■人気のコンパクトミニバン シエンタとフリードはどこが違う?
トヨタの「シエンタ」とホンダの「フリード」は、共にコンパクトなボディに3列シートを備えたミニバンです。5ナンバーサイズの全長と全幅にハイトのある全高が与えられ、1.5リッターのガソリンエンジンとハイブリッドエンジンがラインナップされており、駆動方式に2WDと4WDがある点も一緒です(4WDはガソリンモデルのみ)。 メーカーとデザインは違えど、ボディサイズ、乗車定員、エンジンラインナップ、安全装備までシエンタとフリードはほぼ一緒です。ここまで似通ったクルマが2台あると、どこに違いがあってどのように選んだら良いのか迷ってしまう方も多いはずです。そこで今回は、両車の違いについて解説していきます。
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トヨタのシエンタ、そしてホンダのフリード。その両車ともに安全装備が充実しています。シエンタは衝突回避支援パッケージの「トヨタ セーフティ センス」を一部グレードに設定し、フリードにも安全運転支援システムの「ホンダセンシング」をタイプ別に設定しています。最近は運転支援システムを全車標準装備するクルマも増えてきましたが、この両車ともに一部グレードに標準装備となっています。
まずはボディサイズの違いから見ていきましょう。シエンタのボディサイズは全長4235mm×全幅1695mm×全高1675mm。フリードのボディサイズは全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mmとなっています。両車のボディサイズを比較してみると、シエンタの方が30mm全長が短く、35mm全高が低くなっており、全幅は全く一緒の数値です。シエンタの方が若干コンパクトではありますが、それぞれ30mm程度の違いなので、サイズ感はほとんど同じです。
それでは、インテリアの違いはどうでしょうか。シエンタのダッシュボードは立体的な造形の運転席中央にメーターが配置されており、外観と同じく個性的な作りになっています。対するフリードのダッシュボードにも運転席の中央にメーターが配置されていますが、シエンタよりも奥まった位置に配置されています。全体的に水平基調でいかにもホンダらしいデザインです。
次に2列目のシートです。シエンタ、フリード共に2列目シートには6人乗りと7人乗り仕様が設定されています。シエンタの6人乗り仕様の2列目シートは、6人乗りでありながらベンチシートに似た形状になっていて、キャプテンシートのようになっていないため3列目へのウォークスルーができません。
フリードの6人乗り仕様の2列目は、シートがきちんとセパレートされているうえにアームレストを備えているので、座り心地に“特等席”感があって快適に座ることができ、3列目へのウォークスルーも可能です。シートのスライド量も大きいので、小柄な方であれば足を組むこともできます。
シエンタの7人乗り仕様の2列目は一般的なベンチタイプのシートです。そのため、6人乗り仕様のシートにあったドリンクホルダーや小物入れがなくなります。しかし、ドアポケットに小物入れを装備しているので、飲み物の置き場に困ることはないでしょう。
フリードの7人乗り仕様の2列目は、シエンタの7人乗り仕様には無かったアームレストがセンターに付いています。そのため、2列目に2人乗車するときでも落ち着きを感じられます。スライドドアにはドリンクホルダーも付いているので快適に移動することが可能です。
■シエンタとフリード 3列目の座り心地と、肝心の走りはどう?
次に、3列目シートの比較をしてみましょう。3列シートのミニバンとして登場したシエンタとフリードですが、現在は両車に2列シート5人乗りが設定されています(シエンタはFUNBASE、フリードは+が車名の後に付きます)。荷室の広さは2列シート車の方が両車共に広いですが、3列シート仕様を選ぶ場合では3列目の座り心地も重要なポイントになります。
3列シート仕様のシエンタの場合、2列目シートを一般的な位置に調整すると、3列目シートの着座ではギリギリ膝が2列目シートに当たるか当たらないか程度の膝空間です。同じ条件でフリードの2列目を調整すると、シエンタの倍程度の膝空間が生まれます。このように書くとフリードの方が良いように思えますが、注目すべきなのは着座姿勢の違いです。
フリードに比べて床を低くしたシエンタは、3列目の座面がフリードより高く、太ももの接地感が高く安定した着座姿勢になります。また、足元が2列目シートの下に納まりやすいので、体育座りになりにくく自然に座れます。
フリードの3列目シートは膝空間こそ広いものの、座面が低く足元の納まりが悪いので、体育座りのような着座姿勢です。小柄な女性やお子様であれば数時間の移動も可能ですが、大人の男性だと圧迫感を感じてしまいます。とはいえ、どちらのクルマも長時間のフル乗車には向いているとはいえません。なお、両車ともに3列目にドリンクホルダーを完備しています。
さて、乗り心地と走りの違いはどうでしょうか。シエンタとフリードは生粋のファミリーカーですから、乗り心地と走りは重要なポイントです。とくに走りやすさは安全性にも直結しますから、運転がしづらくおかしな挙動が出るクルマでは困ってしまいます。
シエンタの車重は1380kg(X/2WD/6人乗り)、フリードの車重は1340kg(B/2WD/6人乗り)となっています。両車とも車重はほぼ同じ数値ですが、メーカーごとの思想の違いにより乗り心地は異なっています。
両車ともしっとりした乗り心地ではなくやや固めではありますが、乗り比べてみるとシエンタの方が路面の凹凸を拾いにくく低速でも快適度が高いです。対するフリードはステアリングの応答性は高いものの、路面のうねりに合わせて車体全体が動く印象で、路面の凹凸も拾いやすく感じます。高速道路に持ち込むと両車の乗り心地の変化は小さくなりますが、街中では違いを感じることができます。
最後にエンジンのフィーリングをチェックしていきます。ガソリン仕様は両車ともに1.5リッターエンジンを搭載していますが、大人2名+子供2人程度であれば街中でパワー不足を感じることはありません。パワフルとはいえませんが、吹け上がりや変速もとてもスムーズで、運転していて心地よさを感じることができます。
ハイブリッドエンジン仕様はノーマルエンジン仕様よりも快適性が増します。モーターにより発進時から低速域のサポートが積極的に行われ、ガソリンエンジン仕様にはない力強さを感じることができます。発進から低速域でのエンジンの仕事量が減るため、燃費も大幅に向上しています。
2WDのシエンタであればガソリン仕様20.2km/Lに対しハイブリッドでは28.8km/Lに向上。2WDのフリードであれば19.0km/Lが26.6km/Lまで向上します(共にJC08モードの数値)。
以上のように、ボディサイズ、排気量、燃費はほとんど同じの両車ですが、比較してみると細かい部分が違うことが分かりました。
シエンタ(FUNBASE)の価格帯は177万6600円から253万2600円、フリード(+)の価格帯は190万から265万6千円(Modulo Xは313万920円)となっており、価格帯にもほとんど差はありません。
結論としては、2列目シートに大人が乗るシチュエーションが多い場合はフリードがオススメ。3列目シートまでフル乗車するシチュエーションが多い場合はシエンタがオススメです。
また、目立つ外観が好きであれば奇抜なスタイルのシエンタ。プレーンで万人うけするスタイルが良いのであればフリードが良いでしょう。シエンタとフリードで迷った場合は、以上のような点を意識しながら実際に試乗をして、自分の生活スタイルや好みにピッタリ合った方を選んでみてください。 【了】
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