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トヨタ GRスープラのエンジンやミッション等のスペックや安全装備を紹介【プロ徹底解説】

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トヨタ GRスープラのエンジンやミッション等のスペックや安全装備を紹介【プロ徹底解説】

2019年に約17年振りに復活したGRスープラ。BMWZ4の兄弟車として開発され、シャシーや搭載するパワートレインを共有しています。また、最新のスポーツカーらしく、運転支援システムをはじめとした安全装備も充実しています。ここでは、GRスープラのパワートレインや安全装備などを紹介しましょう。文・写真/萩原文博

エンジンのスペックを紹介

かつてスープラやレガシィに採用されたシーケンシャルターボって?

GRスープラに搭載されているエンジン、SZ、SZ-Rに搭載されている2L直列4気筒DOHCターボエンジン。そしてRZに搭載されている3L直列6気筒DOHCターボエンジンの2種類です。
B48B20B型の2L直列4気筒DOHCターボエンジンは2つの仕様があります。それぞれの最大出力、トルクは以下の通りです。
SZ
最高出力:197ps
最大トルク:320Nm
SZ-R
最高出力:258ps
最大トルク400Nm
燃費性能はWLTCモードでSZが14.5km/L、SZ-Rは14.0km/Lを実現しています。高出力・低燃費を両立させるため、この2L直列4気筒DOHCターボエンジンには、ツインスクロールターボチャージャー、無段階可変バルブリフト、吸排気無段階可変ブルブタイミング、アイドリングストップ機能、そして、高精度ダイレクトインジェクションシステムなどの技術が搭載されています。
その結果、直列4気筒ならではのコンパクトさと軽量エンジンによって、前後重量配分のさらなる最適化を実現。街中から高速道路まで爽快なドライビングを気軽に楽しめるエンジンに仕上げています。

RZには3L直列6気筒DOHCターボエンジンを搭載しています。最大出力、トルクは以下の通りです。
最高出力:387ps
最大トルク:500Nm
デビュー当初、最高出力は340psでしたが、2020年4月の位置部改良で約14%出力が向上しています。
その結果、0-100km/h加速は4.3秒から4.1秒へと短縮しました。その一方で、燃費性能はWLTCモードで8速AT車が12.2km/L、6速MT車は11.0km/Lとなっています。
B58B30B型直列6気筒DOHCターボエンジンは、卓越したパフォーマンス、パワフルな加速性能そして、優れた効率性を高次元で融合させています。これを実現させるため、ツインスクロールターボチャージャーによって気筒間の排気干渉をふせぎ、低回転域から高回転域まで全域にわたり、圧倒的なパワーとドライバーの意志に素早く反応するダイレクトなレスポンスを実現しました。
さらに、高圧の燃料を燃焼室内に直接噴射するダイレクトイグニッションシステムに加えて、無段階可変バルブリフト、吸排気無段階可変バルブタイミング機構、アイドリングストップ機能を組み合わせることで、高効率で優れた燃費性能を実現しています。

トランスミッションを紹介

GRに搭載されているトランスミッションは、全グレードに搭載されている8速ATと2022年に3L直6エンジンを搭載したRZに採用された6速MTの2種類です。
8速スポーツシーケンシャルシフトマチックと名付けられた8速ATはダイレクト感と応答性を追求したトランスミッションです。
従来のATのイメージを覆すほどのダイレクトで応答性に優れた気持ちの良い走りを追求しています。ノーマルモードでは継ぎ目を感じさせないスムーズな変速を行います。

一方で、スポーツモードではスポーティな変速プログラムに変わり、コーナー手前のブレーキングにより発生した制動Gに応じたシフトダウン制御も積極的に行います。さらに、ステアリングコラムに設置されたパドルシフトやシフトレバーを操作することにより、レスポンスの良い変速操作を楽しむことも可能です。
最高出力387psというハイパワーを操る楽しさを追求するために6速MTを新開発しました。この6速MTはコンピューターがドライバーのクラッチ、シフト操作に合わせて、最適なエンジン回転数になるように制御するiMTを採用。
シフト操作時に自動ブリッピングするため、ヒール&トゥを行うことなく、ドライバーの意志に沿ったスムーズで気持ちの良いスポーツ走行を楽しめます。また6速MT専用の室内サウンドチューニングにより、加速時の盛り上がりも演出します。

システムについて紹介

GRスープラの駆動方式はFR(後輪駆動)のみとなっています。新設計されたサスペンションは、バネ下重量の低減、高い組み付け剛性、精微な車両コントロールを追求。フロントのサスペンションとサブフレームはアルミニウム製とすることで前後重量配分の適正化しています。
SZ-R以上のグレードには、アダプティブバリアブルサスペンション(AVS)とアクティブディファレンシャルを採用。AVSは、選択中の走行モードや路面状況に応じて、4輪のショックアブソーバーの減衰力を連続的に最適に制御し、走りと乗り心地を高い次元で両立します。
また、旋回性能と安定性を高めるアクティブディファレンシャルはVSC(車両安定性制御システム)と連携しながら、電子制御多板クラッチによって後輪左右間のロック率を0~100の範囲で連続的に最適制御。その結果、高いコーナリング速度と安定性、ニュートラルなステアリング特性を実現しています。

安全装備を一覧で紹介

プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼]・自転車運転者[昼]検知機能付 衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)

衝突回避を支援し、万一の時の被害軽減に貢献する機能がプリクラッシュセーフティです。低速から高速まで幅広い速度域で、ミリ波レーダーと単眼カメラが昼間の車両や歩行者などを検知します。
警報ブザーとディスプレイ表示により、衝突の可能性をドライバーに知らせて、ブレーキを踏めた場合はプリクラッシュセーフティアシスト。万が一ブレーキが踏めなかった場合はプリクラッシュブレーキを作動させて、衝突回避または被害軽減をサポートする機能です。

レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付)

車線からの車両のはみ出しを知らせるのが、レーンディパーチャーアラートです。道路上の白線(黄線)をカメラで認識し、ドライバーがウィンカー操作を行わずに車線を逸脱する可能性がある場合、ステアリングの振動で注意喚起を行います。
さらに、電動パワーステアリングを制御し、車線逸脱を回避しやすいようにドライバーのステアリングをサポートする機能です。

ブラインドスポットモニター/後方車両への接近警報

車線変更時の後方確認をアシストする機能がブラインドスポットモニターです。隣を走る車両をレーダーで検知し、ドアミラー内に設置されたインジケーターの点灯でドライバーに注意喚起を行います。
検知エリアに他の車両がいる状態でウインカー操作を行った場合は、インジケーターの点滅とステアリングの振動により危険をしらせます。さらに、後方車両から追突される可能性が高いと判断した場合、ハザードランプを点滅させて、後方車両に注意喚起する“後方車両への接近警報”も搭載しています。

アダプティブハイビームシステム

ハイビームで走行しながら上段3個・下段3個(片側)のLEDを個別に制御し、照射エリアと遮光エリアに細かく配光。対向車や先行車に直接ハイビームを当てないように部分的に遮光するのが、アダプティブハイビームシステムです。
また、交差点への右左折進入時などに、歩行者や障害物の視認性を確保するコーナリングランプ機能も備えています。

レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)[8速AT車のみ]

先行車を認識し、高速道路や自動車専用道路で車速に応じた車間距離を保ちながら追従走行を支援する機能がレーダークルーズコントロールで8速AT車のみ搭載しています。
先行車が停止した際には自車も停止し、短時間で先行車が発進した場合には自車も自動的に再発進。ストップ&ゴーを繰り返す渋滞等でのストレスを軽減する機能です。

クリアランスソナー(後方緊急ブレーキ付)[8速AT車のみ]

クリアランスソナーは自車周囲の障害物を超音波センサーで検知。後退時、障害物と衝突の危険性がある場合に警告やブレーキ制御を行う機能です。

リアクロストラフィックアラート

リアクロストラフィックアラートは、駐車スペースから後退する際に、左右後方から接近してくる車両を検知。ドライバーに注意を喚起する機能です。

まとめ

GRスープラに搭載しているエンジンはスープラ伝統の直列6気筒エンジンに加えて、シリーズ初の2L直列4気筒エンジンを搭載しています。また、トランスミッションは8速ATを中心に3L直6エンジンを搭載しているRZには待望の6速MTが設定されました。
運転支援機能はMTとATでは、レーダークルーズコントロールやクリアランスソナーなどに違いはありますが、プリクラッシュセーフティやレーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付)などは全車標準装備となっており、高い安全性を実現しています。

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