先日、21年ぶりにフルモデルチェンジを果たした、トヨタのフラッグシップであり、ドメスティックなショーファードリブンである「センチュリー」。その開発テーマは『継承と進化』。ホイールの意匠などのディテールやシルエットが醸し出す雰囲気などから、ザ・センチュリーと納得できる佇まいを実現している一方で、パワートレインは一新されています。
先代モデルが搭載した専用設計のV型12気筒エンジンから、レクサス系でおなじみのV8エンジン「2UR-FSE」と駆動モーターを組み合わせたハイブリッドとなりました。ニッケル水素バッテリーを使っているあたりからも、確実性を重視した思想が感じられるパワートレインです。とはいえ、システム最高出力は317kW(431PS)ですから先代モデルから1.5倍以上のパワーアップを果たしたことになります。
このように、ゼロから専用エンジンを開発しなかったことを残念に思う声が巷にありますが、それも致し方ないことでしょう。ほぼ国内専用といえるセンチュリーの月販目標は50台、つまり年間にしても600台しか生産されないのです。工場稼働日数が年間250日だとして、一日あたりの生産台数は2.4台に過ぎません。
もっとも、『新規開発色のエターナルブラック「神威(かむい)」は、漆黒感を高める黒染料入りのカラークリアなど7層もの塗装に、研ぎと磨きを加えて奥深い艶と輝きを追求しました。日本の伝統工芸の漆塗りを参考に、流水の中で微細な凹凸を修正する「水研ぎ」を3回実施し、さらにその後、一点のくもりも残さないよう「鏡面仕上げ」を施しています』というメーカーの発表を読むだけで、センチュリーがポンポンと大量生産される種類のクルマでないことは伝わってきます。
仮に先代モデル同様に20余年を販売したとして、月販50台ペースでは1万2000台少々の総生産数にしかならないわけで、開発費などの回収を考えると1960万円というメーカー希望小売価格はバーゲンプライスに見えてきます。そもそも、この価格は消費税込みの小売価格ですからメーカーの出荷価格はもっともっと少ないわけです。
それにしても、今度のセンチュリーは何年のモデルライフになるのでしょうか。このままゼロエミッションのトレンドが続いていくと、VIPがガソリンエンジンを載せたクルマに乗っていることが世間体的に許されなくなるタイミングは、20年よりも早くやって来るかもしれません。
(文:山本晋也)
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