F1サンパウロGPの土曜日、アルファタウリのダニエル・リカルドはスプリントシュートアウトで8番手、スプリントで9番手と、入賞こそ叶わなかったものの、いずれもトップ10入りを果たした。
この結果についてリカルドは、日曜日の決勝に向け、学ぶことができたと期待を語った。
■角田裕毅、F1スプリントで6位。決勝に向けてレースペースに自信あり「前回の教訓を受け、忍耐強く戦えた。明日はできるだけ多くオーバーテイクしたい」
サンパウロGPの初日には、2台揃って予選Q1敗退という厳しい結果に直面したアルファタウリ勢。しかし一夜明けると状況は一転。スプリントシュートアウトでは角田裕毅が6番手、リカルドが8番手と、入賞に大いに近づいた。
そして迎えたF1スプリントでは、リカルドはカルロス・サインツJr.(フェラーリ)に抜かれて9位フィニッシュと入賞は果たせなかったが、チームメイトの角田はフェラーリやメルセデスを相手に堂々たる戦いぶりを披露し、6位フィニッシュ。3ポイントを獲得した。
「今日はずっとフィーリングが良かった。昨日可能だと感じていたことを成し遂げることができたんだ」
スプリントを終え、リカルドはそう語った。
「振り返ってみれば、昨日の予選ラップは、必要な時にタイムを計測できなかった僕のせいだった」
「ミディアムタイヤでは、特にSQ2ではとてもうまくいき、そのアタックにはとても満足できた。ソフトタイヤでは昨日ほどではないけれど、ターン1とターン2で苦労し、最終アタックにも少しがっかりした。でもスプリントシュートアウトをチームとして6番手と8番手で終えられたのは、良い結果だった」
そのリカルドは、スプリントでは終始バトルを展開。スタートでサインツJr.に8番手を奪われ、それを取り返すべく猛追したが、最終的には0.197秒届かずフィニッシュを迎えた。
「スプリントは確かに退屈ではなかった。バトルに参加できて楽しかった一方で、とても悔しい思いもした」
そうリカルドは言う。
「今朝は2台ともトップ8に入ったことで示したように、僕らには間違いなくポイントを獲得できるだけのペースがあった。それを達成したユウキを祝福したいね」
「ターン1でカルロスを抜く度に、その後のDRS区間で彼がポジションを奪い返していった。そしてターン8ではスペースを空けすぎてしまい、オスカー(ピアストリ/マクラーレン)に抜かれてしまったことについても、苛立たしく思っている」
決勝では後方からスタートするリカルド。しかしながら、巻き返すチャンスも十分にあると考えているようだ。
「戦略的には、明日はより良い動きができるだろう。路面のせいもあり、レースを通していくつかのコンディションが変わった。でもレース中に自分のドライビングスタイルを適応させたことで、うまくいったと思う。実際、最後の数周でカルロスとの差を縮めた。残念ながら、チェッカーを受けた時点でコンマ数秒の差があった」
「ポジティブな面を見ると、僕らがこのマシンで前進したことは、とてもエキサイティングなことだと思う。レース中に学べたことはいくつもあるので、明日のためにポケットにしまっておくことにするよ。リプレイを見て、もう少しクリアな空間を見つけて、そのペースを活かして追い抜きをする方法を見つけようと思う」
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