この記事をまとめると
■ジャカルタ市内の大通りでクルマを見ているとトヨタ・ヴォクシーがよく通る
日本じゃ地味めのトヨタ・グランエースがインドネシアでは存在感アリアリ! ダイハツ・グランマックスとして売れまくっていた
■GIIAS2024の会場でもMクラスに相当するサイズの新型ミニバンが展示されていた
■日産やホンダだけでなく中国資本になったMGもこカテゴリーに参戦している
インドネシアではミニバンがアツい!
ジャカルタ市内にて、筆者は通りを走るクルマの定点観測ポイントを設けている。そして、ジャカルタを訪れるたびに時間を決め、そこを通るクルマはどんなものが多いのかチェックしながら、通りを走るクルマを撮影するようにしている。
そこはジャカルタ市のまさにど真ん中。ジャカルタを訪れる世界の要人が泊まる五つ星ホテルのある、大きなラウンドアバウトが筆者の定点観測ポイントである。そして、今年に限ったことではないが、カメラを構えてチェックしていると、意外なほどトヨタ・ヴォクシーが通るのが目に留まった。
インドネシアでは、先代型が2017年に市場投入され、2022年に日本市場での現行型がインドネシアにてデビューしている。インドネシアではほかの東南アジア諸国と同じく、トヨタ・アルファードの人気が高い。インドネシアではヴェルファイアもラインアップされているのだが、例として、ガソリンエンジンとハイブリッド仕様がラインアップされているアルファードのG(上級グレード)のガソリン仕様の価格は1億6268万ルピア(約1540万円)なのに対し、ヴォクシー(インドネシアではガソリンのみでモノグレード/いまは受注生産になっているようだ)は6億2170万ルピア(約588万円)だ。
ヴォクシーはアルファードよりも手軽に購入できるが、インドネシアでは高級感があるとして、それなりに裕福な人たちが乗っているものと考えている。GAIKINDO(インドネシア自動車工業会)によると、2023暦年締め(1月から12月)での年間新車販売台数は2749台とのこと。
インドネシアはミニバンの激戦区
2024年7月にインドネシアのジャカルタ近郊で開催された「GIIAS(ガイキンド・インドネシア国際オートショー)2024」では、トヨタ以外のブースで「ヴォクシークラス」のミニバンの存在が目立っていた。
まず、日産はGIIAS2024で日産セレナ(日本での現行型)e-POWER ハイウェイスターを発表した。価格は6億3500万ルピア(約601万円)となっている。ホンダでは現行ステップワゴン e:HEV スパーダが参考出品されていた。「インドネシアの人たちの反応を見ながら、インドネシアでの展開を考えていきたいと考え参考出品したようです」とは事情通。
さらに、中国MG(上海汽車系)ブランドでは、左ハンドルなので参考出品なのは明らかなのだが、ヴォクシークラスに近い「MG G50」というモデルも展示されていた。
セレナはいままでも歴代モデルがインドネシア国内で販売されていたのだが、今回はインドネシア国内におけるヴォクシーにはハイブリッドユニット搭載車がないなか、e-POWERユニットを搭載させることで差をつけようとしているのかもしれない。ヴォクシーとの価格差約13万円高でe-POWER車に乗ることができることに、インドネシアの人がどう反応するのかは興味深い。
ステップワゴンもe:HEVを展示しているので、仮にインドネシアでの販売が決まれば、ハイブリッド車ありきということになるだろう。ただ、トヨタがヴォクシーにハイブリッド仕様を用意しないということは、新世代で高効率、環境性能も高い2リッターガソリンエンジン仕様だけで、このクラスでは十分インドネシアの人たちにアピールできるものと考えているのかもしれない。
ジャカルタ都市圏など、ニーズがインドネシア国内では限られるのかもしれないが、大消費地で意外にヴォクシーを見かけ、日産やホンダが同クラスのモデルをもっていれば、「よーし」となるのは自然な流れ。これに、さらに中国メーカーが参入しようと(MG G50はBEVではない)してくるとなると、今後のインドネシアでは、いま以上にこのクラスが盛り上がっていきそうな気配を見せている。
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みんなのコメント
この前は通りを眺めていると中華と韓国EVがほとんどで日本車は見当たらないとか見聞録だけで断定記事書いてたな
EVが急減速するや今度はミニバンが良く走っているとか
全く当てにならない駄文、枠のムダ