現代ではマーケティング用語として使われている
メルセデスベンツのモデルラインアップを見ると……。CクラスとEクラスの5ドア車は、ステーションワゴンと呼ばれている。一方、CLAでは「シューティングブレーク」と称する。
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シューティングとはズバリ、狩猟だ。馬車の時代、さらに乗用車がまだ一部の富裕層向けだったころ、通常モデルの後方を特注したことが起源とされている。往年の乗り物のヘリテージ(歴史)が、現代ではマーケティング用語として使われている。そのため、シューティングブレイクに定義はない。
イメージとしては、3ドア、または5ドアハッチバックだが、クーペっぽい雰囲気がある。また、ボディサイドのウエストラインが高めで、いわゆる上屋(うわや)が小さい。また、前提としては、クーペやセダンなど主力モデルがあり、その派生系という位置付けが強い。
70年代から90年代、シューティングブレークの部類となるモデルの多くは、後席より後方のデザインの絞り込みがあまり強くなかった。それがかえって、未来のクルマっぽさを演出した。そのため、デザインスタディとしてのコンセプトモデルとして登場したものが多い。
筆者個人として、当時気に入っていたのは、70年代後半に登場したGMポンティアック・ファイアバードトランザムの、シューティングブレークだった。
また、身近な日本車では、80年代のホンダ・アコードエアロデッキ。フロントマスクがリトラクタブルライトであることから、かなり未来感がいっぱいのイメージだった。当時、都内在住の知り合いが所有していたが、表参道のあたりの洒落た風景がよく似合っていた。
SUVもシューティングブレークと呼べるものが!
繰り返すが、シューティングブレークには定義はない。そのうえで、SUVでもシューティングブレークっぽいモデルがあることに、お気付きの方もいると思う。
例えば、BMW「X6」がある。「X5」や「X7」は近年、旧来のSUVというより、かなりクロスオーバーSUV系なスタイリングへと進化している。そうなると、シューティングブレークっぽい流れが欲しくなる。
メルセデスベンツでは、「GLCクーペ」や「GLEクーペ」に、そんな流れを感じる。日本車でも、マツダ「CX-30」は、「CX-5」に対してシューティングブレークっぽさがある。
また、やや言い過ぎかもしれないが……発売早々の大ヒットとなっている、トヨタ「ハリアー」も、先行モデルである「RAV4」に対するシューティングブレークであると表現できるかもしれない。
人はいつの時代にも上級志向として、スポーティでエレガントなクーペライクなスタイリングを望む。それを、そもそもクーペでないモデルをクーペライクとして具現化することが、シューティングブレークという発想なのではないだろうか。
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みんなのコメント
いつの時代にもハイソサエティーでありたいという願望の方が一定数いらっしゃいますからね。
他の人とは違うというのを出したい煩悩をくすぐるアイテムとしてメーカーは設定するわけで・・