■ちょうど良いサイズとスタイリッシュなデザインがウリ
2016年9月に登場したホンダ「フリード」(2代目)は、デビューから7年経過した現在も新車販売台数ランキング(2024年1月期)で10位にランクインする、堅調な人気を誇るコンパクトミニバンです。
2024年にもフルモデルチェンジするのではないかと噂されていますが、モデル末期にもかかわらず、多くの人に支持されています。
フリードの魅力はどこにあるのでしょうか。
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現在は人気ジャンルとなったミニバンですが、1990年代半ばまでは、まだ趣味性の強いクルマと捉えられていた側面がありました。それがバブル崩壊とともにプライベートを充実させるライフスタイルが注目され、1990年代後半から家族で乗れるミニバンの需要が高まったのです。
なかでも2リッター以下で5ナンバーサイズのコンパクトミニバンの需要が高まり、各社が発売。ホンダは「モビリオ」というコンパクトミニバンをラインナップに加えています。
そのモビリオの後継モデルとして2008年に登場したのが初代フリードです。流麗なフォルムやシャープなフロントマスクを備え、3列目シート車に加えて2列シートモデル(フリードスパイク)も設定し、市場で好意的に受け入れられました。
そして現行型となる2代目は2016年にデビュー。3列シートのフリードと2列シートの「フリード+(プラス)」を用意し、それぞれ1.5リッターガソリンと1.5リッターハイブリッドを設定しています。
外観は個性を抑えつつも、その後トレンドとなる薄目ヘッドライトを当初から採用した点や、ミニバンというよりハイトワゴン的なスタイルによって、さらなる人気を獲得しました。
フリードが人気な理由のひとつとして、スタイリッシュな外観をあげるユーザーも多いようで、「ミニバン=ファミリー向け」という匂いのしない、どことなくスポーティで洗練された、いかにもホンダ流のデザインが見事にハマったと言えそうです。
しかもそのスタイリッシュさが男性だけでなく、女性からも支持を得ているのがポイント。そんなフリードを選んだKさん(40代・女性)に話を聞いてみました。
Kさんは育ち盛りの息子さん2人を含む家族で乗っても十分な広さを持っていることが、フリードを選んだ大きな理由のひとつとして挙げています。
「最初は、軽スーパーハイトワゴンか、別のメーカーのコンパクトミニバンにしようかと思っていました。それが近所のホンダディーラーに在庫車があるとのことで、試乗したらすっかり気に入ってしまいました。
女性でも乗りやすく、インテリアもまとまっていて使いやすい印象です。
主人は週末にしか乗らないので、普段は私が子供たちの送り迎えなどに使用していますが、商業施設での駐車にも苦労することもないのがうれしいです」
「誰が乗っても乗りやすい」というのは、実用モデルとしては最高の褒め言葉。大柄な高級車は高速道路では速くて快適ですが、市街地での狭い道では神経を使うもの。その点、フリードなら狭い道も神経質にならずに乗れます。
また先述したように、乗降性の良さも魅力のひとつ。ミニバンでもラージサイズやミドルサイズのモデルは、フロアに段差があって階段を登るように乗車する必要があります。
クルマの乗り降りに関して、足の悪い高齢者などを抱えるユーザーにとっては悩ましい部分だと教えてくれたのは、Aさん(50代・男性)です。
「若いときは気になりませんでしたが、両親が高齢になってくると後部座席への乗降性はクルマ選びの重要なポイントになります。その点、フリードは低床でつまづく心配がないので助かっています。
またホンダらしいスタイリッシュさのお陰でしょうか、ドライバーだけで乗っていても違和感が少ないのも良いです」
Aさんいわく、フリードは全長4265mm×全幅1695mmと5ナンバーサイズに収まるため、狭い駐車場でも止めることができる点に好印象を持ったとのこと。
さらに、全高1710mmと一般的なミニバンよりも背が低いことから、高速移動時に横風の影響を受けにくいことにもメリットといえます。
※ ※ ※
233万900円から321万5300円という、比較的求めやすい価格帯で販売されるのもフリードの魅力のひとつでしょう。
今後登場するであろう新たな3代目がどのようなモデルになるのか、多くのユーザーが期待しているのではないでしょうか。
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みんなのコメント
抵抗がある人はフリードしか選択肢がないから。