現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 高級ミニバン「エルグランド」どうなる!? 新型「セレナ」高機能化で「下剋上」心配する声も

ここから本文です

高級ミニバン「エルグランド」どうなる!? 新型「セレナ」高機能化で「下剋上」心配する声も

掲載 26
高級ミニバン「エルグランド」どうなる!? 新型「セレナ」高機能化で「下剋上」心配する声も

■どうなる!? 現行「エルグランド」はデビューから12年が経過

 日産「エルグランド」は同社のフラッグシップに位置する高級ミニバンですが、現行型は2010年のデビュー以来12年に渡り地道な改良を重ねながら販売を続けている状況です。
 
 そんななか、2022年11月28日にミディアムクラスミニバン「セレナ」が6年ぶりのフルモデルチェンジを実施し大幅な進化を遂げたことで、日産ファンを中心にエルグランドの今後について憂う声があがっています。

日産高級ミニバン、新「エルグランド」発売! 379万円から

 エルグランドのボディサイズは、全長4965mm×全幅1850mm×全高1815mm。堂々たるサイズがもたらす余裕のある室内空間には、豪華な内装が備わります。

 またライバル車のトヨタ「アルファード」に比べ、低重心なプラットフォーム設計による操縦安定性の高さも自慢です。

 パワートレインには、2.5リッター直列4気筒エンジンに加え、最高出力280psを誇るパワフルな3.5リッターV型6気筒エンジンをラインナップします。

 デビュー12年を迎えたエルグランドですが、度重なるモデル改良が実施されたことで外観デザインなどはリフレッシュされています。

 しかし近年需要が高まる電動化モデル、とくに最新の日産車で多く採用される「e-POWER」はいまだ導入がなく、カタログ燃費においてアピールポイントに乏しいのが実情です。

 SNS上でも「セレナが新しくなってエルグランドが置いて行かれた感」「下剋上のよう」「エルグランドの新型はいつ出る?」と嘆く日産ファンの声が散見されます。

 とはいえエルグランドも、度重なる改良によって先進運転支援機能は進化しており、ひと通りのシステムを搭載しています。

 現行モデルは「360°セーフティアシスト」を掲げ、前方、側方、後方の全方向からカメラやレーダー、センサー類により運転をサポートする機能を有することをアピールします。

 前方運転支援では、前方車両との車間距離を保ちながら追従走行する「インテリジェント クルーズコントロール」や、前方を走行する2台前の車両を検知する「インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)」、走行中に前方のクルマや人を検知する「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」などを備えます。

 側方運転支援では、走行車線からの逸脱防止を支援する「インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)」「LDW(車線逸脱警報)」や、車線変更時の接触回避をサポートする「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)」「BSW(後側方車両検知警報)」があります。

 後方運転支援では、先代エルグランドが初めて採用し話題を呼んだアラウンドビューモニターをさらに進化させた「インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)」に加え、後退時の衝突回避をサポートする「RCTA(後退時車両検知警報)」、前進・後退時の「踏み間違い衝突防止アシスト」なども用意します。

 とはいえ新型セレナでは、さらに進化版である最先端の運転支援機能が備わるのも事実です。

 特に大きな違いは、先代セレナから採用が始まった「プロパイロット」を標準装備化し、さらにアップグレード版の「プロパイロット2.0」を新搭載したことが大きなニュースとなります。

 一定車線上で先行車両との車間距離を一定に保つよう制御し、さらに車線の中央を走行するようステアリング操作を支援するプロパイロットの機能に、3D高精度地図データを搭載した専用のカーナビゲーションシステムを連動。

 ナビでルート設定をした際、手放し運転の「ハンズオフドライブ」と「車線変更追い越し支援」の各機能を追加したのがプロパイロット2.0です。

 現在市販されているモデルでほかにプロパイロット2.0を搭載するモデルはクロスオーバーEV「アリア」のみという、日産車のなかでも特に最先端の機能となります。

 そのため新型セレナでも、他のセレナより100万円以上も高価な479万8200円の最上級グレード「e-POWER LUXION(ルキシオン)」のみの限定装備に留まっています。

※ ※ ※

 デビュー12年が経過したエルグランドについて、日産から次期モデルを示唆する情報は一切公開されていませんが、先に記した通り、特にセレナや他社メーカーのように電動化モデルのラインナップがなく、今後販売が維持されるかどうかも不透明な状況といえます。

 一方他社では、高級ミニバンのアルファードが人気を独占中です。

 現行型もデビュー7年が過ぎ、けっして新しいモデルではないにもかかわらず、販売ランキングの上位に食い込む売れ行きを示していることからも、高級ミニバンの市場自体がなくなっている訳ではないことを示しています。

 それだけに、日産ファンを中心に歯がゆい思いをしているユーザーは少なくないものとみられ、一刻も早いエルグランドのモデルチェンジが期待されるところです。

こんな記事も読まれています

2024年F1第10戦スペインGP予選トップ10ドライバーコメント(2)
2024年F1第10戦スペインGP予選トップ10ドライバーコメント(2)
AUTOSPORT web
2024年F1第10戦スペインGP予選トップ10ドライバーコメント(1)
2024年F1第10戦スペインGP予選トップ10ドライバーコメント(1)
AUTOSPORT web
2024年版 ガソリンが世界一高い国/安い国 20選 なぜ違いがあるのか背景も紹介
2024年版 ガソリンが世界一高い国/安い国 20選 なぜ違いがあるのか背景も紹介
AUTOCAR JAPAN
23インチでも上質な乗り味に感服!【ランドローバー レンジローバースポーツ】
23インチでも上質な乗り味に感服!【ランドローバー レンジローバースポーツ】
グーネット
息子が目撃したグッドウッド・リバイバル 純白のハンスゲン・スペシャル(2) 世界水準の厳しい現実
息子が目撃したグッドウッド・リバイバル 純白のハンスゲン・スペシャル(2) 世界水準の厳しい現実
AUTOCAR JAPAN
Cタイプが買えないなら作ればイイ! ベースはジャガーXK120 純白のハンスゲン・スペシャル(1)
Cタイプが買えないなら作ればイイ! ベースはジャガーXK120 純白のハンスゲン・スペシャル(1)
AUTOCAR JAPAN
リカルド予選18番手「感触は良くなったが、タイムが向上しない。新パーツへの理解を深める必要がある」/F1第10戦
リカルド予選18番手「感触は良くなったが、タイムが向上しない。新パーツへの理解を深める必要がある」/F1第10戦
AUTOSPORT web
【正式結果】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 決勝
【正式結果】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 決勝
AUTOSPORT web
940万円のホンダ「プレリュード」出現!? 5速MT搭載の「スペシャリティモデル」がスゴい! 23年落ちなのになぜ「新車価格」超えた? “極上車”が米で高額落札
940万円のホンダ「プレリュード」出現!? 5速MT搭載の「スペシャリティモデル」がスゴい! 23年落ちなのになぜ「新車価格」超えた? “極上車”が米で高額落札
くるまのニュース
HKSファンなら愛車にペタリ…HKSがロゴステッカー4種類を発売
HKSファンなら愛車にペタリ…HKSがロゴステッカー4種類を発売
レスポンス
乗用車じゃ当たり前の技術ハイブリッド! 大型トラックはいまだ「プロフィア」だけなのはナゼ?
乗用車じゃ当たり前の技術ハイブリッド! 大型トラックはいまだ「プロフィア」だけなのはナゼ?
WEB CARTOP
江戸は「坂」の多い町 物資を運ぶ苦労は並大抵ではなかった!
江戸は「坂」の多い町 物資を運ぶ苦労は並大抵ではなかった!
Merkmal
雨の第3戦SUGOは安全面を考慮し赤旗終了。近藤真彦会長「最後までレースができなかったことをお詫びします」
雨の第3戦SUGOは安全面を考慮し赤旗終了。近藤真彦会長「最後までレースができなかったことをお詫びします」
AUTOSPORT web
高速道路上に「なかったはずのトンネル」が出現!? 風景がめちゃくちゃ変わる大工事 これからスゴイことに!?
高速道路上に「なかったはずのトンネル」が出現!? 風景がめちゃくちゃ変わる大工事 これからスゴイことに!?
乗りものニュース
トヨタが手がけたホンキのアソビグルマ──新型クラウン・クロスオーバーRS“ランドスケープ”試乗記
トヨタが手がけたホンキのアソビグルマ──新型クラウン・クロスオーバーRS“ランドスケープ”試乗記
GQ JAPAN
野尻智紀&岩佐歩夢のコンビでSF王座争いリードするTEAM MUGEN。しかし現状には満足せず「安定感が足らない」
野尻智紀&岩佐歩夢のコンビでSF王座争いリードするTEAM MUGEN。しかし現状には満足せず「安定感が足らない」
motorsport.com 日本版
ハミルトンが予選3番手、PPと0.3秒差「実際にはそれほど差はないはず。優勝争いに加わりたい」メルセデス/F1第10戦
ハミルトンが予選3番手、PPと0.3秒差「実際にはそれほど差はないはず。優勝争いに加わりたい」メルセデス/F1第10戦
AUTOSPORT web
アルピーヌF1、カルロス・サインツJr.争奪戦に名乗り! 新加入ブリアトーレが早速動いた!?
アルピーヌF1、カルロス・サインツJr.争奪戦に名乗り! 新加入ブリアトーレが早速動いた!?
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

26件
  • 今アルおりてエルいける人こそ本物な日産党。
  • 心配する声?
    そんなの聞いた事ないけど誰が心配してるの?
    また得意のデタラメ妄想?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

408.2837.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0569.0万円

中古車を検索
エルグランドの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

408.2837.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0569.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村