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もはや復活はありえない!? 1.6リッターコンパクトカー3選

掲載 更新 15
もはや復活はありえない!? 1.6リッターコンパクトカー3選

■いまでは希少な1.6リッタースポーツコンパクトを振り返る

 かつて、ホンダ「シビックSi」やトヨタ「カローラレビン」といったスポーティなコンパクトカーといえば、1.6リッターの高性能自然吸気(以下NA)エンジンを搭載していました。

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 しかし、2000年代になると、これら1.6リッターNA高性能車は激減し、いまでは希少な存在です。

 一方、少し前までは1.6リッターNA高性能車がわずかながら存在。そこで、最新モデルとちょっと前の1.6リッターNA高性能車を3車種ピックアップして紹介します。

●ミニ「クーパー」

 BMWグループのプレミアムスモールとして2001年に登場した「ミニ」は、BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)が販売していたミニを彷彿とさせるデザインで、発売直後から世界中で人気となりました。

 グレードはベーシックな「ワン」、スポーティな「クーパー」、スーパーチャージャーを装着した「クーパーS」で、軽快に走りも大いに評価されました。

 2006年に登場(日本での販売は2007年から)した第2世代のミニは、ボディサイズを若干拡大し、クーパーにはPSAと共同開発した1.6リッター直列4気筒エンジン、クーパーSには最高出力175馬力の1.6リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。

 そして、クーパーには120馬力の1.6リッター直列4気筒NAエンジンを搭載し、絶対的なパワーではクーパーSには及びませんが、むしろアンダーパワーを使い切るような走りは、スポーツそのものといえました。

 第2世代のミニのボディは一般的なハッチバックのサルーンに加え、クラブマン、コンバーチブル、クロスオーバー、クーペ、ロードスター、ペースマンと、7種のボディバリエーションがあり、中古車も豊富なので手軽に1.6リッターNAが味わえるモデルとして、人気を維持しています。

 なお、現行モデルの第3世代では、全車ターボエンジンになりました。

●スズキ「スイフトスポーツ」

 初代スズキ「スイフト」は2000年に「カルタス」の後継車として発売。88馬力の1.3リッター直列4気筒DOHCエンジンを「ワゴンRプラス」と共通のプラットフォームに搭載したクロスオーバーSUV風のスタイルでデビューしました。

 2003年のマイナーチェンジでは115馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、専用サスペンション/ブレーキを搭載しエアロパーツを装着した「スイフトスポーツ」が誕生。コストパフォーマンスの高さが話題となりました。

 そして、2005年に登場した2代目スイフトスポーツでは、1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載し、ラリーをはじめモータースポーツで活躍したことで、スイフトスポーツの名声が一気に高まります。

 2011年には3代目が登場し、エンジンは2代目と同じく1.6リッターNAエンジンを踏襲。

 全長3890mm×全幅1695mm×全高1510mmとコンパクトな車体に136馬力を誇るエンジンを搭載し、トランスミッションはシリーズ初の6速MTとパドルシフト付7速マニュアルモードを採用したCVTが設定されました。

 外観はやや控えめながら、専用デザインの前後バンパーやルーフスポイラー、左右2本出しのマフラーを装備し、スポーティに演出。

 パワフルなNAエンジンならではの反応の良さと、1トン少々の軽量な車体によって、十分にスポーツカーといえるモデルに仕立てられています。

 2017年に登場した現行モデルの4代目では、1.4リッター直列4気筒ターボに換装されたため、3代目が1.6リッターNAエンジン搭載車としてシリーズ最後となりました。

■現行モデルで唯一の1.6リッタースポーツコンパクトとは!?

●日産「ノートニスモS」

 2005年に発売されたコンパクトカーの日産「ノート」は、初代が1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、2012年発売の2代目では、1.2リッター直列3気筒エンジンと、これにスーパーチャージャーを組み合わせた「ダウンサイジングエンジン」を採用。

 さらにノートといえばエンジンで発電してモーターで走行する「e-POWER」が加わったことで、一躍コンパクトカークラスの販売台数1位(2018年)に輝き、大いに話題となりました。

 e-POWERばかりが注目されていますが、現行ノートにはスポーティモデルとして「ノートニスモS」もラインナップされています。

 ノートニスモSに搭載されるエンジンは、専用の1.6リッター直列4気筒自然吸気で、高圧縮比化してハイリフトカムシャフトが組み込まれるなどのチューニングが施され、最高出力140馬力を発揮。

 組み合わされるトランスミッションは5速MTのみで、ドライバーの意志をダイレクトにタイヤに伝えながら運転を楽しむことができます。

 ほかにもノートニスモSの装備として、エキゾーストシステムや強化サスペンション、専用ブレーキシステム、ボディ補強、専用のブリヂストン「POTENZA S007」タイヤなどが採用されています。

 日常的な使い勝手もよりノートニスモSなら、通勤や買い物に活躍しながら、週末にはワインディングロードを楽しむといった使い方が似合うのではないでしょうか。

※ ※ ※

 1.6リッターエンジンがかつて人気となった背景にはモータースポーツが関係しています。

 モータースポーツでの排気量区分のひとつが1.6リッターで、市販車をベースにしたレースでは、当然、1.6リッターエンジンを搭載したモデルが必要です。

 そのため、冒頭のシビックやカローラレビンなど、各社が1.6リッター車を販売していました。

 しかし、モータースポーツ人気も下火となり、排気量区分も変わってきたことから、1.6リッターエンジンは激減し、現在の状況になったというわけです。

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みんなのコメント

15件
  • 今の感覚でテンロクの車なら凄いスポーツエンジンが出来そうです。それを、スイフトやノートに搭載したらモンスターマシン?
    けど、そんな車は今の時代求められていないのでしょうね。ちょっと寂しいですけど昔のように、目いっぱいエンジンを回して走れる安価なマシンが今あれば、それはユーザーの一つの選択肢になりそうな気もしますが、そんな国内のニッチなマーケットはメーカーは相手にしてくれないんでしょね。
  • テンロクって言われてた頃
    自動車税の分かれ目が1500少し苦々しく思ってCR-Xに乗ってたな…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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