現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 第3世代「フォルクスワーゲン ティグアン」は更に良くなった?ベストセラーSUVを徹底的にテスト&評価

ここから本文です

第3世代「フォルクスワーゲン ティグアン」は更に良くなった?ベストセラーSUVを徹底的にテスト&評価

掲載
第3世代「フォルクスワーゲン ティグアン」は更に良くなった?ベストセラーSUVを徹底的にテスト&評価

フォルクスワーゲン ティグアン(Volkswagen Tiguan):VW ティグアンは登録台数統計のトップに君臨するベストセラーモデルだ。モデルチェンジした3代目はさらに伸ばすことができるのだろうか?

「ティグアン」は非常に人気がある。ドイツだけでも、2023年12月までに93万台以上が登録されている。だが、このコンパクトSUVが「ゴルフ」を打ち負かすことができず、後に「VW T-Roc」にさえ追い抜かれたという事実は、その価格から説明できる。

バイエルン製の2台のカルトクーペ「アウディ TT」と「BMW Z3クーペ」一生の宝物として買うならどっち?

新型ティグアンは価格も高い新型ティグアンの価格は36,600ユーロ(約615万円)から。しかし、この価格ではハイライダーはほとんど裸同然だ。130馬力の1.5 TSIが搭載され、オプションの多くは別途購入しなければならない。

高価:ベーシックなティグアンは36,600ユーロ(約615万円)から。我々の試乗車、2.0 TDIエレガンスの価格はなんと48,340ユーロ(約812万円)。例えば、エレガンス装備ラインの2.0 TDI 150馬力に興味があるなら、48,340ユーロ(約812万円)を用意する必要がある。これはかなりの金額だ。「EA288 evo」の形のエンジンは旧知のものだ。2020年から第2世代の「ティグアン」に搭載されている。だからといってディーゼルが悪くなるわけではない。我々の測定によれば、リッターあたり16.9kmと経済的で、遮音性も高く、どこから音がしているのかほとんどわからないほどだ。

素晴らしい長距離ランナーまた、360ニュートンメーターのトルクで力強く前進し、0-100km/hスプリントを9.5秒でこなす。残念なことに、高回転域ではパンチがなくなってしまう。大きな力を発揮して207km/hに達するが、185km/h以降はまるで窮屈に感じる。これは少なくともCO2規制によるもので、VWのディーゼルドライバーからは以前から批判されていた。

優れたツーリングカー: 新型ティグアンはスペースに余裕があり、特にTDIは本格的な長距離ランナーだ。とはいえ、「2.0 TDI」は素晴らしい長距離ランナーだ。これは、920kmの航続距離を可能にする前述の燃費だけでなく、室内スペースによるものだ。このベストセラーは、わずか3センチ大きくなっただけだが、2列目のスペースは先代よりも大幅に拡大されている。

あらゆるものを収納できる十分なスペーストランク容量は652リットルで、先代モデル(ダブルローディングフロアを含む)より37リットルも大きい。ただし、リアシートのバックレストを完全に倒すと、5リットル少ない1,650リットルになる。新しいDCC Proアダプティブシャシーもまた、あなたを旅へと誘う。

ティグアン3のトランク容量は652リットルになった。先代より37リットル多い。リアシートの背もたれを完全にフラットにすると、1,650リットルになる。コンプレッションとリバウンドの2つのバルブを備えたダンパーは、ドライビングダイナミクスマネージャーと連動し、特にコーナリング時や悪路走行時にボディとシャシーのつながりを良くし、ボディの動きを抑える。

ガタつきが上質な印象を損なう必要であれば、非常にスポーティなものから非常に快適なものまで、24段階にわたって硬さを手動で調整することができる。我々のテスト車では、このアッパークラスの快適性は全体の雰囲気と、何よりも使用されている素材に反映されているが、石畳の上を走るとガタツキ音が目立つ。ティグアンはダッシュボードからだけでなく、室内のドアパネルからも過度のガタつきがある。

VWは素材と仕上がりに力を入れている。そのため、石畳でのドアのガタつきには、より驚かされる。「DCC Pro」を選ぶ人は、1,195ユーロ(約20万円)を追加投資しなければならない。そこで、他の高価な追加装備に話を移そう。例えば、快適性に優れ、電動調整可能なエルゴアクティブプラススポーツシート(10室ツボ押しマッサージ付)がある。ただし、価格はなんと2,175ユーロ(約37万円)。

タッチ操作の代わり:基本的な機能は音声アシスタントのIDAでも操作できる。ChatGPTのおかげで、将来はさらに多くのことができるようになるだろう。また、ディスカバープロマックスナビゲーションシステムを含むインフォテインメントパッケージの追加支払額2,555ユーロ(約43万円)は実に高額だ。これには15インチのセンターディスプレイも含まれるが、ダッシュボード上での存在感はかなりのものだ。しかし、このディスプレイは、鮮やかでぎらつかない画像で、タッチに非常に素早く反応する。

IDAはまもなくChatGPTが可能になるさらに、新しく開発されたメニュー構成はわかりやすく、非常に魅力的なグラフィックでまとめられている。見やすいヘッドアップディスプレイもあり、これはついにフロントガラスにデータを投影するようになり、アルテオンのようにダッシュボードにプラスチックのカードとして表示されることはなくなった。

スクリーンからの操作に加えて、IDA音声アシスタントも有料で利用できる。この対話型デジタルアシスタントは、エアコン、ナビ、シートヒーター、アンビエント照明を操作できる。窓を開けることはできず、応答性という点でもメルセデスやBMWのシステムにやや遅れをとっている。第2四半期からは、オンラインデータベースとのリンクが有効になる。これにより、IDAに質問することが可能になり、ChatGPTソフトウェアがそれに答える。これは運転そのものにはほとんど関係ないので、娯楽価値のカテゴリーに入る。

運転席のディスプレイにはさまざまな設定や表示が可能で、ギアセレクターレバーはステアリングコラムに移され、慣れが必要だが、ドライビングモードスイッチはボリュームコントロールにもなり、ダッシュボードとドアのインレイはバックライト付き。アシスタンスシステムについては事情が異なり、我々の試乗車の場合と同様、「IQドライブ」として980ユーロ(約16万円)で購入できる。これには、ストップ&ゴー機能付きアクティブクルーズコントロール、ルートベースクルーズコントロール、カメラによる交通標識認識などが含まれる。これらはすべて、ステアリング、ブレーキ、車線逸脱警告システムとの連動に優れており、交通量の多い高速道路での運転が非常に楽になる。

ステアリングコラムレバーでのギア選択インテリアの構造が明確になったことで、VWはセンターコンソールからギアセレクターレバーを取り除いたことも忘れてはならない。かつてフロントガラスのワイパーレバーがあった場所に、ステアリングコラムレバーという形で移動している。

ダッシュボードとドアのインレイはバックライト付きで、これは反対側のウインカーレバーに組み込まれている。VWはここで、電気自動車モデルとの類似点を作り出している。しかし、シュトゥットガルトに本拠を置くVWは、この種の操作を学び、人間工学的にいくらか成功しているようだ。

センターコンソールのスペースが拡大しかし、このデザイン変更には良い点もある。センターコンソールにスマートフォン2台を置くスペースができた。また、TFTLCディスプレイ一体型の照明付きロータリーコントロールがあり、エコ、コンフォート、スポーツ、インディビジュアルの走行プログラムを選択できるだけでなく、サウンドシステムの音量調整にも使用できる。

新型VWティグアンの多くの部分がそうであるように、この部分もよく考えられている。この点で、第3世代は飛躍的な進歩を遂げたと言える。ステアリングホイールの後ろにあるギアレバーなど、すべてのディテールが気に入るかどうかは、顧客が決めることだろう。BMWやメルセデスの高価な競争相手と比べると、ヴォルフスブルクに本拠を置く同社は多くの点で前進しており、高価格ではあるが、より手頃な価格を維持しているとも言える。

結論:「ティグアン3」は胸を張って土俵に上がることができる。VWは、ベストセラーがその地位を維持するために多くのことを行っている。特に品質、インフォテインメント、ドライビング特性において。AUTO BILDテストスコア: 2

Text: Mirko Menke and Holger PreissPhoto: Olaf Itrich / AUTO BILD

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
くるまのニュース
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
AUTOCAR JAPAN
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
Auto Messe Web
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
WRCラリージャパンで発生した“一般車両コース侵入事件”、FIAは「非常に深刻な問題」として調査へ。来季大会にも暗雲
motorsport.com 日本版
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
motorsport.com 日本版
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
【旧車高騰の背景を見たり?】足を運んだファンは過去最大の1万2500人! 全米最大のJDMイベント
AUTOCAR JAPAN
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
アルピーヌ、東京オートサロン2025に『A110 Rチュリニ』など出展へ。山野哲也のトークショーも実施
AUTOSPORT web
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
12月1日は岡山国際でドラテク磨き! 初心者向け「カルガモクラス」もある「TOYO TIRES PROXES DRIVING PLEASURE」は要チェックです
Auto Messe Web
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
F1第22戦水曜会見:レースディレクター交代は「知らなかった」と驚くラッセル。一方で対話を続ける意思も明かす
AUTOSPORT web
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
いすゞ新型「FRマシン」発表! 斬新「スポーティ顔」採用&四駆設定あり! “新開発エンジン”と8速AT搭載の「D-MAX」「MU-X」タイで発売!
くるまのニュース
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
大人気の輸入車コンパクトSUVが進化! VW改良新型「Tクロス」はどう変わった? 乗って思った「これでいいんだよ」感とは
VAGUE
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
トラックの頭と積荷が載ったトレーラーの知られざる接続部! 最後のロックはあえて「手動」にしていた
WEB CARTOP
いよいよラリージャパン最終日。勝田貴元の“全開プッシュ”は見られるか?「難しい1年を支えてくれたチームのために仕事をしたい」
いよいよラリージャパン最終日。勝田貴元の“全開プッシュ”は見られるか?「難しい1年を支えてくれたチームのために仕事をしたい」
motorsport.com 日本版
伝説のジャガーXJSが現代に蘇る、660馬力V12スーパーチャージャー搭載『スーパーキャット』誕生
伝説のジャガーXJSが現代に蘇る、660馬力V12スーパーチャージャー搭載『スーパーキャット』誕生
レスポンス
ヒョンデのタナクが総合首位をキープ。トヨタのエバンスとオジェが続く……勝田貴元5番手|WRCラリージャパンDAY3午後
ヒョンデのタナクが総合首位をキープ。トヨタのエバンスとオジェが続く……勝田貴元5番手|WRCラリージャパンDAY3午後
motorsport.com 日本版
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
AUTOSPORT web
レクサス「FRスポーツカー」がスゴイ! 5リッター「V8」&4.7m級の“美しすぎる”「流麗ボディ」採用! 豪華内装もイイ「LC」とは
レクサス「FRスポーツカー」がスゴイ! 5リッター「V8」&4.7m級の“美しすぎる”「流麗ボディ」採用! 豪華内装もイイ「LC」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

487.1653.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.0638.0万円

中古車を検索
ティグアンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

487.1653.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.0638.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村