアムパッケージがなくなり、上級グレードのGiだけの設定になった。ノアは全グレードを維持する一方で、ヴォクシーとエスクァイアは合理化された。この先のモデル統廃合の布石と考えていいだろう。
しかしこの動きを見ると、先ほどの“兄弟車の車種選択の法則”からは外れている。販売台数で決めるのであれば、一番売れているヴォクシーを残し、ノアやエスクァイアが縮小の方向に向かうのが順当。ところが販売台数が2番目のノアが生き残りの先頭を走っているように見えるのだ。
これには何らかの戦略があるのではないか。エアロ系のイメージが強いヴォクシーを残すとなると、標準系のモデルが売りづらくなる。そこでノアを基幹の存続車種として抜擢するのか…?
2022年とウワサのフルモデルチェンジのタイミングで、この3台はどれが生き残るのか。予想ではあるが、知名度と実績のあるヴォクシーを3ナンバー専用のエアロボディ車の車名として残し、ノアを5ナンバー専用の標準系の車名に、そしてエスクァイアは廃止する。ノアにエスクァイアのような上質&迫力のあるテイストを盛り込むか、もしくは、エスクァイアの表情をモデリスタのカスタマイズ用品として売り出すなどの方策をとるのかもしれない。
トヨタが次期型ヴォクシー/ノア/エスクァイアでどのような合理化を進めてくるのか、注目である。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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みんなのコメント
この三兄弟は旨く客層住み分けできてるしユーザーの満足度も高そうだし。購入・検討者としてはこういう選択ができるのは嬉しいんだけどね。問題があるとすれば同じ販売店でどう売るかってことかな…
一つにまとめるのなら外観や内装をオプションとかで選べる選択肢増やして対応して欲しいね。