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ザガートの最新作「ザガートAGTZツインテール」はアルピーヌA220へのオマージュだ 好きかもー

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ザガートの最新作「ザガートAGTZツインテール」はアルピーヌA220へのオマージュだ 好きかもー

Zagato AGTZ Twin Tail(ザガートAGTZツインテール)。ザガートと言えば、アストンのスペシャルモデル、DB4 GTザガートやヴァンキッシュザガート、アルファロメオ ザガートなどで有名だ。そのザガートの最新作は、取り外し可能なリアエンドを備えている。AGTZツインテールは、アルピーヌA110をベースとし、伝説的なレーシングカーへのオマージュとなっている。わずか19台しか製造されず、価格は目もくらむほど高い!

1台のクルマに、まったく異なる2つのルックス!アルピーヌA110をベースに、ザガートはラ スクアドラ(La Squadra)とのコラボレーションによる「AGTZツインテール」を発表した。最高のコーチビルドスタイルで、イタリア人は「アルピーヌA220」への壮大なオマージュを作り上げたのだった。「AGTZツインテールはわずか19台」しか製造されず、莫大な費用がかかった!

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1966年、アルピーヌは、「A210」と呼ばれるエアロダイナミクスデザインのスポーツカープロトタイプで、ル・マン24時間耐久レースやその他のレースに参戦した。1966年から1969年にかけて、最高出力178馬力を発揮したA210は、排気量2.0リッター以下のクラスで何度も優勝を果たした。この成功に触発されたアルピーヌは、より大きなパフォーマンスクラスにも参戦したいと考えた。

オリジナル: 当初8台製造されたアルピーヌA220のうち、現存するのは4台のみと言われている。2基の1.5リッター4気筒エンジンが組み合わされ、3.0リッターV8となったエンジンを搭載して「A220」と名付けられたこのマシンは、1968年にフランスの国内レースに初参戦した。同年、アルピーヌは名誉あるル・マン24時間レースに4台の「A220」をエントリーさせた。4台のうちフィニッシュラインを通過したのは1台だけだった。「A220」は310馬力(後にインジェクションカーとして350馬力まで引き上げられた)にもかかわらず、パワー不足だったのだ。翌年には事態はさらに悪化し、スタートした車両が1台もゴールラインを通過しなかったため、プロジェクトは立ち消えとなった。

現存するアルピーヌA220はわずか4台ショートテールとロングテールの合計8台が製造された「A220」のうち、現存するのは4台と言われている。そして、ザガートが選んだのは、まさにこの超希少車なのである。

すべてが新しい: ザガートはボディパーツをほとんど根本から作り直した。その結果、「AGTZツインテール」という少々扱いにくい名前が付けられた。19人の顧客全員が、実質的に1台のクルマに2つのまったく異なるルックスを手に入れたことになる。リアエクステンションは簡単な手順で着脱が可能で、クルマにまったく異なる外観を与える。

全長4.80メートルを超えるロングテールロングテールとしての「AGTZ」の全長は4802mmで、ベースとなった現行型「アルピーヌA110」に比べて622mm長くなっている。リアエクステンションを取り外し、付属のブラケットに収納すると、ショートテールバージョンの全長は4305mmとコンパクトになる。

リアエクステンションなし: この軽量カーボンパーツは、わずか数ステップで取り付け&取り外しが可能。ショートテールであるAGTZの全長は4.31メートル。しかし、ザガートはリアだけにとどまらず、ボディのあらゆる部分に手を加えた。アルピーヌ A110の基本的な特徴はまだ認識できるが、よく見ると、ザガートが実際にどれだけ変更したかがわかる。

フロントエンドは大きく引き下げられ、新しいエアインテークとオリジナルを彷彿とさせる大きく伸びたヘッドライトが特徴的だ。ウイングは新たに成形され、黒いAピラーのおかげでガラス面がバイザーのように見える。ドアの後ろには、アルピーヌにはない、角張った新しいエアインテークが「AGTZ」を飾っている。

カーボンファイバー製ボディパーツもちろん、ザガートではダブルバブルと呼ばれる特徴的なモールドルーフも欠かせない。ショートテール仕様のテールライトは特に幅の狭い横型で、ロングテール仕様の「AGTZ」には縦型のテールライトが装備される。新しいボディパーツはすべてカーボンファイバー製となっている。

リアエクステンション装着時:ロングテール仕様のAGTZの全長は4.80メートルを超える。ザガートによれば、リアエクステンションの装着は素早く簡単にできるはずだという。イタリア人にとって、「AGTZ」がオリジナルのようなレーシングカーとしてではなく、華やかなグランツーリスモとして見られることも重要だ。

現時点では、技術的な変更があったかどうかは不明である。ノーマルの「アルピーヌA110」では、1.8リッターターボ4気筒エンジンが252馬力、最上級グレードの「A110 R」では300馬力のスムーズなパワーを発揮する。いずれの場合も、7速デュアルクラッチが動力伝達を担う。

アルピーヌA110の10倍(!)の価格「AGTZツインテール」は19台のみ生産され、その約半数はすでに完売している。しかし、ザガートの最新作が欲しいなら、迅速かつ懐の深い人でなければならない。本体価格はネットで65万ユーロ(約1億500万円。グロスで77万3500ユーロ=約1億2,400万円)、このスモールシリーズ専用モデルは、市販の「アルピーヌA110」の10倍以上するのだ!

「AGTZツインテール」は、サンモリッツで開催される「The ICE」(2024年2月23~24日)で初公開され、実際の初公開は、2024年5月にコモ湖湖畔でおこなわれる「コンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステ」で行われる。Mio amore!

Text: Jan GötzePhoto: https://agtztwintail.com/ Zagato La Squadra

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みんなのコメント

4件
  • rip********
    フロントのオーバーハングが短く、リアのオーバーハングが長い車は格好いい。
  • ******
    ケツが長いのが917Kぽくてすき
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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