■新型も登場のホンダ「インテグラ」 初代タイプRが驚きの900万円!?
2021年11月11日(日本時間12日)に、ホンダの高級車ブランド「アキュラ」が新型「インテグラ」のプロトタイプを世界初公開しました。
発売は2022年前半が予定されており、北米での価格は3万ドル前後(約340万円)と発表されています。
そんななか、新型インテグラの約2.5倍となる900万円の初代インテグラタイプRが中古車市場に登場しています。
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インテグラは、初代が1985年に発売され、そこから3度のフルモデルチェンジを経て、4代目は2007年まで販売されていました(生産は2006年9月まで)。
初代である「クイント インテグラ」は、1980年に発売された5ドアの乗用車「クイント」の後継という立ち位置で誕生、スポーティなパッケージを特徴として発売。
続く1989年発売の2代目からは「クイント」ではなく、「インテグラ」として導入され、上位グレードでは、ホンダ独自のテクノロジー「VTEC」が初搭載されました。
VTECはエンジンの回転数に応じて吸排気バルブの開閉タイミングとリフト量を可変制御し、高回転域と低回転域の両方でトルクを発揮できる画期的なシステムで、現行モデルでも11代目「シビック」などに搭載されています。
そして、1993年に登場した3代目からは、スポーツ性能に特化したグレードとして「タイプR」が誕生し、インテグラの人気は一段とアップ。
2001年に発売された4代目では、当時生産終了となった「プレリュード」の後継的な立ち位置にもなったことから、サイズが先代よりやや大きく設計されました。
一方、引き続きタイプRもラインナップされ、生粋のFFスポーツカーとして、現在でも根強いファンの多いモデルとなっています。
そんななか、国内の中古車市場では、1997年製の初代インテグラタイプRが、本体価格およそ900万円で売りに出されています。
販売しているのは東京都立川市の中古車販売店「サンキストヴァレイ」です。
この個体は「96 Spec」と呼ばれる初期のモデルで、タイプR専用色の「チャンピオンシップホワイト」のボディは今もツヤをキープしており、非常に状態が良いことがうかがえます。
パワートレインは、最高出力200馬力の1.8リッターVTECエンジンに5速MTを搭載。さらに、走行距離は1.6万kmと低走行で、修復歴もありません。
まさに極上車といえる1台ですが、もっとも価値を上げている理由としては、ほぼすべてがノーマル仕様であることです。
マフラー以外は、基本的にすべてフルノーマルで、タイプR専用のアルミホイールや赤いレカロ製バケットシートもそのままです。
サンキストヴァレイによると、このインテグラはディーラーでの整備だったため、整備記録簿などもしっかりと残されているうえ、ABSはもちろん、パワーステアリングやエアコンとパワーウィンドウといった機能も問題なく作動するといいます。
※ ※ ※
初代インテグラタイプRに900万円近い値がついた背景には、27年前の個体ながら状態が良く、ノーマル状態に近いことが挙げられます。
さらに昨今では、1980年代から1990年代の国産スポーツカーが国内外で人気となり需要が高まっています。
また、インテグラに関しては、前述のアキュラでの復活や、中国で広汽ホンダが11代目シビックの姉妹車にインテグラの名を付けて販売。
その理由として広汽ホンダは「若年層にスポーティなモデルを訴求するために伝説的な『インテグラ』の名を復活させた」と説明しています。
このような背景により、ホンダを代表するFFスポーツカーの1台として、初代インテグラタイプRには高値が付いているようです。
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