スズキの新型「ハスラー」は、先代とおなじく「ジープ」を思わせるスタイリングが特徴だ。クルマ好きにアピールする“目利きぶり”が発揮されている。
2019年12月24日に販売開始された新型ハスラーは、0.66リッター未満のエンジンを搭載した軽自動車である。特徴は、全モデルにマイルドハイブリッドシステムと、新開発のCVT(無段変速機)を採用したところにある。
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【主要諸元(HYBRID Xターボ・4WD)】全長×全幅×全高:3395×1475×1680mm、ホイールベース2460mm、車両重量880kg、乗車定員4名、エンジン658cc直列3気筒DOHCターボ(64ps/6000rpm、98Nm/3000rpm)、トランスミッションCVT、駆動方式4WD、タイヤサイズ165/60R15、価格174万6800円(OP含まず)。同時に(少しマニアックになりますが)ボディの作りも大きく手が入っているという。走りのクオリティを追究した結果、乗用車では常識の構造用接着剤を各所に使用。操縦安定性と快適性を高めたという。
「ジムニーは機能ありきでしたが、ハスラーは機能をデザインとして見せることが大事ではないか? と、考えました」
デザイン担当者が述べたように、新型ハスラーは、箱型のシェイプと、色づかいをはじめとする細部処理がうまくバランスされている。
新型ハスラーはクウォーターガラスを追加し、6ライトキャビンになった。タイヤサイズは全グレード165/60R15。たとえばドアは、ボディ全体にインテグレートされているというより、あとからはめこんだように見える。くわえて、窓枠を太く見せることによって、堅牢さを演出。
ポンっと載せられたようなスタイルのルーフなどは、1950年代のアメリカ製クロスカントリー型4WD車を連想させる。シンプルなホイール・デザインが、アウトドア感をいっそう強調させているのもおもしろい。
搭載するエンジンは658cc直列3気筒NAおよびターボの2種類。トランスミッションは新開発のCVTのみ。マイルド・ハイブリッド仕様に進化!先代ハスラーは、2014年1月に販売開始されていらい、デザインや走破性がウケて、「ワゴンR」や「スペーシア」に続く基幹車種に成長してきたという。
今回のフルモデルチェンジは、フロントマスクに見られるよう、従来のイメージを継承しつつ、走行性能を引き上げ、かつ安全支援装備の充実をはかったのが特徴だ。
数字でアピールする部分は、ホイールベースを従来から35mm延ばし2460mmにしたのがあげられる。結果、前後席の間隔が35mm広くなった。
3395mmの全長と、1475mmの全幅は変わらず、1680mmの全高は従来にくらべ15mm高い。前席乗員のヒップポイントは7mm下がり、かつシート・ポジションの改善により、ウィンドシールドを通しての上方視界が0.5度広がったという。
フロントシーチは、従来のベンチタイプからセパレートタイプになった。運転席はアームレスト付き。フロントシートはヒーター機能付き。フロントシートバックレスト裏にはリアシート用テーブル付き(格納タイプ)。リアシートはスライド/リクライニング機構付き。ラゲッジルームは樹脂製パーツを使用。耐久性に優れる。リアシートのバックレストを格納すると、ロードバイクも積める。搭載するガソリン・エンジンは2種類。657cc直列3気筒(最高出力49ps、最大トルク58Nm)と、658cc直列3気筒インタークーラー付ターボ(最高出力64ps、最大トルク98Nm)だ。
ノンターボの657ccユニットは新開発のもの。さきに4気筒エンジンでは採用している、デュアルインジェクションと、クールドEGRをスズキの軽自動車として初採用したのも特徴だ。
デュアルインジェクションは、1気筒あたりふたつのインジェクターで燃料を微粒化して噴射。燃焼を安定させることで熱効率を高めて、エンジン本来のポテンシャルを引き出すという。クールドEGRは、排ガスの一部を冷却して燃焼室内に戻し、燃焼温度を下げることで、ノッキングを防止。スムーズな燃焼を実現する。
どちらのエンジンも、発進用に電気モーターを組み込んだマイルドハイブリッドシステムを搭載。ワゴンRでさきに導入されているシステムだ。
インテリアについてスズキは、「タフで機能的、そして遊び心を刺激する先進的でワクワクするデザインにした」と、述べる。ステアリング・ホイールはパドルシフト付き。助手席前のダッシュボードに設置された収納ボックスは、ユニークなリッドデザインが特徴。リッドはテーブルにもなる。従来からハスラーには「Sエネチャージ」という名称で、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)が搭載されていたが、今回あえてマイルドハイブリッドと名乗ったのは、バッテリーの容量を上げて、モーターが機能する領域を拡大したためという。
駆動方式は、前輪駆動と4WDが選べる。4WDはオンデマンド方式で、通常は前輪駆動。前輪が空転すると、後輪への動力軸にあるビスカスカプリングがまわり、駆動力を伝達する。機械式ゆえ、コンパクトというメリットがある。新型ではドライバーが任意で選べる「スノーモード」が新設されているのも特徴。
4WDのモード選択スウィッチは、ダッシュボードにある。インテリア・デザインは大きく変わった。各所に、液晶表示を取り入れている。メーターパネルには4.2インチの液晶を、ダッシュボード中央にはインフォテインメントシステム用9インチを設置。それぞれのモニターには、円形を基調としたガーニッシュが囲っている。
安全装備も拡充された。夜間歩行者検知機能付き衝突被害軽減ブレーキや標識認識機能、後退時ブレーキサポートなどにくわえ、スズキの軽自動車初のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、車線逸脱抑制機能も搭載。
グレード構成は「HYBRID G」(126万400円~)にはじまり、「HYBRID Gターボ」(145万9700円~)、「HYBRID X」(151万8000円~)、「HYBRID Xターボ」(161万2600円~)。各モデルに前輪駆動と4WDを設定。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)
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みんなのコメント
ワゴンRの時と同じ。
納期を出来るだけ伸ばさない為でスズキなりの配慮だ。
MT車が無くなったことが最大の違い。
そして、売れ筋グレードしか残さなかった(旧型にあった最廉価グレードが無くなった)。