自身もラリークロス経験者で、現在はコンストラクターとしてドイツに拠点を構えるロルフ・フォラント率いるVolland Racingは、FIAヨーロピアン・ラリークロス(EuroRX)のSuper1600クラスからステップアップし、2021年からフルEVラリークロス選手権の『Projekt E(プロジェクトE)』に参戦することを表明。公式にシリーズへのコミットを発表した最初のドイツ系チームとなった。
近年はアウディA1でシリーズに参戦し、Super1600カテゴリーで支配的な勢力を維持するマルチチャンピオンのVolland Racingは、2021年に向けチーム体制の拡充を決定。Super1600のプログラムはカスタマー向けとして維持しながら、WorldRX世界ラリークロス選手権のサポートクラスとして創設された、世界初の電動ラリークロス選手権へのチャレンジをアナウンスした。
Projekt E:電動ラリークロス仕様フィエスタが実戦へ。マンフレッド・ストールが初優勝をマーク
WorldRXのプロモーターであるIMGと、車輌製作を請け負うテクニカルパートナー、STARD(Stohl Advanced Research and Development)のコラボレーションで運営されるProjekt Eシリーズは、元WRC世界ラリー選手権ドライバーであるマンフレッド・ストール率いるSTARDが開発した“REVelution”キット搭載のEVフォード・フィエスタRXスーパーカーをメイン車両として採用する。
彼らが“electRX”と呼ぶこのフルEVフォード・フィエスタRXは、現在のラリークロス界でトップカテゴリーとなる“スーパーカー”が搭載する600馬力級の内燃機関に準じたパフォーマンスを標榜し、150kWを発生する3モーター構成で総合出力は612PS/1002Nmという強力な性能を有している。
このフォード・フィエスタRX ElectRXを走らせることを決めたVolland Racingだが、現時点の2020年改訂版カレンダーで最終戦のスロットに予定されている12月12~13日のWorldRXドイツ・ニュルブルクリンク戦で先行デビューを飾る計画を立てており、その後は2021年に向け本格的なシリーズ参戦プログラムを進行させる予定だ。
「ロードカーの分野を見ても明らかなように、モータースポーツの未来も確実に電動パワートレイン化が主流派を形成しつつある。私もその潮流に肯定的で、ラリークロスのように短期決戦で爆発的なパフォーマンスが必要なカテゴリーには、電動化はお誂え向きだと考えているんだ」と語るのは、Projekt E参戦を表明したVolland Racing代表のロルフ・フォラント。
「私の意見では、このチョイスは将来に向けた唯一の選択肢だ。私もデザイナー、およびコンストラクターとしてこの未来への流れを受け入れ、その実現を後押しするのも重要な役割だと考えている」と続けたフォラント代表。
「同時に、チームマネージャーやレースのインストラクターとしても、私たちのチームだけでなく、若い世代のドライバーたちに向け、この未来を紹介するのも大事なことだ」
「それにはこのProjekt Eが最適なソリューションになる。2020年最終戦のWorldRXニュルブルクリンクで、フル参戦を前に電動ラリークロス車両を走らせることができるかもしれない。そうなれば最高だね」
一方、2019年のWorldRXラトビア・リガの現地でProjekt E最初のプレゼンテーションを実施したSTARD社CEOのマイケル・サコウィックは、公式発表以降も「Volland Racingとは密接に連絡を取り合って来た」と語り、シリーズにコミットするこのドイツ系チームを歓迎する意向を示した。
「彼をよく知る人なら誰でも、ロルフは無謀なチャレンジをすることはなく、つねに綿密な計画に基づいて行動を起こす人物であると理解している。慎重な考慮と計画を経て実行に移されるこのプロジェクトは、トップレベルでありながらコスト効率の高い、信頼性が実証済みのパッケージを探しているエントラントにとって素晴らしい選択肢となるだろう」と続けたサコウィック。
「ロルフのチームは、ラリークロス界で最も経験豊富で成功を収めた組織のひとつだ。そんなVolland RacingがProjekt E参戦を決めたことは、シリーズと技術的コンセプトの評価を強く裏付けるものでもある。我々STARDやノルウェーのHolten Motorsport AS(ホルテン・モータースポーツAS)に続く3番目のチームが現れたことを心から歓迎したい」
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