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【10年ぶり】トヨタ新型「アクア」全面刷新で何が変わった? 新開発バッテリー&災害時給電機能を搭載で国民に寄り添う車に

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【10年ぶり】トヨタ新型「アクア」全面刷新で何が変わった?  新開発バッテリー&災害時給電機能を搭載で国民に寄り添う車に

■新型アクア発売! 価格・燃費・ボディサイズなど特徴は?

 トヨタは、コンパクトカーの新型「アクア」を2021年7月19日に発売することを発表しました。
 
 2011年に登場した初代アクアから10年ぶりのフルモデルチェンジとなり、当面の間は日本専用車として販売されます。
 
 かつて、登録車販売台数No.1となったアクアは、フルモデルチェンジどのような進化を遂げているのでしょうか。

【画像】これが新型アクアだ! 全面刷新でカッコよくなったデザインを見る!(64枚)

 新型アクアは、これまで同車が担ってきた役割を発展させ、「さらに次の10年を見据えたコンパクトカー」として、ユーザーに毎日楽しく、安全・安心で快適に乗れる充実した装備と、より高度な環境性能を追求しました。

 エクステリアは、「Harmo-tech」(知性・感性を刺激する、人に寄り添う先進)をコンセプトに、上質・シンプル・クラスレスなデザインを採用。

 前後に伸びやかなモノフォルムシルエットのキャビンと、左右に張り出したリアフェンダーの組み合わせで、アクアらしいスマートでエモーショナルかつ動感を表現しています。

 ボディサイズは、日本の道路環境にぴったりなコンパクトなボディサイズはそのままに全長4050mm×全幅1695mm×全高1485mm-1505mm(先代1455mm)。

 加えて、先代に対しホイールベースを2600mm(+50mm)に延長することで、とくにリアシートの居住空間や荷室空間を拡大し、利便性を向上しました。

 新型アクアのボディサイズについて、開発責任者は次のように説明しています。

「アクアは、国民に愛されるクルマとして開発していますが、現在このサイズのクルマは沢山あります。

 そうしたなかで、モデルチェンジをすると大きくなることが増えていますが、トヨタは決してサイズを大きくするのが正解ではないと思っています。このアクアのサイズだから使いやすいということにこだわりました」

 一方でインテリアは、機能をひとくくりに集約し、シンプル・クリーンかつ上質な空間を表現。

 またソフトな合皮巻きのオーナメントやアームレスト、便利で快適な合皮パワーシートなど、クラスレスで上質なデザインを採用しています。

 また、ボックスティッシュなどを収納できる助手席アッパーボックスや、センターコンソールには充電ケーブルをスッキリ格納できるスライド式トレイを採用し、便利でスマートな収納を実現しました。

 さらに、操作性・視認性に優れた10.5インチ大型ディスプレイオーディオをトヨタコンパクトカーとして初採用しています。

 最先端の安全・安心機能を装備として、トヨタは「日常生活で使われる頻度が高いクルマだからこそ、安全・安心機能は充実させるべきだと考えました」といいます。

 この考えのもと、新型アクアには、最新の「Toyota Safety Sense」を標準装備。

 交差点での右左折時の事故に対応範囲を拡大した「プリクラッシュセーフティ」、移動を快適にする「全車速追従型レーダークルーズコントロール」、同一車線内の中央を走行するよう操舵支援する「レーントレーシングアシスト」、ペダル踏み間違い時の急加速を抑制する「プラスサポート」など、最新の予防安全機能を搭載しています。

 さらにハンドル操作、ブレーキ、アクセル、シフトチェンジなど、駐車時における全操作を車両が支援する「トヨタチームメイト アドバンストパーク」を搭載。

 さらに、従来の前後進行方向に加え新たに側方の静止物を検知対象とし、警報とブレーキ制御で接触回避を支援する「パーキングサポートブレーキ」といった技術をトヨタのコンパクトカーとして初めて採用し、運転時・駐車時など幅広いシーンでドライバーを支援します。

 さらに、災害時など、万が一の際に役立つ給電機能として、「アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)」と「非常時給電モード」を全車標準装備しました。

 これは、停電など非常時には車両駐車時に「非常時給電モード」にすると、電気ポットやドライヤーなどの家電製品が使用可能な非常用電源として活用可能です。

 普段の走行時にはアクセサリーコンセントからだけでなく車内のUSB端子を通じてスマートフォンなど電子機器を充電することが出来ます。

 新型アクアの開発背景などに関して、トヨタは次のように述べています。

「新型アクアは、35.8km/Lの低燃費といった優れた環境性能はもちろんのこと、心地よい加速がもたらす上質な走りを実現。

 また、AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントや停電していてもクルマから電気が取り出せる非常時給電モードを全車標準装備とするなど、アクアだからこそ、こだわりを持った装備も充実させています。

 トヨタは、次世代に向け美しい地球を残すというホームプラネットの考え方のもと、これからもカーボンニュートラルの実現やクルマを通じた幸せの量産を目指して、もっといいクルマづくりに取り組んでいきます。
 
 トヨタは、これまで『カーボンニュートラルの実現』を目指し、『サステナブル(持続可能)な移動手段をプラクティカル(実用的)に市場に投入する』考えのもと、もっといいクルマづくりに取り組んできました。

 そのなかで、初代アクアは2011年東日本大震災のその年にトヨタ自動車東日本株式会社(当時の関東自動車工業株式会社)の岩手工場で誕生しました。

『ハイブリッドカーを身近なものにする』という思いを込めて、『次の10年を見据えたコンパクトカー』を追求し、高い実用性に加え、ハイブリッド専用車として圧倒的な低燃費・静粛性をお求めやすい価格で実現しました。

 そして、発売以来の販売台数は187万台を超えるといった、多くのお客さまにご愛顧いただき、その結果として、これまでにアクア全体で約1240万トンのCO2削減に貢献することができました」

■新型アクアの価格は? 搭載される世界初のバッテリーとは?

 新型アクアは、コンパクトカーならではの高い利便性と、高いボディ剛性が生み出す上質感のある走りコンパクトなボディはそのままに、TNGA(GA-B)プラットフォームを採用することで、高いボディ剛性と静粛性に加え安定感のある走りを実現しています。

 また、ハイブリッド車ならではの新しい走行体験として、「快感ペダル」をトヨタ初採用。

 走行モードから「POWER+モード」を選択すると、アクセルペダルを緩めるだけで回生によって減速度を増大させ、滑らかに減速することができます。

 停止までは出来ないものの、アクセル・ブレーキペダルの踏みかえ頻度を抑え、ドライバーの負担を軽減しつつ意のままの走りを実現。

 また、アクア初となるE-Four(電気式4WD)を採用し、雪道でもより安心して走行出来るようになりました。

 パワーユニットは、トヨタ「ヤリス」と同じ1.5リッターダイナミックフォースエンジンと、新型アクアに最適化したハイブリッドシステムにより、コンパクトカークラストップレベルとなる35.8km/L(BグレードのWLTCモード)の低燃費を誇ります。

 また新型アクアでは、革新的な電池技術の採用として高出力な「バイポーラ型ニッケル水素電池」を駆動用車載電池として世界初採用。

 先代アクアのニッケル水素電池に比べ、バッテリー出力が約2倍に向上したほか、アクセル操作への応答性が向上し、低速からリニアでスムースな加速が可能になりました。

 新型アクアはバイポーラ型ニッケル水素電池の高出力の性能を生かすことで、アクセル操作への応答性が向上するとともに、低速からパワフルでスムースな加速が可能になりました。

 また、電気だけでの走行可能速度域を拡大したことで、街中の多くのシーンでエンジンを使わない電気だけでの走行を実現します

 トヨタは、電動技術の背景やバイポーラ型ニッケル水素電池について、次のように述べています。

「トヨタはこれまで、『環境車は普及し、CO2削減に貢献してこそ初めて環境車としての意義がある』すなわちサステナブル(持続可能)な移動手段をプラクティカル(実用的)な形で提供するとの考えのもと、HEV/PHEV/BEV/FCEVという電動車のフルラインナップ化を推し進め、さまざまな選択肢の用意を加速させてきました。

 そのなかで、初代『プリウス』より積み重ねてきた電池・ハイブリッドシステムの技術開発や品質管理のノウハウを持つトヨタと、長年にわたる電動フォークリフト用の電池開発で培ってきた材料の開発や性能評価の解析技術を有する豊田自動織機のノウハウを合わせました。

 こうした電動車の市場投入をいち早く、着実に進めることを目指して電池開発を積み重ねた結果、従来型の電池と比較してコンパクトで高出力な性能を持つバイポーラ型ニッケル水素電池を開発しました」

 なお、新型アクアのグレードは「B」「X」「G」「Z」となっており、Bのみ「リチウムイオン電池」を搭載し、それ以外は前述のバイポーラ型ニッケル水素電池を搭載するなどグレードにより異なっています。

※ ※ ※

 新型アクアの各グレード価格(消費税込)は、以下の通りです。

 Bグレード:198万円(2WD)/217万8000円(E-Four)
 Xグレード:209万円(2WD)/228万8000円(E-Four)
 Gグレード:223万円(2WD)/242万8000円(E-Four)
 Zグレード:240万円(2WD)/259万8000円(E-Four)

 なお、先代に設定された「Crossover」などについてトヨタは、「新型アクアに関しては回答を差し控えます」としていることから、今後昨今のアウドドア需要なども鑑みると追加で設定される可能性もあるかもしれません。

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みんなのコメント

1件
  • うーん、車探しているけど、やはりこういう車を買うべきか。
    前のアクア運転したことあるけど、楽すぎてちょっとつまんないんだよなぁ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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