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「SUPER GT 2018 第5戦」レクサスの名門がワン・ツーフィニッシュ、日産勢は無念の結果に

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「SUPER GT 2018 第5戦」レクサスの名門がワン・ツーフィニッシュ、日産勢は無念の結果に

GT500はトムスワンツーフィニッシュ!!ARTA BMW M6が圧巻の富士3連勝を飾る

ゴールデンウイークに行われた第2戦「FUJI GT500km RACE」に続き、今季2度目の富士スピードウェイでの開催となったSUPER GTの第5戦。2日間で6万人以上が来場し、長丁場となる500マイル(約807km)という耐久レースが開催された。

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まずは4日土曜日の予選、午前中のフリー走行から好調な走りを見せていた『No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)』が予選1回目となるQ1、そして2回目となるQ2ともにトップタイムをマークし、ポールポジションを獲得。2番手には近藤監督率いる『No.24 Forum Engineering ADVAN GT-R(高星明誠)』 が滑り込み、富士をホームコースとするレクサスLC500勢を尻目にワンツーをゲット。3番手に『No.36 au TOM’S LC500(関口雄飛)』が入ったものの、1、2、4、5位をGT-Rが占め、GT-R包囲網による決勝スタートとなった。

GT300クラスは、富士絶好調の『No.55 ARTA BMW M6』がフリー走行、Q1、Q2共に好タイムをマークし、ポール獲得か?と思われたが、技巧派の土屋監督率いる『No.25 HOPPY 86 MC』の坪井 翔が1分37秒312をマークしポールポジション。2番手にはコンマ014及ばなかった『No.55 ARTA BMW M6(高木真一)』、3番手には『No.10 GAINER TANAX triple a GT-R(吉田広樹)』、4番手には『No.0グッドスマイル 初音ミク AMG Mercedes AMG GT3 (片岡龍也)』、5番手には『No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(富田竜一郎)』と最高速に勝るFIA-GT勢が予想通り上位を占めたが、その中で気を吐いたNo.25坪井の走りと土屋監督の作戦に大いに期待が寄せられた。

【GT500】

500マイル(約807km/177周)という、過酷な夏の今季最長レースとなった決勝。巧みなテクニックでホールショットを奪ったのは、『No.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)』。2番手には『No.24 Forum Engineering ADVAN GT-R(高星明誠)』、3番手には『No.36 au TOM’S LC500(関口雄飛)』が続き、予選通りの走りでトップ3を形成する。

レースが動いたのは23周目、『No.36 auトムスLC』の関口が1コーナーの飛び込みで『No.24フォーラムGT-R』のインに入り2番手に浮上、前戦タイでの勢いそのままにアグレッシブに攻め立てる。後方でも白熱したバトルは繰り広げられ、26周目の1コーナー手前では『No.6 WAKO’S 4CR LC500、『No.39 DENSO KOBELCO SARD LC500』、『No.100 RAYBRIG NSX-GT』、『No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R』が、4ワイドで進入するなど観るものを熱くさせる走りを各所で展開。そんな中、最初に動いたのがNo.23モチュールGT-Rのロニー・クインタレッリ。31周目にピットインを行い、すぐ真後ろにつけていたNo.36auトムスLC関口が危うく接触しそうになりながらそれをかわしトップに浮上。これにより各車ルーティンのピットインがはじまり、No.36auトムスLC関口も36周でピットイン。だが、ピットでの作業に手間取り、各車1回目のピットイン終了時には4番手に後退することに。それにより、再びトップに立ったのはNo.23モチュールGT-Rの松田、2番手はNo.12カルソニックGT-Rのヤン・マーデンボロー、3番手はNo.24フォーラムGT-RのオリベイラとGT-R勢が独占。55周目、No.12カルソニックGT-Rのヤン・マーデンボローが、No.23モチュールGT-R松田を捕らえトップに立つとレースをリード。そのGT-Rによるトップ争いに割って入ったのが、No.36auトムスLCの中島だった。

60周目には、No.24フォーラムGT-Rをパスすると続いてNo.23モチュールGT-Rも抜き去り2位に浮上。トップのNo.12カルソニックGT-Rをターゲットに熱い走りを展開する。そして、70周目トップのNo.12カルソニックGT-Rが2回目のピットイン。いつも通りののスムーズなピットワークでコースに送り出す。No.36auトムスLCが2回目のピットインを行ったのは73周目。しかし、ここでもまたトムスらしからぬトラブルで順位を落とす。全車2回目のピットイン終了時の順位は、トップがNo.12カルソニックGT-R、2番手にNo.23モチュールGT-R、3番手にNo.1キーパートムスLCと続く。78周目、前を走るNo.24フォーラムGT-RをNo.36auトムスLCがパスし4番手に浮上、その勢いで前を走る同門No.35キーパートムスLCをも捕らえ3番手に、さらに98周目には1コーナーでNo.23モチュールGT-Rをパスして2番手に浮上、ピットでの遅れを豪快な走りで帳消しにしていった。

そして終盤にさしかかった148周目。快調だったNo.24カルソニックGT-Rの佐々木が突然のスローダウン、そのままピットに頭から入りトップ争いから離脱。変わってトップに浮上したのはNo.36auトムスLCの関口だった。2番手にはNo.35キーパートムスLCのニック・キャシディが続き、トムスLC勢のワンツーに。その後、この上位2台の差がみるみる縮まるシーンもあったが順位は変わらずチェッカー。チームトムスとしては嬉しいワンツーフィニッシュとなった。

3番手には、14番グリッドからのスタートながら追い上げを見せていたNo.17 KEIIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)が入り、中盤まで好調な走りを見せていたGT-R勢は、結局No.24フォーラムGT-Rが日産最高位となる6番手という結果でレースは幕を閉じた。これにより、シリーズランキングは、2位に入ったNo.1キーパートムスの平川 涼/ニック・キャシディ組がトップ、2番手は優勝したNo.36auトムスの中島一貴/関口雄飛組が続き、こちらでもトムスワンツーとなった。

【GT300】

一方GT300クラスは、ポールポジションの『No.25 HOPPY 86 MC(坪井 翔)』が、まずは1コーナーにトップで飛び込み2番手には『No.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)』、『No.10 GAAINER TANAX triple a GT-R(吉田広樹)』と予選の順位で続く。8周目、No.55 ARTA BMWの高木がNo.25ホッピー86坪井を捕らえトップに浮上、富士マイスターとも言えるNo.55  ARTA BMWはその後トップを独走する。

その前半で早くもブレーキトラブルに見舞われたのが、前戦で表彰台にあがった『No.60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/宮田莉朋)』。スピンでコースアウトし、そのままリタイヤとなった。トップ2台が快調に走る後ろを着々と縮めてきたのが、『No.0グッドスマイル 初音ミク AMGMercedes AMG GT3 』だった。『No.31 TOYOTA PRIUS apr GT』を抜き去り3番手に浮上。ディフェンディングチャンピオンの実力を見せつける。しかし、このGT300クラスは、500マイルとはいえ実質その距離を走ることがないため、さまざまな作戦が考えられる。そのため、定められているピット回数をクリアするために1周目から早々とピットインし、ドライバー交代を済ませるチームなどもあり、規定のピットインが終了するまで順位ははっきりしない。だが、やはり富士では抜群の速さを見せるNo.55 ARTA BMWはしっかりとマージンを稼いでおり、そのままトップでチェッカー、2番手にはベテランの走りで着実に周回数を重ねたNo.0 初音ミクAMGが入り、3番手にはNo.31プリウスaprが入った。

ドライバーズタイトルは、No.55 ARTA BMWの高木真一/ショーン・ウォーキンショー組がトップに立ち、高木真一は自ら持つクラス最多勝記録を20に伸ばし更新。同時に、富士スピードウェイ3連勝というチームによる連勝記録をも作り上げた。

いよいよ今シーズンも残り3戦となったSUPER GT。次戦は9月15-16日、スポーツランドSUGOにて「SUGO GT 300km RACE」が行なわれる。

SUPER GT公式ホームページSUPER GT SQUARE公式ホームページ

(写真:YOSUKE NARUSE)

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