4座V12エンジンを搭載した「エスパーダ」は完成間近
ここ数年クラシックカー部門に力を入れている自動車メーカーが多い。その代表的な例として挙げるならば、フェラーリやポルシェ、ジャガーはもちろん、今回紹介するランボルギーニもその一つだ。つい先日までドイツ・エッセンで開催されたテクノ・クラシカ2018で「エスパーダ」と「イスレロ」の50周年を記念した展示を行った。
【噂の真相】ランボルギーニはフェラーリへの怒りから生まれた会社って本当?
テクノ・クラシカとはドイツの中でも大きなクラシックカーイベントで、パーツの販売やコンクール・でレガンスなど行われる。
エスパーダは1968年から1978年にわたり約1300台が生産され、10年間で3つのシリーズ(S1:1968~1970年、S2:1970~1972年、S3:1972~1978年)を展開。カウンタックやミウラと同じエンジンを搭載し、4座を採用したモデルで隠れファンが今でも多い1台だ。そのシリーズの中でもっとも生産時期が長かったシリーズ3が展示された。
ランボルギーニ・ポロストリコ(レストア部門)の手によってレストア真っ只中のエスパーダは、濃紺にマスタード色の内装というアダルトな組み合わせだ。ランボルギーニが保管する当時のオリジナルの資料に基づき、シャシー/ボディ/電送系統などオーバーホールが行われ、2018年5月にはレストア完了となる予定だ。その後は、同社所蔵のミュージアムに展示される。
イスレロは400GTの後継モデルとして登場し、フロントに4リッターV12を搭載する。2年間しか生産がされなかったが、約220台が世に送り出された。その中でも70台しか生産されていないさらに稀少なイスレロSが今回、ランボルギーニの手によってレストアをされた。
展示されたイスレロは何ともいえない鮮やかなグリーンのボディ色に茶系の内装と組み合わせているが、派手さよりも上品さが際立っている。
また車両のほかに、エスパーダとイスレロSのオーナーズマニュアルを復刻。原本を忠実に複製したマニュアルは、一度目にしてみたいもの。さらにランボルギーニは、処女作の350GTからディアブロまで各種モデル向けの部品を毎年復活させているというのだから、長く多く楽しめることだろう。
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