■797ps/960Nmの出力で最高速は約327km/hの4ドアセダンに設定
ステランティス傘下のアメリカンブランド、ダッジは2021年3月16日、世界最速の量産セダンである「チャージャー」2021モデルにゴールドのボディカラーを採用する「ゴールドラッシュ」を初採用、2021年春から注文を開始すると発表した。
2020年に2ドアクーペ「チャレンジャー」50周年記念の限定バージョンで最初に導入されたゴールドラッシュペイントだが、それ以来対応車種を拡大。今回2021年モデルのチャージャーに設定された。
通常ボディのチャージャーのほか、「チャージャーSRTヘルキャット レッドアイ」にもゴールドラッシュがオプション設定されている。
チャージャーSRTヘルキャット レッドアイは、通常ボディに幅3.5インチのワイドフェンダーを装着した「ヘルキャットワイドボディ」を採用。また搭載する6.2リッターV型8気筒OHV+スーパーチャージャーエンジンは、797ps・960Nmという最高出力/最大トルクにまで性能を向上させている。
エンジン出力向上にともない、ブレーキやサスペンションも強化。20インチの軽量カーボンブラックホイールや6ポッドのブレンボ製ブレーキを採用している。
最高速度は203マイル/h(約327km/h)と、まさに世界最速かつもっともパワフルな量産4ドアセダンだ。
「2020年に発売したチャレンジャー ゴールドラッシュに対する顧客の反応は、私たちの期待を上回りました」と、ダッジブランドのCEOであるステランティスのティム・クニスキス氏はコメントする。「私たちは、4ドアマッスルカーであるチャージャーの顧客に、ゴールドラッシュカラーのオプションを設定するという、成功したダッジの公式を提供します」
ボディカラーはほかにもフロストバイト、ヘレージン、シナモンスティック、トーレッド、F8グリーン、ゴーマンゴーがあり、それぞれ伝統にインスパイアされたペイントとなっている。
* * *
ダッジはアメリカの自動車ブランドで、創業は1901年と100年以上の歴史を誇る。現在はマッスルカーとSUVのハイパフォーマンスモデルを中心に展開している。2021年よりステランティス傘下の社内カンパニーとなった。
日本でも2007年に正規販売が開始され、「ナイトロ」「JC」「キャリパー」「アベンジャー」「チャージャー」が販売されたが、2009年に当時のクライスラーが米連邦倒産法を適用して破産したこともあり、2011年には日本市場から撤退している。
2020年にはJDパワーの初期品質調査で、過去34年間の調査ではじめてダッジが初期品質ナンバーワンブランドに輝いている。アメリカブランドが1位になるのもはじめてのことだ。
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