楽しく、公平に、安全に競い合う
袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催されている『東京ベイサイド・クラシック・カップ・シリーズ』(TBCC)は、年間4戦のレース形式走行会。ベテランドライバーには見覚えがあり、若い世代には新鮮な、国産旧車および往年の輸入車が多数参加している。
【画像】第47回『東京ベイサイド・クラシック・カップ・シリーズ』(TBCC) 全58枚
去る2024年12月1日に実施されたのは12シーズン目の第3戦となる通算47回目で、一時期開催が危ぶまれたが、結果的には予定どおり行われた。というのも、TBCCの根幹であるラップタイムによるクラス分けが事実上行われていなかったことが課題となり、その改善が急務となっていたのだ。
今回対策として実行されたのは、これまで競技長の判断に依存していた従来のルールを改め、モータースポーツの基本的な競技規則に基づいた運営を徹底するため、新たな競技長がコントロールタワーに入るというもの。それと同時にクラスアップの判定基準となるデータを明確化し、クラス分けの透明性も向上させることになった。
新競技長によると、TBCCが発足した当初に彼が懐いていた理念は、楽しく、公平に、安全に競い合うことで、理想は水滸伝の梁山泊のように、さまざまな分野の参加者が互いの美意識を尊重し、認め合う草レースなのだという。いわば原点に立ち返る形で、今後もこの理念、理想を大切にしながらTBCCを運営していくとのことだ。
気軽に楽しめるスポーツ走行クラスも用意
TBCCはレース形式走行会だが、モディファイした愛車で参戦する前に、お試しで走行できるプレTBCC的なスポーツ走行クラスも用意。こちらも人気を博している。
レース形式走行会のほうもドライバーの腕とクルマの性能によるラップタイムによりクラス分けを行うことになっているため、ビギナーも参加しやすく、全般的に敷居の低いモータースポーツなのだ。
今回、スポーツ走行クラスには27台がエントリー。レース形式走行会への参加が認められているクラシックカーはもちろん、海外のキットカーや現行車も走行OKなので、毎回多様なクルマがコースイン。
コルベットやGT40といったアメリカの大排気量車とダイハツ・エッセやスズキ・スイフトスポーツなどの国産車が混走するシーンを楽しむことができたほか、深紅のノーブルP4もスポーツ走行クラスの常連で、そのスタイルのよさに感動するギャラリーが多かった。
TBCCは戦前車を対象としたヴィンテージ・スポーツ走行クラスを展開している点も特徴で、100年近く前に生産されたクルマが元気な走りを披露するこのコンテンツも観客たちを楽しませている。
今回は、1928年式ブガッティT37A、1932年式オースチン・セブン・モノポスト、1933年式ウーズレー・ホーネット・スペシャル、1935年式ラゴンダ・レイピア、1935年式MG Mタイプ・マグナといった歴史的な名車たちが出走した。
いい雰囲気の中でバトルを楽しめる
スポーツ走行クラスとヴィンテージ・スポーツ走行クラスも注目されているTBCCだが、やはり、イベントの花形となるのはレース形式走行会だ。
今回は、入門者向けのクラブマンズ・カップ(ベスト・ラップタイムが1分30秒を超える程度)に26台、クリスタル・カップ(1分25秒~27秒)に15台、スーパークリスタル・カップ(1分22秒~25秒)に8台、最上位クラスのハイパークリスタル・カップ(1分17秒~1分22秒)に7台がエントリーした。
安全にバトルを楽しめるように4クラスが用意されているので、思い思いのスタンスとスピードで本格的なレースを堪能できる。また、若いオーナーも参加しているが、ボリュームゾーンとなっているのは50歳以上で、80歳近いドライバーも果敢な走りを披露している。さらにコースインするクルマがバラエティに富んでおり、エントラントはもちろん、観ているほうも面白いので、3月9日に開催される予定の次戦を(無料)観戦してみるといいだろう。
レースリザルトは下記のとおり。クラブマンズ・カップは1968年式アルファ・ロメオGT1300ジュニアの榎並選手が1位、クリスタル・カップは1964年式アルファ・ロメオ・ジュリア・スパイダーの金子選手が1位、スーパークリスタル・カップは1995年式ローバー・ミニの佐藤選手が1位、ハイパークリスタル・カップは1986年式ローバー・ミニの高橋選手が1位だった。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
クルマの運転中、歩行者が「お先にどうぞ!」 これ行ってもOK? 実は「行ったら歩行者妨害」で“検挙”の可能性! なぜ「譲られ検挙」起きるのか 法律はどうなっている?
ブレーキの「ブレンボ」がサスの「オーリンズ」をなぜ買収したのか? 100年に一度の自動車産業大変革は大手パーツブランドも安泰ではない
愛車を守るつもりが逆効果?知られざる暖機運転の落とし穴と正しい方法~カスタムHOW TO~
ホンダ新型「プレリュード」今年発売! 約25年ぶり復活! 2ドアクーペ×斬新シフト採用で何が凄い? “スペシャリティクーペ”動画も公開! 乗った印象は? 期待高まる
国民ブチギレ! 政府「ガソリン価格“10円”あがります」 12月と1月の2段階で家計の負担増! 「ガソリンの暫定税率」廃止も実現は先… 政府のイジメに国民はウンザリか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?