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“S“の刺激はダテじゃない!──ニッサン ノート e-POWER NISMO S試乗記

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“S“の刺激はダテじゃない!──ニッサン ノート e-POWER NISMO S試乗記

「速い!!」

アクセルを踏み込んだ瞬間、“ただ”のNISMO仕様との違いは歴然だった。“S”の威力は凄まじい。3.0リッターエンジン並みのトルクがもたらす加速Gは強烈だ。

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「e-POWER NISMO S」の最高出力/最大トルクは、それぞれ135ps/320Nm。ベースモデルに対しスペックはプラス26ps/66Nmと、約25%も向上しており、アクセルペダルを軽く踏み込んだだけで、より鋭い瞬発力を発揮する。ガソリンエンジンのホットハッチでは味わえない、モーターならではの痛快な加速Gだ。

現行ノートのパワートレーンは、「e-POWER」と呼ぶシリーズ方式ハイブリッドが主力だ(ガソリンモデルもある)。ガソリンエンジンで発電した電力を用い、モーターを駆動し走行する。

今回追加されたe-POWER NISMO Sは、スポーツグレード「e-POWER NISMO」の走行性能をさらに高めたグレードだ。ちなみに、NISMOはニッサン・モータースポーツ・インターナショナルの略称。NISMOのバッヂがつくモデルは、NISMO社によるチューンを受けたスポーツ・モデルである。

だから、走りの性能はもちろん、内外装もスポーティだ。エクステリアは専用フロントバンパーやリアスポイラー、ブラックカラーのアルミホイールが目を引く。インテリアも専用スポーツシートやアルミ製アクセル・ブレーキペダルを装備し、ノーマルと差別化する。

魅力的な「ワンペダルドライブ」

ドアをあけると派手なバケットシートが迎える。試乗車のシートはオプションのレカロ社製だった。27万円するオプションであるが、座り心地やホールド製は抜群だ。座ると、合成皮革のアルカンターラと本革を使ったステアリングホイールや、メーターパネルのNISMOロゴがさらに走りへの期待を高める。

アクセルを踏み込むと、痛快な加速Gもさることながら、車体剛性の高さも感じる。路面からの入力が伝わる車体各所(フロント/リアのサスペンションなど)を補強しているからだ。

ゴツゴツとした乗り心地ではあるものの、サスペンションはよく機能する。路面の凹凸を伝えてはくるものの素早く衝撃を吸収し、身体を弾ませるほどではないから街乗りでも快適だ。

しかも、アクセルペダルの操作のみでの加減速調整が出来る「ワンペダルドライブ」も便利だ。これは、アクセルを踏めば加速、アクセルから足を離すと強い回生ブレーキがかかり減速する機能。慣れれば、タイトなコーナーも右足のみのアクセルワークで走れたので、よりライン取りに集中出来た。

マニュアルシフトのエンジン車のように、ヒール・アンド・トウの操作を駆使しながらシフトダウンし、あわせてブレーキの踏力を調整してカーブに備え減速していく……といった操作がないため、「運転を楽しめないのでは?」と思う人もいるかもしれない。しかし、ノート e-POWER NISMO Sでも、いつペダルを踏み込むか・戻すか(=回生ブレーキをかけるか)といった「ワンペダルドライブ」ならではの微妙なアクセルワークが求められ、運転は十分楽しめる。

それでいて、燃費も良好だ。シリーズハイブリッド方式のエンジンは、発電だけに使われるため、アクセル操作による瞬間燃費の悪化は少ない。安定した燃費を維持しつつ、モーターによる爽快な走りが味わえるのだ。しかも、コンピューターのセッティング次第でホットハッチになってしまうのだからすごい。

電動車両は、環境や燃費に優しいだけでなく、走りも楽しめる。それらの魅力を、ノート e-POWER NISMO Sなら267万円で味わえるのだ。世界的にも、ノートほどのコンパクトサイズで、かつモーター駆動のみによって走るクルマはほとんどないだけに、ぜひ試乗して“爽快感”を味わってみるといい。電気の虜になるかもしれない。

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