現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ナビ画面でっか!! 中国BYDからの刺客「SEAL」快速EVセダン今年末にも日本発売に最速試乗!!

ここから本文です

ナビ画面でっか!! 中国BYDからの刺客「SEAL」快速EVセダン今年末にも日本発売に最速試乗!!

掲載 33
ナビ画面でっか!! 中国BYDからの刺客「SEAL」快速EVセダン今年末にも日本発売に最速試乗!!

 2023年1月にSUVのATTO3から日本上陸を開始した中国のEVメーカー、BYD。その第3弾モデルとして導入予定となっているのが今回、中国現地で試乗したセダンモデルのSEALだ。さっそくレポートといこう。

文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/mewcars編集部

ナビ画面でっか!! 中国BYDからの刺客「SEAL」快速EVセダン今年末にも日本発売に最速試乗!!

■ドルフィンに続くBYD海洋シリーズのセダン

BYD日本導入第3弾モデルとなるのがセダンのSEAL。Dセグメントサイズの堂々たる体躯を誇るスポーツサルーンだ

 2022年7月に日本導入を大々的に発表したBYDだが、その際の記者会見では第1弾モデルのATTO3、第2弾モデルのドルフィンとともに展示されていた水色のセダンがあったことを覚えているだろうか。

 それが今回、中国現地で試乗することになったセダンのSEAL(アザラシ)だ。個人的にセダン派である自分にとっても気になっていたモデルで、BYDが「海洋シリーズ」として名付けて発売している。セダンタイプのEVで、2023年8月から受注開始となるドルフィン(イルカ)に続く海洋生物にちなんだ車名がつけられている。

 SEALのボディサイズは全長4800×全幅1875×全高1460mm、ホイールベース2920mm。国産モデルだと日産スカイラインが全長4790×全幅1820×全高1440mm、ホイールベース2850mmなので、ほぼ同じようなDセグカテゴリーのサイズとなる。

Cピラーには水滴をモチーフとしてデザインが採用されているのも海洋シリーズならではだ

 BYDによれば、そのデザインテイストはエレガントさを前面に押し出したもので、水中を泳ぐアザラシが魚を捕らえた時の俊敏さからインスパイアされたような印象に仕上げられているのだという。

 また、海洋生物をモチーフにしたことを裏付けるかのようにCピラーやテール部には水滴を思わせるデザインが採用されている。

■若いユーザーからの支持が高い中国国内のSEAL

ボディサイドも端正なセダンのそれとなるSEAL。プレミアムセダンながら中国国内では若者男性ユーザーからの支持が高いという

 SEALが設定しているモーターは2種類で、ひとつ目は駆動方式がFR方式で312psのシングルモーター(1充電で556km走行可)、ふたつ目は4WDでフロントに217ps、リアに312psというツインモーター(1充電で650km走行可)を積んだハイパフォーマンスタイプ。

 そもそもBYDが昨年の記者発表でSUVとコンパクト、セダンを揃えたのはEVの選択肢をユーザーに用意したいからだったという。SEALが中国本国で発表されたのは2022年2月。そこからこれまでに約7万2000台を中国国内で売り上げるヒットモデルになっているという。しかも、その中心となる購買層が25~35歳の男性ユーザーが半数を占めるというのが日本とは大きく違っている。

 中国市場でのライバル車となるのはセダンであるテスラモデル3。しかし、価格的にはSEALは18万9800中国元(約380万円)がFRモデルのスタート価格になっており、2割ほどモデル3よりも安価な設定となっている。4WDモデルは29万8140中国元(約600万円)。

■ハイパフォーマンスタイプだけに怒涛の加速力!

インテリアも素材の質感は高く、コストのかかるソフトパッドなどが多用されている。シートの素材も高級感のあるものだ

 さて、実際にSEALに乗ってみるとプレミアムセダンらしくインテリアも質感は非常に高い。ATTO3よりも大きな15.6インチのワイドディスプレイがインパネのセンターに鎮座する。このモニターが縦と横にスイッチオンで回転する機構を持つのはBYD車共通のギミックだ。

SEALハイパフォーマンスタイプのインパネ。中央のワイドディスプレイは15.6インチと非常に大きなサイズを採用

 今回、私が試乗したSEALはハイパフォーマンスタイプの4WD車で、0-100km加速3.8秒を誇るなかなかの快速モデル。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン式、リアがマルチリンク式を採用している。

 アクセルを軽く踏んだだけで怒涛の加速力を見せる。この圧倒的な加速力、ガソリンエンジン車ではめったに味わえない感覚だと言えるだろう。しかもアクセル操作の反応が優れており、パワーの出し方なども調整しやすいのがポイントだ。

 スポーツモードを選択すると、姿勢制御の面でより引き締まり、ハンドリング性も向上してスポーティさが際立ってくる。ボディ剛性のよさも低中速でSEALを運転していて実感できた。

海洋生物であるアザラシからインスパイアされたデザインを特徴とするSEAL。個人的にはなかなかスタイリッシュだと思った

 同じEVとなる4ドアクーペモデルのBMW i4にも2022年にちょこっと試乗したことがあったのだが、比較するとさすがにSEALもそこまでのレベルまでには至っていないと感じた。価格レンジの面からみても競合車ではないにせよ。

 このSEALが日本で発売されるのは2023年末から2024年初めとみられるが、ポイントになるのはやはりその価格設定。日本では補助金が出るワケだが、それでも500万~700万円台になりそう。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ついに高速燃費が向上して価格も安く!! 日産が[第3世代e-POWER]を1年前倒しで投入か!?
ついに高速燃費が向上して価格も安く!! 日産が[第3世代e-POWER]を1年前倒しで投入か!?
ベストカーWeb
日産 [アリア]って実は完成度高すぎる[クルマ]じゃない?
日産 [アリア]って実は完成度高すぎる[クルマ]じゃない?
ベストカーWeb
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】もう二度と作ることができない限定400台[インプレッサ22B-STiバージョン]はいまや3000万円以上!!!!
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】もう二度と作ることができない限定400台[インプレッサ22B-STiバージョン]はいまや3000万円以上!!!!
ベストカーWeb
佐藤万璃音を擁してWEC・LMGT3に参戦するユナイテッドAS、マクラーレン720S GT3エボの新リバリー発表
佐藤万璃音を擁してWEC・LMGT3に参戦するユナイテッドAS、マクラーレン720S GT3エボの新リバリー発表
AUTOSPORT web
【詳細データテスト】プジョー5008 経済性は良好 走りと快適性は及第点 実用性や居住性は不満も
【詳細データテスト】プジョー5008 経済性は良好 走りと快適性は及第点 実用性や居住性は不満も
AUTOCAR JAPAN
「スーパーフォーミュラしかない!」念願かなったルーキーたちの課題は。2レース制増も影響か
「スーパーフォーミュラしかない!」念願かなったルーキーたちの課題は。2レース制増も影響か
AUTOSPORT web
こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?
こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?
ベストカーWeb
日産「フェアレディZ」にワゴンが登場!?  実は「ステージア」ベースで「リーフ」リアゲートを移植…車検をとって公道走行可能なカスタムカーでした
日産「フェアレディZ」にワゴンが登場!? 実は「ステージア」ベースで「リーフ」リアゲートを移植…車検をとって公道走行可能なカスタムカーでした
Auto Messe Web
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
AUTOCAR JAPAN
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
Auto Messe Web
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
乗りものニュース
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
AUTOCAR JAPAN
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
Auto Messe Web
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
AUTOCAR JAPAN
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
AUTOCAR JAPAN
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
motorsport.com 日本版
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
くるまのニュース
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
WEB CARTOP

みんなのコメント

33件
  • 中国の人達が取って付けたような大画面ナビが好きだから、ほとんどのメーカーが真似して後付けタブレットみたいなナビにしてきてる。
    ナビどころかスピードメーターまでタブレットになってきてますね。
  • いりません
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村