■トヨタ、中国向けBEV「bZ3X」を25年3月発売と発表 広州モーターショー2024
2024年11月15日に開幕した広州モーターショー2024にて、トヨタは中国向けBEV「bZ3X」の詳細を発表しました。
【画像】ええぇ! これが214万円からの「新型SUV」です!(75枚)
いったいどのようなクルマなのでしょうか。
トヨタの純電動サブブランド「bZシリーズ」は現在、市販モデルとしてグローバル向けSUV「bZ4X」と中国専売車種「bZ3」を販売中で、それ次ぐモデルとして「bZ3X」「bZ3C」の発売を控えています。
bZ3XとbZ3Cはそれぞれ「bZ Sport Crossover Concept」「bZ FlexSpace Concept」として2023年4月の上海モーターショー2023でプレビューされ、その翌年の北京モーターショー2024にて量産モデルがお披露目されました。
bZ3Xは広州汽車との合弁会社「広汽トヨタ」が製造と販売を担うモデルで、開発・設計段階から中国の消費者が求める要素を反映させるべく、両会社が携わったものとなります。
実用性重視のファミリー向けSUVとして開発されたbZ3Xは車名にある数字「3」が表すように比較的コンパクトなサイズですが、大家族でも快適に移動できる十分な室内空間と荷室を確保しています。
インテリアは極力シンプルに抑えており、インストルメントパネルには7インチの横長ディスプレイ、中央には12.3インチのタッチディスプレイを備えています。
このスタイルは中国メーカーのBEVでは当たり前となっています。
これに加え、車載ディスプレイはクアルコム製スナップドラゴン8155を採用、快適なデジタル体験をもたらします。
これに加え、オーディオには11個のスピーカーで構成されるヤマハ製サウンドシステムを搭載しているとのこと。
運転支援システムに中国の自動運転ベンチャー「Momenta」と共同で開発した「L2++」レベルのシステムを搭載しています。
チップセットには計算能力254 TOPSを有するNVIDIA Orin-Xに加え、LiDARユニット(126ライン)といったハードウェアを採用、高度な運転支援システムを搭載する中国メーカーの競合車種に対抗する狙いです。
高速道路でのハンズオフ走行はもちろんのこと、分岐レーンへの自動進入や、駐車場での自動召喚、車外からの駐車操作などに対応するのが一般的です。
ボディサイズは全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mm、ホイールベース2850mmと、同じトヨタ「RAV4」よりもわずかに大きいサイズ感となります。
また、このサイズのSUVにしては珍しくルーフ最後端が角張っており、サイズはそこまで大きくないものの、しっかりとした存在感を演出している印象です。
パワートレインのスペックは依然として公表されていないものの、政府への届出情報からは航続距離(CLTC方式)が判明しており、シングルモーターの二輪駆動モデルで615km、ツインモーターの四輪駆動モデルで560kmになると見られます。
広州モーターショー2024にて、トヨタはbZ3Xを2025年3月に発売すると発表しました。
また、価格帯は10-15万元(約214.9-322.3万円)の間になるとのことですが、中国メーカーでない車種、なおかつさまざまな先進機能を搭載していてこの価格は衝撃的なものとなります。
中国メーカーが続々と価格を抑えたライバル車種を投入する現状を見ると、bZ3Xの価格はかなり有利に働くと言えるでしょう。
広汽トヨタではすでにbZ4Xを販売しており、それに加わる形でbZ3Xが発売されます。
また、同時にお披露目されたミドルセダンのBEVコンセプト「bZ7コンセプト」も市販モデルを1年以内に投入する予定とのことで、広汽トヨタのBEVラインナップはますます拡充されることとなります。
中国メーカーの急成長により、トヨタのみならず日本メーカーやドイツメーカーはシェアを落としつつある状況です。
使う人に寄り添い、安全性を第一に考えるトヨタが送り出すBEVが、中国市場のカスタマーにどのように評価されるのかに注目が集まります。
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みんなのコメント
トヨタは日本向けにはなぜかホイールベース短くして室内を狭くしたがるからね。