たくさんの企業が農業に携わる女性を応援するプロジェクト!
先日、軽トラック初となる自動安全ブレーキ「スマートアシストIIIt」を搭載し、安全性を高めたダイハツ・ハイゼットトラック。農作業者の強い味方であるが、そんなダイハツが農林水産省とコラボレーションしている。それが農業女子プロジェクトだ。ハイゼットの発表会に、全国の農業女子を代表して長野県からりんごを栽培している竹ノ内農園の竹ノ内真理子さんが訪れ、プロジェクトをアピールしてくれた。
高齢者の農作業も安心! ダイハツ・ハイゼットの自動ブレーキの性能を試乗チェック
2013年に、この農業女子プロジェクトが始動。1業種1社のみということで、自動車業界はダイハツが発足当初から参加している。農業をしている人を応援しようと、農林水産省と企業、そして従事者がコラボレーションして盛り上げようというもの。2014年に現行型へフルモデルチェンジしたハイゼットは、そんな農業女子からの意見を多数取り入れているという。
例えば、白だけでなくカラフルなボディカラーを8色設定。そのほか紫外線カットのウインドウやミラー付きのサンバイザーなど、女性に嬉しい装備を盛り込んでいる。
「ハイゼットには農業女子パックというオプションがラインアップされています。女性の意見を聞いてもらって商品化してくれたんだなぁと思うと、とても嬉しいですね」と竹ノ内さん。
「軽トラックのお客さまはやはり農家の方が多いです。主な使用者は男性が多いのですが、バニティミラーをオプションで装着してほしいという女性の声が多かったので設定しました。そういうことは現場に行ってみないとわからないことですね。これまで軽トラックは白で、余計な装備が付いていませんでした。使われている実態を見ていくと、もっと違う切り口があって、もっとお客さんに寄り添ったクルマ作りができるということもわかりました」とは、広報部の松木 治さん。
これまで白やシルバーしかなかったが、8色を用意してほしいと工場にお願いしても、最初は理解してもらえず何度も議論したという。そのような苦労を乗り越え、女性にも嬉しい装備やカラーを備えたハイゼットが誕生したのだ。ボディカラーやオプション装備のほかにも、アクセサリー用品などにも現場の声や女性の意見を反映しているという。
「運転席と助手席の間に、小物などを入れられるマルチポケットがあります。これ、とても便利なんです。出荷に行く際は伝票を入れたり何かと物入れが必要になるのですが、軽トラックの室内はどうしても小物入れなどが少ないんです。そんなとき、このようなアクセサリーはとてもありがたいですね」(竹ノ内さん)
農業女子としてプロジェクトに参加し、活躍されている女性は全国に677名いるという(5月8日時点)。そのなかでも、竹ノ内さんは長野県で活躍されていて、県内で同プロジェクトに関わるメンバーは28名が活動中だ。ちなみに長野県内の女性農業者グループは、現在100名を超えるという。
「農業ならではの悩みだったり同じ話題について話せる女性の農業仲間が欲しかったですね。農業女子というプロジェクトを知って、作っているものは違うかもしれませんが、ほかの県の方とも交流できるし、自分の思いも発信することができるとも思いました。これまでは男性の方が率先していろいろなところへ出て発信していましたが、女性も思いを発信したいと考えている人もたくさんいらっしゃると思いますよ。農業女子プロジェクトでは、自分ひとりではできなかったことが実現できます。入れてよかった! って実感が湧きますし、やりたいことが見つかる場でもありますね」
実際に、ご自身の農園でもハイゼットトラックを活用しているという竹ノ内さん。オーナー目線で、もっとここを改良してほしい! というような要望はあるのだろうか?
「前々から軽トラックにこそ自動ブレーキは付いていてほしいと思っていました。トラックに乗っている方で、高齢の方もたくさんいらっしゃいます。そんなご高齢の方が乗っているのを見て、安全性が高まったのはいいなと思っていました」
農業女子プロジェクトとしての製品開発はひと段落しているとのこと。現在は、ダイハツとして農業女子の取り組みをもっと知ってもらうような活動をしているそう。全国各地で開催されているマルシェ(市場)に、移動販売できるようにハイゼットを貸し出し、使ってもらうような機会を設けているとのこと。今後もダイハツとハイゼットは、たくさんの農業女子をサポートしていくことだろう。
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