サンローランはムッシュの魂が宿るモダン顔──特集：2025年春、ジャケットかジップアップブルゾンどちらが正解？

ムッシュことイヴ・サンローランのアーカイブから着想得たアイテムを展開。ジャケット＆ブルゾンともに、サンローランならではのシャープでモード感の漂うアイテムが登場している。

洗練とスタイリッシュが融合

今春のサンローランは、テーラードジャケットやテディ・ジャケットなど、ブランドが誇る伝統的なアイテムをベースに、生地感やシルエットをアップデート。モダンに昇華させたアイテムが登場。汎用性に優れつつ、程よくエッジィでモードな意匠は、細身のフィッティングとあいまって着こなしをスタイリッシュに彩ってくれる。

“SINGLE BREAST” JACKETクリーンなムードが際立つクリーム＆アイボリーのジャケットは、フレンチ・リビエラのダンディたちが着ていたものにインスパイアされた、適度にリラックス感のあるシルエットが魅力。また、コットンと見紛うほど薄手で通気性の良いウールで仕上げているので、暖かな日でも快適に着られる。

BLOUSON鮮やかな赤がエレガントなインパクトを与えるジップブルゾンは、2013年にリリースされたテディ・ジャケットがベースになっている。アセテート×ヴィスコース混素材ならではの上品な光沢と滑らかな肌触りに加え、胸元にあしらったSAINT LAURENTの刺繍ロゴも、ラグジュアリーなムードをより高めている。

BLOUSONこちらもテディ・ジャケットを出自とする、サンローランの新作アイテム。ベージュやブラウン、オフホワイトを駆使した3色使いでスポーティなムードが漂うジップブルゾンは、クリンクル加工を施したナイロン素材を用いる。表面に立体感がある生地で、エレガントな雰囲気が際立っている。防水性もあり。

“SINGLE STRIPE” JACKET1969年の登場以来、サンローランの代名詞となっているテーラードジャケット。シックなグレーストライプが映えるこちらは24年AWに引き続き、今春ウールやカシミヤなど軽量な素材を駆使して登場。優れた通気性に加え、肩幅は大きめながらパッドは薄めなので、エレガントな存在感を主張しつつシーンを選ばずに着用できる。

サンローラン クライアントサービス TEL:0120-95-2746写真・高橋絵里奈　文・オオサワ系、森下隆太　スタイリング・安倍拓志　編集・岩田桂視（GQ）