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ナビ画面でっか!! 中国BYDからの刺客「SEAL」快速EVセダン今年末にも日本発売に最速試乗!!

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ナビ画面でっか!! 中国BYDからの刺客「SEAL」快速EVセダン今年末にも日本発売に最速試乗!!

 2023年1月にSUVのATTO3から日本上陸を開始した中国のEVメーカー、BYD。その第3弾モデルとして導入予定となっているのが今回、中国現地で試乗したセダンモデルのSEALだ。さっそくレポートといこう。

文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/mewcars編集部

ナビ画面でっか!! 中国BYDからの刺客「SEAL」快速EVセダン今年末にも日本発売に最速試乗!!

■ドルフィンに続くBYD海洋シリーズのセダン

BYD日本導入第3弾モデルとなるのがセダンのSEAL。Dセグメントサイズの堂々たる体躯を誇るスポーツサルーンだ

 2022年7月に日本導入を大々的に発表したBYDだが、その際の記者会見では第1弾モデルのATTO3、第2弾モデルのドルフィンとともに展示されていた水色のセダンがあったことを覚えているだろうか。

 それが今回、中国現地で試乗することになったセダンのSEAL(アザラシ)だ。個人的にセダン派である自分にとっても気になっていたモデルで、BYDが「海洋シリーズ」として名付けて発売している。セダンタイプのEVで、2023年8月から受注開始となるドルフィン(イルカ)に続く海洋生物にちなんだ車名がつけられている。

 SEALのボディサイズは全長4800×全幅1875×全高1460mm、ホイールベース2920mm。国産モデルだと日産スカイラインが全長4790×全幅1820×全高1440mm、ホイールベース2850mmなので、ほぼ同じようなDセグカテゴリーのサイズとなる。

Cピラーには水滴をモチーフとしてデザインが採用されているのも海洋シリーズならではだ

 BYDによれば、そのデザインテイストはエレガントさを前面に押し出したもので、水中を泳ぐアザラシが魚を捕らえた時の俊敏さからインスパイアされたような印象に仕上げられているのだという。

 また、海洋生物をモチーフにしたことを裏付けるかのようにCピラーやテール部には水滴を思わせるデザインが採用されている。

■若いユーザーからの支持が高い中国国内のSEAL

ボディサイドも端正なセダンのそれとなるSEAL。プレミアムセダンながら中国国内では若者男性ユーザーからの支持が高いという

 SEALが設定しているモーターは2種類で、ひとつ目は駆動方式がFR方式で312psのシングルモーター(1充電で556km走行可)、ふたつ目は4WDでフロントに217ps、リアに312psというツインモーター(1充電で650km走行可)を積んだハイパフォーマンスタイプ。

 そもそもBYDが昨年の記者発表でSUVとコンパクト、セダンを揃えたのはEVの選択肢をユーザーに用意したいからだったという。SEALが中国本国で発表されたのは2022年2月。そこからこれまでに約7万2000台を中国国内で売り上げるヒットモデルになっているという。しかも、その中心となる購買層が25~35歳の男性ユーザーが半数を占めるというのが日本とは大きく違っている。

 中国市場でのライバル車となるのはセダンであるテスラモデル3。しかし、価格的にはSEALは18万9800中国元(約380万円)がFRモデルのスタート価格になっており、2割ほどモデル3よりも安価な設定となっている。4WDモデルは29万8140中国元(約600万円)。

■ハイパフォーマンスタイプだけに怒涛の加速力!

インテリアも素材の質感は高く、コストのかかるソフトパッドなどが多用されている。シートの素材も高級感のあるものだ

 さて、実際にSEALに乗ってみるとプレミアムセダンらしくインテリアも質感は非常に高い。ATTO3よりも大きな15.6インチのワイドディスプレイがインパネのセンターに鎮座する。このモニターが縦と横にスイッチオンで回転する機構を持つのはBYD車共通のギミックだ。

SEALハイパフォーマンスタイプのインパネ。中央のワイドディスプレイは15.6インチと非常に大きなサイズを採用

 今回、私が試乗したSEALはハイパフォーマンスタイプの4WD車で、0-100km加速3.8秒を誇るなかなかの快速モデル。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン式、リアがマルチリンク式を採用している。

 アクセルを軽く踏んだだけで怒涛の加速力を見せる。この圧倒的な加速力、ガソリンエンジン車ではめったに味わえない感覚だと言えるだろう。しかもアクセル操作の反応が優れており、パワーの出し方なども調整しやすいのがポイントだ。

 スポーツモードを選択すると、姿勢制御の面でより引き締まり、ハンドリング性も向上してスポーティさが際立ってくる。ボディ剛性のよさも低中速でSEALを運転していて実感できた。

海洋生物であるアザラシからインスパイアされたデザインを特徴とするSEAL。個人的にはなかなかスタイリッシュだと思った

 同じEVとなる4ドアクーペモデルのBMW i4にも2022年にちょこっと試乗したことがあったのだが、比較するとさすがにSEALもそこまでのレベルまでには至っていないと感じた。価格レンジの面からみても競合車ではないにせよ。

 このSEALが日本で発売されるのは2023年末から2024年初めとみられるが、ポイントになるのはやはりその価格設定。日本では補助金が出るワケだが、それでも500万~700万円台になりそう。

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みんなのコメント

33件
  • 中国の人達が取って付けたような大画面ナビが好きだから、ほとんどのメーカーが真似して後付けタブレットみたいなナビにしてきてる。
    ナビどころかスピードメーターまでタブレットになってきてますね。
  • いりません
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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