■小さなボディにV6エンジン! 「マスター」に反響集まる
トヨタには、「ブレイド/ブレイドマスター」という1代限りで姿を消したクルマがかつて存在していました。
コンパクトなボディに、同社の高級車「クラウン」級の内装、そして大排気量エンジンを積むといったギャップのあるパッケージに、ネット上で多くの反響が集まっています。
【画像】「えっ…」 これが爆速「V6コンパクトカー」です!(26枚)
ブレイドは2006年に「大人しくない大人に、ショート・プレミアム」というコンセプトでトヨタブランドの最上級ハッチバックとして登場しました。
これは「カローラ」から派生したハッチバック「オーリス」をベースに、さらなるプレミアム性を強調したモデルです。
全長4260mm×全幅1760mm×全高1505-1530mmというボディサイズは、日本の道路事情に合わせてコンパクトに設計されています。
外観には「b」の専用エンブレムや大型のグリル、高級車「クラウン」を思わせるデザインのヘッドライトやテールライトが採用され、まるで「ハッチバック版のクラウン」とも称されるほどの高級感を持っています。
内装もまた、天井の大型イルミネーションやスエード調表皮、チタン調塗装が施され、シートにはスエード調人工皮革と本革が使用されるなど、上質で洗練された室内空間を提供しています。
エンジンには、エスティマやハリアーに搭載されていた2.4リッター直列4気筒エンジンが用いられ、7速のスポーツシーケンシャルシフトマチックSuper CVT-iトランスミッションと共にFFと4WDの2つの駆動方式が選択可能でした。
さらに、サスペンションやブレーキも高性能なものが標準装備され、走行性能においても非常に高い水準を誇っていました。
しかし、トヨタは発売後すぐに2.4リッターエンジンでは海外の高級ブランドの上級ハッチバックと競争するには不足していると判断し、1年後には最高出力280馬力・最大トルク344Nmを発揮する3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載した「ブレイドマスター」を投入。
駆動方式はFFが採用され、専用のサスペンションやディスクブレーキ、17インチタイヤなどが装備されることでスポーツ性能が強化されました。
ブレイドおよびブレイドマスターは、「ショート・プレミアム」というコンセプトを体現したモデルとして現在でも評価されています。
しかし、2000年代後半の市場はまだこのようなプレミアムな小型車の価値を理解しておらず、販売は次第に低迷し、2012年6月に生産終了となりました。
当時の新車価格(税抜)は224万7000円から342万3000円です。
今では50万円前後で見つかることもあるブレイドですが、ネット上では「このクルマが出た時は、まだ時代がまだ追いついてなかったんだろうなあ」「今こういうパッケージのクルマを販売したら売れそう」「欧州車っぽくて需要ありそうだけど」など、小さな高級車が普及しつつある現在で、復活する姿を見たいといった意見が複数寄せられています。
また「外装、パワー、乗り心地、どれをとっても満足の行くクルマ」「ブレイドマスターの羊の皮を被った狼感が気に入っています」「システムは古いクルマだから見劣りするけど、質感においてはクラウンやレクサス並みにイイと思う」など、実際に乗っているユーザーからのリアルな声も。
その他「ブレイドマスターになぜ4WDが設定されなかったんだろう」「ハイパワーなのにFFはもったいない」など、高性能モデルにも4WDがないことを懸念するコメントも見られました。
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みんなのコメント
それともそのツッコミ選手権の会場ですか?w