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意外なほど高級でした──新型メルセデス・ベンツBクラス試乗記

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意外なほど高級でした──新型メルセデス・ベンツBクラス試乗記

マイナーチェンジを受けたメルセデス・ベンツ「Bクラス」の魅力とは? 最新ハッチバックを小川フミオが試乗した!

好感度大!

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利便性のいいパッケージで、走りも楽しいクルマはないだろうか……。今の“マルチパーパスカー”を探しているのなら、新しくなったメルセデス・ベンツBクラスは期待に応えてくれそうだ。

2023年2月27日に、メルセデス・ベンツ日本では、マイナーチェンジを受けたBクラスの日本発売を開始した。

ラインナップは、1.4リッターガソリンの「B180」と、2リッターディーゼルの「B200d」。どちらもAMGラインパッケージがオプションで選べる。

「広い室内空間と優れたユーティリティーを持つ」と、プレスリリースで謳うBクラス。

実際にそのとおりで、後席も足元に余裕があるし、荷室は広い。2005年の初代から、パッケージとスタイルをうまくバランスさせた魅力は変わっていない。標準モデルの外寸は、4430mmの全長に対して、全高は1550mmだ。

試乗のための車両をメルセデス・ベンツ日本が用意してくれたので、さっそくB180を借りた。高速道路を含めて市街地を走りまわってみたところ、はたして好感度大のクルマだった。

B180のエンジンは、1331cc直列4気筒ガソリンターボで、最高出力は100kW(136ps)、最大トルクは200Nm。7段オートマチック変速機を介して前輪を駆動するレイアウトだ。

今回のマイナーチェンジの眼目は、ヘッドランプや、前後のエアダムの形状の変更、ナビゲーションシステムに「ARナビゲーション」採用、運転支援システムの追加、といったもの。

ヘッドランプは機能も向上。交通状況に応じてハイビームとロービームを切り替え、光線の照射範囲を自動で調整する「アダプティブハイビームアシスト」が盛り込まれた。

ドライブも楽しい!B180のよさは、機能性の高いパッケージにくわえて、ドライブが楽しめる点だ。

1460rpmと低いエンジン回転数から最大トルクを発生させる設定もあって、どの回転域でももたつき感がない。排気量からは信じられないパワー感だ。

車重は1430kgあるものの、走りは期待以上に軽快。フラットトルク感の強いエンジンの性格に加えて、操舵感覚と足まわりの設定もドライバーを楽しませてくれようという意図が感じられる。

試乗車のAMGラインパッケージには「ダイレクトステアリング」や「ロワードコンフォートサスペンション」それに18インチホイールと組み合わされた扁平率45のタイヤが含まれる。

ガソリンエンジンのB180にこのパッケージの組合せは、車両が本来もっているポテンシャルのなかから、スポーティな性能をうまく引き出してくれているように感じられた。

車高は15mm低くなるけれど、「快適性も重視している」と、謳うロワードコンフォートサスペンションならではといえるのか。乗り心地も快適で、ふわついたところもなく、オールマイティだ。

もうひとつ、今回のマイナーチェンジの注目点は、エンジンに起因するノイズをできるだけ取り除き、静粛性を高めているところにあるとされる。

たとえば吸気ダクトにヘルムホルツ共鳴器を採用。コンサートホールの壁にも使われる有孔ボードもヘルムホルツ共鳴による吸音効果で知られている。M282エンジンではどんな形状なのか。

触媒コンバーターには遮音シールを施し、さらに、エンジンカバーもノイズ低減の役目を担っているとされる。

実際、3000rpmぐらいまではとりわけ静かだ。このエンジン、まわしても快音ではないので、むしろ、10スピーカーで225wの出力をもつ標準装備のオーディオを楽しむために役立つ。

そもそもBクラスはそんなに安いクルマでなく、これまでも400万円を超え、オプションを装着すると500万円を超えていた。今回はベースモデルが537万円となった。というわけで、よくよく考えると“高級車”であるのだ。

基本性能の高さも納得である。まさに現代の小さな高級車と呼ぶにふさわしい1台だった。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)

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