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いまや希少価値高すぎ!! 時代を彩った珠玉のコンプリートカーを振り返る

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いまや希少価値高すぎ!! 時代を彩った珠玉のコンプリートカーを振り返る

 購入した愛車を自分好みに改造したくなるのはクルマ好きの常。しかし中には「高性能なクルマがすぐ欲しい!」というクルマ好きもいたりする。そんな人にすすめたいのが「コンプリートカー」だ。各メーカーがさまざまな時代に送り込んだ珠玉のコンプリートカーを一気にご紹介!!

※本稿は2023年7月のものです
文/永田恵一、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年8月10日号

いまや希少価値高すぎ!! 時代を彩った珠玉のコンプリートカーを振り返る

■そもそも「コンプリートカー」とは?

メーカー自らが完成品として販売するカスタム車、それがコンプリートカーだ。写真はコンフォートGT-Z(2003年)

 クルマ好きであれば自分の愛車を改造して個性を出したくなる人も多いだろう。改造をするとなれば社外品パーツを購入して組み付ける人も多いと思うが、昨今ではメーカー自らもカスタマイズ用のアフターパーツを多数展開するのをよく見る。

 だが、なかには「オレは買った時から高性能がいいんじゃあ!」という人もいるだろう。そんな方にオススメしたいのが、メーカー自ら組付けを行い、完成車として販売する「コンプリートカー」だ。

 メーカーが施工するので保証もつくし、初期投資は高くなるけど高性能で結果的にお買い得なメーカー製コンプリートカー。そんな魅力とロマンあふれるこれまでのクルマを厳選。その姿と歴史を振り返ってみよう!

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■各時代を彩ったコンプリートカー:トヨタ編

●TRD 3000GT(1994年)

TRD 3000GT(1994年)

 古くはグループC、そしてJGTCなどに参戦し蓄積されたTRDのノウハウを惜しみなく投入したのがこの3000GTだ。片側だけで30mm拡張されたワイドボディは、JGTC参戦車のスープラGT500にも負けない迫力を誇った。

 また見た目だけでなく熱気を抜くためのエアロボンネットや角度調整式のリアウイングも備わる。ワイドボディキットは92万5000円。計30台が販売された。

●ヴィッツ TRDターボM(2008年)

ヴィッツ TRDターボM(2008年)

 2代目ヴィッツにモデリスタの手によりエンジンチューン。IHI製ターボで武装し150ps/22.0kgmをしぼり出す1.5Lエンジンを搭載した。15mmダウンのスポーツサスペンションで足回りを固めており、外装などはオーナーのセンスに委ねられた。新車価格は221万5500円。

●TRD カローラフィールダー GTターボ(2010年)

TRD カローラフィールダー GTターボ(2010年)

 カローラアクシオGTのチューン内容をフィールダーでも展開。アクシオGT同様のサスペンション、シート、ブレーキなどお好みのパーツをユーザーが選べた。新車価格は267万円。

●TRD 14R-60(2014年)

TRD 14R-60(2014年)

 車名の意味は2014年の14、Rはレーシング、60はTRD創業60周年を意味する。エンジンはライトチューンとし最高出力と最大トルクは200ps/20.9kgmだが、ボディ補強パーツやCFRP製パーツをふんだんに使用することでベース車と変わらぬ車重を実現した。100台限定、新車価格は630万円。

■トヨタワークス最前線「GRMN」振り返り!

 現在トヨタのスポーツカーブランドといえばGRを思い浮かべる人も多いハズ。そのGRブランドのなかでもより走りを極めた、かつてのGRMNを一部紹介しよう!

●GRMN iQ(2012年)

GRMN iQ(2012年)

 GRMN第一弾はiQだった。リアブレーキのディスク化など行われ、第二弾ではスーパーチャージャーも装着!

●GRMNマークX(2014年)

GRMNマークX(2014年)

 3.5LV6を搭載する2代目マークXにMT化とトータルチューニングを施したモデルだ。2019年には再販もされた。

■各時代を彩ったコンプリートカー:日産編

●NISMO 400R(1995年)

NISMO 400R(1995年)

 R33GT-Rのエンジン排気量を2.8Lへアップ、さらにタービンの変更による400psエンジンを搭載。新車価格は1200万円。生産台数は99台(諸説あり)とレアなRだ。

●GT-R(R34) Z-Tune(2004年)

GT-R(R34) Z-Tune(2004年)

 Z-Tuneが誕生したのは2004年。すでに終売だったGT-R(R34)の中古車から走行距離3万kmなど厳しい条件をクリアした良質な個体を選び施工したコンプリートカーだ。

 ボディはスポット溶接増し、エンジンは排気量を2.8L化したRB26DETT改Z2を搭載し500ps/55.0kgmを発生させた。生産台数はわずか20台!

●マーチボレロA30(2016年)

マーチボレロA30(2016年)

 オーテック30周年を記念して販売。エンジンはクランクシャフト、カムシャフトなど専用品が使われ、職人が組み立てたというスペシャルなマーチだ。30台限定で、価格は356万4000円。

■スバルのモータースポーツDNAを受け継ぐ! STIのコンプリートカー

 STIは1988年に創業し、以来ずっとスバルのスポーツカー作りとレース活動のふたつを担ってきたブランドだ。そこから生まれてきたコンプリートカーは今なお多くのスバリストの心を掴んで離さないモデルばかりだ!

●インプレッサ 22B-STiバージョン(1998年)

インプレッサ 22B-STiバージョン(1998年)

 1997年WRCでマニファクチャラーズタイトル3連覇を記念し400台限定で販売された。WRカーを彷彿とさせるルックスや、エンジンは2.2LのEJ22改を搭載。280ps/37.0kgmを記録した。新車価格は500万円だったが中古市場は暴騰しまくり!

●R205(2010年)

R205(2010年)

 Rとはロードの意味で、公道で気持ちよく走れるように専用ボールベアリングターボに換装することで320ps/44.0kgmを出した。400台限定、価格は473万5500円。

■各時代を彩ったコンプリートカー:ホンダ編

●シビックタイプR無限RR(2007年)

シビックタイプR無限RR(2007年)

 カムや排気系の変更により15psアップしたエンジンの搭載や専用タイヤの装着などにより、速さだけでなく公道での楽しさ、快適性も劇的に高めた。限定300台で、新車価格は477万5000円だ。

●S660無限RA(2016年)

S660無限RA(2016年)

 無限のサスペンションやマフラーなどの装着によって性能を向上。シートをはじめ豪華なインテリアは所有する喜びも満たしてくれる。新車価格は289万円。

■各時代を彩ったコンプリートカー:マツダ編

●M2 1015(1994年)

M2 1015(1994年)

 平成ABCトリオの一員だったAZ-1にM2のエアロパーツとボディキットを装着したモデルで、スタイルや雰囲気を重視したクールな一台。

●ロードスター クーペ(2003年)

ロードスター クーペ(2003年)

 2代目ロードスターをベースにマツダE&Tがクーペに改造したモデルだ。4タイプが用意され、そのうちタイプAとタイプEのみ台数限定で販売された。価格は235万円~。

*   *   *

 いかがだっただろうか? ここまで日本で生まれた数々のコンプリートカーを振り返ってきたが、純粋にスピードを追求するタイプもあれば、その逆で外観を派手に見せたい! そういう思いで作られたコンプリートカーなど多種多様だったことがわかったかと思う。

 また、今回登場したコンプリートカーは一部であり、ほかにも探すと「え、こんなカッコいいのあったんだ!」と思う一台と巡り合えるかもしれない。興味を持ったらぜひ検索してみてほしい。

 これからの時代はパワートレーンが多様化する時代を迎えるが、それでもメーカー自ら手を加えたコンプリートカーは多くのクルマ好きの心を鷲掴みにすることだろう。今後のニューモデル登場に期待だ!

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みんなのコメント

18件
  • 大体は出たときは割高な印象やからね
  • 33の400R とか当時新車1200万円もしたから50台ぐらいしか売れなかった
    通常の33R の倍の値段。買える人は限られるよね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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