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「全部載せ」と「使い勝手大賞」感半端ない! 歴代を振り返ると「エクストレイル」が改めて買いだった

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「全部載せ」と「使い勝手大賞」感半端ない! 歴代を振り返ると「エクストレイル」が改めて買いだった

 ライバルには見られない便利な装備を多数採用

 今、世界的に大ブームを巻き起こしているSUV、クロスオーバーSUV。国産車でもトヨタRAV4、日産エクストレイル、ホンダCR-V、スバル・フォレスターといったMクラスの人気が定着している。

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 なかでも、日産MクラスSUVの代表格となるエクストレイルは、初代からユニークな実用装備の充実度で知られている。その多くは今でもライバルにない、使う人にとってはめちゃくちゃ便利な装備なのである。ここでは、初代から現行3代目に至る、特徴的装備、機能を紹介したい。

 ミレニアムの2000年11月にデビューした初代エクストレイルは、サーフィン、スキーなどのSURF &SNOWスポーツ、アウトドアを楽しむ若いユーザーがターゲットとしたカジュアルなSUVだった。

 実際の想定ユーザーの声を参考にして開発された装備は数多く、たとえば、濡れ物、汚れ物を躊躇なく放り込んでおける脱着可能な丸洗いできるウォッシャブルラゲッジ&ラゲッジボード、濡れたままでもシートに座れる防水インテリアを始め、運転席でウエットスーツやスキーウエアに着替えられる(当時は日帰りスキー派も多かった)ステアリングがポンと跳ね上がるポップアップステアリング、ウインタースポーツ派にうれしい前後席シートヒーター、後席で仮眠しやすい後席リラックスモード付ヘッドレスト、アウトドア派にぴったりな2リットルのペットボトルを2本収納できるポケットなどを用意していた。

 また、草木を分けて走行するようなシチュエーションを想定し、世界初の塗装表面のスリキズ痕が復元するクリヤー塗装「スクラッチガードコート」の採用も大きなニュースだった。

 しかし、エクストレイル最大のユニーク装備と言えたのが、オプションのハイパールーフレールだ。なんと、極太ルーフレール前端にドライビングランプを内蔵。ハイビーム点灯時に前方を照射し(ヘッドライトのハイビームより遠くを照射)、夜の悪路もより安心して走れるというわけだ。夜のテント設営時にも大活躍してくれた記憶がある。

 ちなみに、2003年には、実験的とはいえ、エクストレイルFCV(燃料電池自動車)を、一般向けではないものの、発売している。2007年に登場した2代目エクストレイルは「アウトドアスポーツを最大限満喫するためのタフ・ギア」をコンセプトに開発された、キープコンセプトモデル。初代で好評だったウォッシャブルラゲッジボードや防水加工インテリア、スクラッチカーゴコートの進化版となるスクラッチシールド塗装を採用するなど、アウトドアスポーツ、アウトドアライフを趣味とする若い男性をメインターゲットにしたモデルとして人気を得ていた。

 2代目のダブルラゲッジの使い勝手は感動モノ!

 2代目では防水シートを全車標準とし、スクラッチシールドをボディカラー全色に標準化するとともに、使えばその便利さに大感動できる、フルフラットな防水ラゲッジボードの下を引き出し式アンダートレイとしたダブルラゲッジをオプションで採用。

 ラゲッジルームの寸法は、ホイールハウス間の幅1100mm、後席使用時の奥行1088mm、高さ1012mmと広大で使いやすさ抜群だったのだが、ダブルラゲッジとすることで高さは884mmになるものの、転がりやすいもの、汚れものの収納に便利で、奥の荷物もトレーをスルスルと引き出すことで取り出しやすいアイデア、便利さがあったのだ。今でも、この機能が欲しくて2代目エクストレイルの中古車を探しているユーザーもいるぐらいなのである。

 2代目エクストレイルでは、センターデフを持たない一般的なスタンバイ式4WDのオールモード4×4-i、進化したハイパールーフレールなどの採用、コモンレール式ディーゼルエンジンを搭載した「20GT」(6速MTのみ)の追加などもニュースだが、元々のエクストレイルのコンセプト、ターゲットユーザーからすると、ダブルラゲッジは文句なしの”使い勝手大賞”的装備だったと断言したい。

 さて、2013年デビューの現行型の3代目エクストレイルはどうか。時はすでにスキー&スノボブームは落ち着き、初代にあった画期的SURF& SNOW向けの装備は影を潜めた印象だ。むしろ、ハイブリッドモデル、走行性能(アクティブライドコントロール、アクティブエンジンブレーキなど)、初代から定評があった走破性、そして時代の要請に応えた先進運転支援機能(プロパイロット含む/2017年~)の進化、充実に力がそそがれている。

 とはいえ、エクストレイルはエクストレイル。インテリアでは防水仕様のシート、ラゲッジを継承しながら、新たにラゲッジの間仕切りができる防水ラゲッジボードを採用したほか、長時間の着座でも疲れにくい、無重力空間をヒントにしたという背もたれの中折れ機構を取り入れたスパイナルサポートシートを新採用。装備の高級化に合わせ、ハンズフリー機能&挟み込み防止機構付のリモコンオートバックドアの採用も使い勝手面での進化となる。

 また、今年、2020年にはミリ波レーダーを用い、夜間の衝突軽減ブレーキやプロパイロットの性能を向上させるとともに、静音タイヤを用意するなど、ポップアップステアリングやダブルラゲッジなどはもはやないものの、新型クロスオーバーSUVのキックスが話題をさらっている今でも、アウトドアスポーツ、アウトドアライフを趣味とするユーザーに根強い人気を誇り、進化し続けているのがエクストレイルなのである。

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みんなのコメント

1件
  • エクストレイルは2代目が良かった。
    初代は私の苦手なセンターメーターだし、バンパーの下からマフラーがぶら下がって見える後ろ姿が格好悪かった。
    3代目はデザイン変わっちゃったし……。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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